■議員数削減(平成9年3月議会)

△日程第10 第38号議案 蒲郡市議会議員の定数を減少する条例の一部改正について


○議長(大竹正人君) 次に、日程第10、第38号議案、蒲郡市議会議員の定数を減少する条例の一部改正についてを議題といたします。提出者の説明を求めます。竹内 健君。
              〔25番 竹内 健君 登壇〕 


◆25番(竹内健君) それでは、第38号議案、蒲郡市議会議員の定数を減少する条例の一部改正について、提出者7名を代表して、説明をいたします。
 国の地方公共団体における行政改革推進のための指針により、市は平成8年10月26日に蒲郡市行政改革委員会を発足させ、事務事業の見直し等について検討されている。当市議会においても、蒲郡市行政改革委員会の市民対話集会における議員定数の削減の意見等を重く受けとめ、時代に即応した組織、機構等の全般にわたる総点検を行い、事務事業の合理化を推進する必要にかんがみ、社会、経済情勢の変化に対応した組織、機構のあり方等について検討するため、各会派の代表者等8名による議員定数等検討会が設置されました。議員定数等検討会は5回開催され、定数削減について、幾多の意見が提出されましたが、諸般の情勢を勘案し、現在の定数28人を2人減らし、合理的な議員定数である26に改正するため、提案するものです。

 附則において、この条例は公布の日から施行し、施行日以降にその期日を告示される一般選挙について適用するものです。なお、施行日の前日までにその期日を告示される一般選挙と施行日以後に告示される当該再選挙及び補欠選挙については、なお従前の例によるものとする。以上、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
              〔25番 竹内 健君 降壇〕


○議長(大竹正人君) これより、質疑に入ります。質疑を許します。日恵野佳代さん。


◆5番(日恵野佳代君) それでは、今の議員定数の問題について。この定数削減をすることの効果、メリット、何をねらっているかということを、一つお聞きしたいと思います。行政改革の一環であるというようなことが言われましたが、具体的には何を目指して定数を削減するのか、ということを伺っておきたいと思います。

 もう一つは、蒲郡市議会の法定定数は36人であるわけですが、これまでに4人を2回、8人減らしてきて、現在の28人。もう2人減らすと26人というこで、法定定数から言えば、10人減らすということになります。これだけの数を減らすということは、議会の機能の低下につながるんではないかというふうに私は思うわけですが、その辺のところをどう考えてみえるかということを聞きたいです。

 今、具体的に言えば、例えば、36人いた時点では、蒲郡市の人口はほとんど変わっておりませんので、8万 5,000として考えると、36人なら、議員1人当たりの市民というのは 2,361人。それが、議員が26人になれば、議員1人当たり 3,269人の市民を持つ、という言い方は変ですけども、ということになるわけです。それだけ市民の声が議会に届きにくくなるのではないかと思いますが、この点をどう思っているか。特に市民が議会、議員に期待してるのは、住民の意思を代表するということ。それから執行機関に対して批判、監視、チェック機能を持つということです。そしてもう一つは、立法機能ということもあるわけですが、こういう点で、人数を減らすとことになって支障がないのか、ということを伺いたいと思います。


○議長(大竹正人君) 竹内 健君。


◆25番(竹内健君) それでは、日恵野議員の質問の1点目、定数削減のメリット、効果は何かということでございますが、これにつきましては、まず行政改革の一環、リストラということなんですが、行政改革の一環の中で、確実に、2人減らすということは、経費節減がまず図れると、これ1点。
 それから2点として、市会議員が地元地域密着型から全市的な活動へと発展をして、市民ニーズを広範囲に聞くことができるようになるのではないか。もう1点としては、やはり議員そのものの政治活動が活性化をされる。まず3点が挙げられると思います。

 2点目の質問でございますが、議会の定数を削減することは、機能低下につながらないかという質問かと思いますが、これについては、議会は議会制民主主義により、市民の代表であり、市民ニーズを市政に反映させるもの、こういう理解をしておりますが、定数削減は、市民からの強い意見であります。今後、我々議員は、議員一人ひとりが今以上に市民ニーズを的確にとらえて、行政に反映させるようお互いに研さんすることが大事であり、機能低下につながらないと考えております。


