合併による議員削減(060507)

 蒲郡市において、豊川市との合併の機運が、ほんのちょっとあったように思います。
市民の中にはこの蒲郡の現状を憂え合併を真剣に検討すべきだと直訴する人もいました。しかし、金原市長は、市民の意識の醸成を待つとして、未だ何もされていないことはご承知のとおりです。

 蒲郡市は、このまま合併せずにやっていけるのでしょうか。合併せざるを得ないとした場合、県下有数の多大な債務のある蒲郡市を受け入れてくれる市町村があるのでしょうか。

 
合併は、行財政改革の一手法です。金原市長は楽観的なようですが、少なくとも蒲郡市の財務課は「蒲郡市財政健全化改革チャレンジ計画」の中で『抜本的な行財政改革』が必要だと断言しています。合併しなくてもできることは直ぐにでもしましょう。


 市民に不都合になることは考えられず、そればかりか、市民に行財政改革推進を理解していただくのに絶好の案件は、市議会議員及び報酬の削減です。

 明日への思い「議員の通信簿H17」でも情報公開したように、
市民の負託に応えるべく議員活動をされている人は、数名しかいないのです。このような議員に、行財政改革を監査・提言する資格がありますか?

 下記に蒲郡市の合併パターンと市会議員数を表にしました。3合併パターンのうち
蒲郡市の人口割り議員数の最大は、12.1人。現在の26人の約半分です。

 
議員を半減したとすると何か問題が起きるのでしょうか。

 一般質問は毎回約13人の議員がします。それでも、重複する質問がたくさんあります。予算審議、決算審議でも質問0という議員が多くいます。日程を長くすればより良い審議ができるというわけではありません。議員が審議の前に予習して問題点を整理して参加するかです。

 さらに、平成15年に当選された議員の中で議案に反対の討論をしたのは、
柴田安彦、日枝野佳代、荘田博己、大向正義、来本健作、羽多野努(敬称略)
の6人です。市議会は市長と議員とは対等の関係であり政党政治ではないのですから、個々の議案ごとに
是々非々で対応すべきです。反対討論する人が少なすぎるように思います。

 つまり、現状でさえ、
市民の負託に応えようとする資質を持った数名の議員によって議会運営されているといっても過言ではありません。

 そして、年間60日程度の非常勤なのですから、議員報酬も800万円は高すぎます。

 来年4月には、蒲郡市会議員改選があります。次期選挙より、現状の26人から22人と議員を削減しました。これで十分でしょうか。愛知県内でも合併により市会議員の改選が行われました。
北名古屋市、愛西市、清州市共に従来の議員数の約半分になりました。全国的にも1994年4月から始まった『平成の大合併』の成果として約4万人の市町村議員の半分が減るようです。

 蒲郡市は、今すぐに合併できるという状況にはありません。しかし、合併しなくてもできる行財政改革は推進しなければなりません。

 議員は、私利私欲を捨て、市民のために何をしなければならないかを考えるとき、自ずとすべきことは判断できるはずです。


『議会が変わればまちは変わる 議員は有償ボランティア!』



参照:明日への思い:平成の大合併(050420)
             議員の通信簿H17(060430)   
             議員削減法案(060416)
             改革プラン(060415)


                     
■蒲郡市の合併パターンと市会議員数

愛知県が示した蒲郡市が関係する合併パターン 人口 法定最大議員数 蒲郡市の人口割り議員数
蒲郡市、岡崎市、幸田町、額田町 453000 46 8.3
蒲郡市、豊川市、音羽町、一宮町、小坂井町、御津町 257000 38 12.1


東三河懇話会が唱える東三河流域政令都市(三河市) 人口 法定最大議員数 蒲郡市の人口割り議員数
蒲郡市、音羽町、御津町、小坂井町、豊川市、一宮町新城市、鳳来町、作手村、設楽町、東栄町、津具村、豊根村、富山村、豊橋市、田原町、渥美町、赤羽根町湖西市、三ヶ日町、新居町 833000 56 5.5


                     
中日新聞(060417)
合併3市議選告示

 合併に伴い市長選と同時に行われる北名古屋市議選と、任期満了(4月30日)による愛西、清州市議選が16日、告示された。いずれも合併後初の市議選で、定数を大きく上回る候補者が立つ激戦となった。それぞれ23日に投開票される。

 北名古屋市は3月20日に、西春日井郡の旧師勝、西春町が合併して誕生。議員は合併特例法の「在任特例」を適用しなかったため、両町議41人は合併に伴って全員失職し、今回の選挙で新たに市議を選ぶことになる。

 一方、愛西市は昨年4月1日に海部郡の旧佐屋、佐織町、立田、八開村が合併。清州市は昨年7月7日に西春日井郡の旧新川、清州、西枇杷島町が合併した。ともに議員は在任特例を適用し、愛西市は旧町村議58人、清須市は旧町議46人が、ことし4月30日までの任期で全員、市議となった。今回はその任期満了による選挙だが、市議選を行うのは初めてとなる。

 北名古屋市議選には31人(定数24)、愛西市議選は43人(同30)、清須市議選は38人(同24)が立候補。
定数は北名古屋市議が旧二町計42から18減、愛西市議が旧四町村計58から28減、清須市議が旧三町計47から23減と大きく減ったことから、現職の引退が相次いだもののいずれも立候補者は定数を大きく上回った。

 (後略)

 (稲田雅文)

                     

東愛新聞(051222)
音羽町が合併申し入れ 豊川市は難色

 豊川市との合併協議を求める決議文を持って、宇都野武音羽町長が21日、中野勝之市長に編入合併の意向を伝えた。2007年4月の合併を目指したい町長に対し、市長は「当面(来年2月合併する)一宮町とのまちづくりに力を入れる」などと答え、難色を示した。

