議員削減法案(060416)

 平成17年12月定例会において、議員定数を26から22にする条例が可決されました。こんなに簡単に定数改正できます。
 
来年の選挙までに、議員数及び報酬の半減をすることが、蒲郡のまちづくりのための最優先課題だと思います。


『議会が変わればまちは変わる。議員は有償ボランティア。』


参照:議員数不変(平成14年9月議会)
    議員数削減(平成9年3月議会)
    議員削減陳情書(050808) 

                     
平成17年12月定例会

○中野房子議長 次に、日程第7、第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正についてを議題といたします。提出者の説明を求めます。大場久充議員。
          〔大場久充議員 登壇〕


◆大場久充議員 ただいま議題となりました第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、提出者7名を代表をして提案説明をいたします。
 本案は、蒲郡市議会議員の条例定数26名を4名減少して22名に改正するものであります。

 近年、激動する産業構造、または社会構造の変化に伴い、地域を取り巻く環境は大きく変わってきており、国・地方を問わず新たな行政需要に対応する効率のよい、かつ資質の高い行政府が求められております。

 本市においても、危機的な財政状況下で行財政改革に総力を挙げて取り組まなくてはならないところであります。また、景気の回復に明るさはあるものの、市民生活に回復の兆しは見えておらず不安定な日々を送っております。

 こうした状況で、市議会としても率先して逼迫した市の行財政改革に取り組むために、みずからが範を示すべきであり、市民の声もある中で議員定数を4名減少して経費削減を図ることとしたものであります。
 なお、減少する4名は、人口規模・行政面積・社会的背景等々類似する他都市との均衡を考慮し、総合的に判断して決定したものであります。

 以上が提案理由でありますが、附則としてこの条例は次の一般選挙から施行するものであります。
 議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げまして、説明を終わります。
          〔大場久充議員 降壇〕

○中野房子議長 以上で説明は終わりました。これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。柴田安彦議員。


◆柴田安彦議員 ただいま説明をいただいたわけでありますが、この提案の理由のところに、諸般の情勢を勘案しというふうにあるわけでありまして、この部分でその説明を少しいただきたいというふうに思います。
 それで、行政需要が高まって効率化が求められるというお話が今、ありました。私は、そうであればあるほど議会が政策提案能力を高めたり、あるいはチェック機能を発揮すべきだというふうに思うわけです。それが、そういうことが今の情勢の中で求められているのではないかというふうに思うわけです。そのためには、私は、その議会というのは一定の規模の英知を集めるという努力が必要だし、そのことが機能を発揮するための重要なポイントになるというふうに思うわけであります。したがって、この諸般の情勢の解釈の仕方について、私の見解をどう考えるか伺っておきたいと思います。

 それから、合理的な議員定数を定めるんだということで提案されているわけですが、今の説明だと、人口規模なんかを比較して他都市との均衡を図ったんだという説明がありました。そもそも、議員定数を他都市との均衡を図ることで定める必要はないというふうに私は思うわけです。合理的な議員定数というのはいかにあるべきか。私は一つ目安になるのが、やはり法律で定めてある法定の定数ですね、今、蒲郡の規模で言うと30名という上限でありますけれども、定数があるわけであります。これを私は一つの目安とするというのが、自治法の定められた趣旨からしてもそういう立場でいいんではないかというふうに思うわけであります。今の議員定数で、不都合が起きるのかどうかですね。どこが合理化でないのか、これは伺っておきたいと思います。

 それから最後に、最初にも申し上げましたが、議会が機能を果たすのに定数を減らしてしまっては果たせなくなるという心配があるわけです。現に、26名の議員構成で今、議会をやっているわけでありますが、このうちの4名を仮に外したとしたら、どれだけの議論が議会の中で消えていくかということを考えるわけであります。例えば、前回選挙で下位4名の方がいなかったら、今の議会はどういう議論になっていたか。こういうことを思うと、私は一定の議員の規模というのが、議員の数というのが、議会を活発に運営する、あるいはその議会としての機能を果たすという点でどうしても必要だというふうに思うわけですが、この点は心配ないのかどうか、伺っておきたいと思います。


○中野房子議長 大場久充議員。


◆大場久充議員 お答えいたします。
 まず、諸般の情勢ということでございましたけれども、近年におきまして社会情勢は激変しており、行政府や議会においては常に変革が求められる時代となっており、行財政改革は時代の要請となっております。蒲郡市においては、危機的な財政状況下で行財政改革に総力を挙げて取り組まなければならない状況で、議員もみずから血を流す必要があると考えております。市民生活に景気回復の兆しは見えておらず、こうした中で経費削減を望む市民の声があります。以上が諸般の状況であります。

 定数の合理性ということがありますけれども、これにつきましては、議員定数は人口規模、行政面積、財政状況等を類似する他都市との均衡を考慮して、総合的に判断して決定するものであります。定数は地方自治法で上限が定めてありますが、過去からその時々の判断で順次削減してきた経緯があります。今回の4名削減につきましては、2名、2名とする係数は現実的で妥当性を欠く数ではありません。

 次に、議会のチェック、議会の機能ですが、これにつきましては、インターネット等による情報化推進により、情報収集と情報伝達が格段に進歩しており、市民の声が市政に反映しやすくなったことにより、議会の機能が落ちることはありません。議員一人ひとりが今以上に議員活動を充実することで、議員数減少に伴う議会のチェック機能が低下するものではありません。
 以上答弁を終わります。


○中野房子議長 以上で通告による質疑は終わりました。ほかに質疑はありませんか。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○中野房子議長 ないようですので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略してご異議ありませんか。
          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○中野房子議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については、委員会付託を省略いたします。
 これより、討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。柴田安彦議員。
          〔柴田安彦議員 登壇〕