○議長(大竹正人君) 日恵野佳代さん。   


◆5番(日恵野佳代君) ただいまメリットとして1番に経費節減が挙げられました。経費節減というなら、市民から議員、議会に対して一番批判が強いのは、海外視察をやめるべきである。これは、共産党蒲郡市議団のとったアンケートの中で、最も大きい声でした。これについては、全く今回も改善が図られていないようでありますし、報酬の引き上げにも反対をされていないわけです、提案者は。なぜ、こういうところを先に手を着けようとしないのか、ということを伺いたいと思います。

 それから、人数が減れば、地元密着型から全市的に発展して、ニーズを広範囲に聞くことができる。なぜ今はニーズを広範囲に聞くことができないのか。28人だと広範囲に聞くことができなくて、26人になると聞くことができるという、その根拠が説明されておりません。活性化されるということに至っては、全く根拠は、今の段階では説明されておりません。活性化される根拠はなんでしょうか。

 機能低下の問題では、ともかく定数削減が市民からの強い意見であるということでありましたが、市民はなぜ定数削減をすべきと言っているか。そこの理由がなければ、定数削減をすることにつながらないんです。その辺について、どうお考えかを聞きたいと思います。


○議長(大竹正人君) 竹内 健君。


◆25番(竹内健君) 海外視察についてというご質問でございますが、これにつきましては、議員定数等検討会で分かれましたところでございますが、これは必要だという声もあり、これらのことにつきましては、今後、検討会の中で詰めていくということでございます。

 活性化にはつながらないというご質問でございますが、各議員さんがお互いにせっさたくまし、減らすことによって、やはり緊張感の中で政治活動をしていければ、これは当然、活性化へはつながっていくと判断をしております。

○議長(大竹正人君) 豊田善次君。


◆4番(豊田善次君) 私も委員のメンバーとして、日恵野さんの疑問の点について。私どもは、過去5回だったと思いますが、定数削減の問題の根拠について、非常に難しいということは十分承知の上で始めたことです。それは柴田さんが、あなたと同じ会派として出てみえますから十分聞いてみえると思います。

 地方自治法の中では、5万から15万の間で36人という最高の議席を持てるようになっておる。それであと削減については、各自治体で条例で定めよということになっておりまして、私たちの8万 4,000余の人口を持つ市というのは、これから見ても中間。それで約 600ぐらいある市でも、ほとんどが削減に向かっておると。そして、国会においても、行政改革ではまず国会議員が身を切れということで、国会議員の削減なんかも叫ばれておりまして、要するに議員定数の削減ということは、国民的な世論であると。こういう世論を背景として、ましてや市長が設置されました行革委員会等でも、先程、話がありましたように、どんどん議会に対する定数のことにも注文がついておる。

いろんな現在の背景の中から、私たちは各会派の代表が総意をもって検討会をつくり、そして過去5回に渡って真剣な議論をした結果、こういう形になったわけでありまして、今、メリット、デメリットということについては、これはもう民主主義の本質から言えば、8万 4,000人の全部が、この議場に集まって、そして議論をして決定するのが一番正しいでしょう。しかし、そんなことが物理的にできるわけない。一人ひとりの権利を主張する、それだけで世の中がうまくいくだったら、それで結構ですけれども、そんなことは物理的にできない。

 そこで今言う、36名以内で何人でも決めよとおっしゃる中で、今、蒲郡市民の中では、多くの人たちが28人ではまだ多いぞと。こういう声に、率直に私たちは耳を傾けて、真剣に検討した結果が26人に、今議案で提出した結果になった。これがメリットがあるかないかは、今後、私たち議員一人ひとりのすべて自覚にかかっておると思います。1人でも少なくないでしょうし、 100人でも大丈夫ということはないと思います。有能な市長が1人おれば、議会はそれについていきゃあいいかもしれんしね、市長さん。

 それから、議員を 100人にしたから、必ずしも議会の機能が今よりもずっと向上するとも考えられない。こういうことで、この定数の決め方というのは非常に難しいと。これでよろしいということは絶対ないと思います。そういった面で、メリットがあるかないかということよりも、今、竹内さんが言われたように、経費の削減ということが、私は一番最大のメリットだと思います。そういう意味で、議員自らが定数を減らすということは、皆選挙も大変になるし、これは身を切ることです、正直言って。選挙は人数が多い方が当選する人は楽かもしれんけど、そうばっかりは言っておれないということで、ぜひとも、この点は日恵野さん十分承知のはずですので、ご理解を得られたいと、こう思います。