 同決議は音羽町議会が16日、賛成10・反対1で可決した。「人口1万人未満の町では基礎自治体の役目を果たすことは困難。合併協議を早期実現することを求める」といった内容。

 決議文は20日、牧野敏雄町議長が訪れ、滝下充生市議長に手渡された。これに対し滝下議長は「一宮町との合併を大成功させることが先決。市議に決議内容は伝えるが、今は白紙状態で(新たな合併は)考えていない」と述べた。
 これで音羽町は合併協設置の申し入れを目指す段階になったが、手順や日程は決まっていない。
 決議文を受けた中野市長は、「なぜ特例法期限内(昨年)に申し入れしなかったのか。今からの合併は国・県から何の補助も出ない。合併で得するのは県であり、県になんらか夢を与えることをやってもらわねば困る」などと語った。

 【解説】市の受け入れ可否をめぐっては今後、議員数など町の大幅譲歩に加え、県の強力な支援体制が必要とみられる。豊川市と一宮町の合併では、総合計画が偶然、同期間で策定されていた(1996〜2005年度)こともあり、スムーズに進んだ。しかし豊川市では、幹部も職員も、一連の合併協議や体制準備で疲れている。市民にとっても、海を持つ御津町と違って、音羽町を吸収するメリットはあまりない。こういう時こそ県に、「ポスト万博」のモデルケース事業として豊川・音羽合併を推進するような、熱意とリーダーシップが求められよう。(藤田彰彦)


                     
平成17年3月定例会〜平成17年12月定例会で、『重複』という言葉が使われた一般質問

(平成17年12月定例会 坂部傑議員)
11月19日のT新聞紙上に1面に蒲郡ラグーナの記事が掲載をされました。このことについては、既に4人の議員が質問をしてまいっております。一部重複するところがあるかもしれませんが、お許しを願い市の出資法人についてお伺いをいたします。

(平成17年12月定例会 小林武男議員)
◆小林武男議員 議長さんの許可をいただきましたので、通告いたしましたラグーナ蒲郡について質問をいたします。
 この質問には昨日、荘田議員、柴田議員が詳細に質問されました。答弁も受けましたので、重複しない程度に地元議員でありますので、質問をさせていただきます。


(平成17年12月定例会 草次英夫企画部長)
◎ 小林議員のご質問にお答えをいたします。
 なお、ご答弁の内容につきまして、昨日のお答えをしたものと重複するところがあるかと思いますが、お許しをいただければというふうに思います。


(平成17年6月定例会 大場久充議員)
続いて、3番目のアスベストについてに移ります。
 既にアスベストの質問がありますので、学校や公共施設などの重複する質問は割愛させていただきます。



(平成17年6月定例会 来本健作議員)
 それでは一番目、地域における学校のあり方について質問させていただきます。
 午前中にも、学校の安全や防犯についての質問がありました。大変市民にとって関心が高く、重要な事項でありますので、重複する点が多々あるとは存じますが、ご了承ください。


(平成17年6月定例会 伴 捷文議員)
 鎌田議員と若干質問が重複しておりますが、よろしくお願いいたします。壇上での質問を終わります。
    

(平成17年3月定例会 波多野努議員)
 続きまして、(6)都市基盤整備についてであります。
 この問題につきましても、先ほど小林議員がいろいろな角度で質問をされましたので、重複するところがあるかと思いますが、よろしくお願いします。


(平成17年3月定例会 栗田一衛企画部長)
 松本議員のご質問のうち(1)のイ.給与制度と(2)地域再生推進のための取り組みについてをお答えいたします。
 初めに、各種手当についてであります。このなかには小林議員への答弁と幾つかが重複するかと思います。


(平成17年3月定例会 山本和市議員)
◆ 議長の許可をいただきましたので、3月定例会の最後の一般質問を通告の順序によって質問させていただきます。
 今回は、各派代表の方、先陳者の方から本当に幅広い質問がされております。重複する点があろうかと思いますけれども、お許しを願って努めて重複を避けながら質問を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。


(平成17年3月定例会 山本繁明総務部長)
 山本議員お尋ねの1、平成17年度予算大綱についてのうち(1)自主財源の確保についての中のア、滞納整理についてお答えをします。
 一部、昨日の松本議員に対する答弁と重複するところがありますが、お許しをいただきたいと思います。



                     
議会だより No47 2006/5/1
一般質問・・・ここが論点

質問者:蒲郡市政クラブ 代表 大場久充
問:近隣の岡崎市、豊川市をはじめ合併が進行しているが、市の対応について伺う。

答:周辺市町の動向を注視し、将来の東三河全体の合併も視野に入れながら、市民の意向を尊重して対応したい。


質問者:蒲郡新政クラブ 代表 小林武男
問:この1年で東三河でも多くの市町村が合併した。合併に対する方向性をどう考えているのか。また、御津町が合併推進の姿勢を示しているが、これをどうとらえているか。

答:合併には市民の意向を尊重したいと考えている。御津町は相手方を特定していないので、動きがあれば意向確認はするが、現時点では蒲郡側から動く考えはない。現在、市民から合併に対する気運は強く感じられないが、今後の動向を見守っていきたい。


コメント:金原市長は、これから先10年、20年市長する気なんでしょうか。合併に関して、今できることは何か。「市民の意識の醸成をまつとか、意向を尊重したい」という前に、合併の長短について市民に情報提供していただきたいものです。


                     


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