◆柴田安彦議員 ただいま議題となっております第142号議案について、反対の立場で討論を行います。
 本案は、次の一般選挙から議員定数を22名に減員しようとするものであります。私は、市民の中に市議会議員を減らすべきだとの意見があることを承知しています。そうした意見が出てくる背景に、今の議会がその任務を十分果たし、住民の期待に応えうるものになっていないとの批判があると聞いています。その解決方法は、議員の数を減らせばいいというものではなく、議会本来の監視機能、政策提案機能を高めることだと考えます。そのためには議会が衆知を集め、より多彩な住民の意見を取り入れ、活発な議論をすることだと思います。

 また、経費節減のために定数を削減せよとの意見もあります。他の議会が減らしたからそれ以上にと定数の削減競争のような傾向があることに危惧を感じます。自治法の91条では、定数を30名以下で条例制定するよう定めています。私は、この法律は一定の目安とすべき数字だと考えます。今回の提案の定数22は、人口2万人未満の町村に適用されている法定数であります。少なくとも現状の26名を減らさなければならない状況だとは考えていません。

 私は、議会がきちんと監視や提案をすることにより、むだを省き、より住民の求めるサービスを効率よく提供できるようになると考えます。議員が少数になれば、議会が活性化したり、機能が高まるなどということは決してありません。議会費は民主的な行政運営のコストでもあるわけです。市長の提案には、とにかく賛成というような態度では住民の期待にこたえ得る議会にはなりません。住民の中にある政治不信をなくすには、住民の意思を正確に議会に反映させることです。また、開かれた議会にして、市民の納得のいく活動を行うことが求められていると思います。議員報酬の額に定数をかけて即経費節減や行政改革の問題としたり、一部住民の議員定数削減の要請に対する行革推進の率先垂範は、大変一面的で残念な考え方です。私は、市民の期待にこたえられる議会を目指し、さらなる議会改革を進めることを約束しつつ、定数については削減すべきではないとの立場から、本議案に反対をするものです。
 以上で討論を終わります。
          〔柴田安彦議員 降壇〕


○中野房子議長 斉藤泰一議員。
          〔斉藤泰一議員 登壇〕


◆斉藤泰一議員 ただいま議題となっております第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、賛成の立場で討論いたします。
 我が国は、国・地方合わせて700兆円を超える債務を抱え、未曾有の財政危機に陥り、行財政改革は一刻の猶予も許さない状況になっております。本市におきましても、現在、債務残高571億円に及んでおり、税収の伸び悩みと収益事業の不振による歳入不足と、多様化・肥大化する行政需要にこたえるための市債増加により、危機的な財政状況になっていると言わざるを得ません。このような状況の中で、行政側においては今まで以上に厳しい行財政改革の断行をしてもらわなくてはならないと考えます。
 一方、我々議会といたしましても、行政側に厳しい提言をしていく以上、まずみずからが率先してその範を示していかなければならないわけでありまして、議会も行財政改革の対象とするのは当然のことと考え、今回4名を議員定数から削減する英断をしたものであります。
 また、今後の蒲郡市政発展のために必要な議員数は、他都市との均衡を考慮して22名とし、少数精鋭ではありますが、最大の効果を生み出す議員数と判断したものであります。しかしながら、市民の負託に応え、また市民の声を反映させるべき議会において定数削減により、機能低下になることは断じてあってはならないことであります。これを契機に、より一層充実した議員活動を展開することが、市民の期待にこたえる最善の方法だと考えるものであります。
 以上を述べまして、賛成討論といたします。よろしくご賛同賜りますようお願いいたします。
          〔斉藤泰一議員 降壇〕


○中野房子議長 小林武男議員。
          〔小林武男議員 登壇〕


◆小林武男議員 ただいま議題となっております第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、賛同する新政クラブを代表して、賛成の討論をいたします。
 先ほどの大場久充議員の提案説明や斉藤議員からの賛成討論でも述べられたとおり、行政側におかれては税収の伸び悩みと競艇事業の不振により歳入の拡大が望めない中、急激な少子高齢化を初め、多様化かつ増大する行政事業に対応すべく行政のスリム化に懸命なる努力をされております。我々議会サイドも、みずからが痛みを伴う改革を提案することは当然のことと考え、行政側とともに行財政改革を実施していく決意のあかしとして、議員定数を削減する決断をしたものであります。
 削減する4名分の人件費は、年間約3,000万円を超えるものとなるはずであります。削減額の市総予算額に占める割合は、微々たるものかもしれませんが、我々の改革に対する思いは何十倍、何百倍あることをご理解いただきたいと思います。
 議員数を22名とした根拠は、議員一人当たりの人口数、財政力指数、人件費割合を県内他都市と比較検討した結果、この議員数で十分に民意が反映されるものであり、議会のチェック機能がおろそかになるものではないと判断したものであります。また、インターネット等による情報化の目覚しい進展や情報公開による市民参加の増大により、議員数減少に伴う弊害は少ないものと思っております。
 近年における社会情勢は、目まぐるしく変化しており、まさに激変していると言っても過言ではなく、行政府や議会においては一刻の停滞も許されません。常に改革が求められる時代となってきております。
 我々新政クラブは、広く市民や行政に対して改革の模範姿勢を示し、行政に対する波及効果を考えて、第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正の趣旨に賛同するものであります。
 以上を述べまして、賛成討論といたします。よろしくご賛同賜りますようお願いいたします。
          〔小林武男議員 降壇〕


○中野房子議長 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○中野房子議長 ないようですので、これをもって討論を終結いたします。
 これより、第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正についてを採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
          〔賛成者起立〕

○中野房子議長 起立多数であります。よって、第142号議案は、原案のとおり可決されました。



                     

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送