○議長(大竹正人君) 日恵野佳代さん。


◆5番(日恵野佳代君) ちょっと国会の話が出ましたが、国会でも、まず国会が身を切れ、定数削減が国民的世論であると言われましたが、これについては、国会が今、国民の信頼にこたえるものになってないから、こういう声が強く出るわけです。果てしなく金権腐敗、汚職事件が繰り返されて、さっきもオレンジ共済事件の話を申し上げましたが、現職国会議員は詐欺を行った。こういうことがあるから、そんな人が国会議員で、私の税金で歳費をもらっておってはおかしいから、そんなぐらいならやめてもらったらどうだと。

あるいは今の消費税の問題では、立場を多少同じにできるかもしれませんが、全く国民の理解を得てない消費税を強行することに対して、そのままオーライでいってしまう議員が多い。国民の圧倒的多数はこれに反対しているのに、それを代弁するべき議員がこれに賛成することに、国民は怒り狂ってるわけです。だから、そんな議員ならやめてしまえということを言ってるわけであって、本来、国民、市民の代弁者である議員を、市会議員であれ、国会議員であれ、減らすというのは、むしろ、国民、市民の声が一層、議会に届かなくなるということにつながるわけです。その点を国民、市民は分かっていながら、あまりの酷さにそういう声を出しているということではないでしょうか。以上で質疑は終わっていきたいと思います。あとは討論とさせていただきます。

○議長(大竹正人君) 次に進行いたします。浜千代進君。


◆11番(浜千代進君) 竹内健議員のご提案、大変ご苦労さまでございます。私からの質問は、今もありましたが、僕は、まずこの検討会が、この時期に結論を出したことに疑問がありました。5回の会議は大変熱心にやっていただいたですが、議員定数の問題は3回しかやってないですね、この中で。しかも、市民の多くが意見が出てることは私も承知をしておるわけですが、過去に私どもは2回4名ずつ積極的に8名も減員をしています、この議会は。これらも、以前の行革を含めて、地方議会が率先して軒並みやっていることは私も承知しておるわけですが、今回の検討会の中で、市の行政改革委員会の中に正副議長さんと総務委員長さんを、私どもは出しています、代表として。この結論を見ずになぜ出したかということを、まず聞きたいわけです。これは各界の代表が出てますから、民主主義のルールと言えば、そうなんですが、今、行革の中に私どもの代表が出てるんです。その結論が出てません。市民から多く出てるのは確かです。私はこの点をなぜ、先んじて、この議会で提出されたかという、これが一番聞きたいところです。

 それから、もう一つ伺いたいのは人口の問題です。私は人口規模だけで言うなら、富山村とか、各市町村の代表を見てご覧なさい。そうでなくて、本市における行政事務事業の内容と、内陸都市の事情とは全く違ってます。これは議員等しくそうなんです。市民もそうなんです。海岸線を控えて、港湾機能を持ち、農林水産、商工、観光リゾート、これだけ多種多様に持ってる市町村というのは、幾らもないわけです。農業も、竹内さん知ってるように日本一の柑橘農業、臨海部は国際港を控えております。正に市長が提案してる情報化社会にふさわしい国際都市を目指しておるわけですから、こういう行政事情がある都市ですから、私は、前の4人ずつ減員の時は賛成しました、8人減らすのを。積極的に賛成したんですが、今回は、この2名に納まったのは、まず理由を聞きたいです、何か。

 委員の中には、2名以上減らすというのもあったようです。20名ぐらいにしたらどうかということもあったようですね。更に8名減らして、20名ぐらいでいい。こういう意見もあったように聞くわけですが、それでは、こういうことを議会が率先してやるとするならば、市長が抱えている行政当局の職員は今回23名、新規採用決まっておりますから、昨年対比2名増えてるんですよ。それは市長部局は減らしたらいいというだけど、全体では増えておるわけです、総枠では。ですから、嘱託にしてもパートにしても、正規職員が減ったらいいかというと、全体の予算の中で私どもは考えていかないけないと思うですが、この点は、提案者はどう考えているか、伺いたい。

 したがって、今、私が申し上げてるように、この定数等検討会の3回の議員定数の問題の中に、委員会の所属議員の数までも論じてるわけですから。これは提案者も言ってるように、次の一般選挙からやるわけですから、定数がこれ確定しますと、多数決ですから決まると、その当選された議員が決めることなんです。委員会を3つにするとか、2つにするとかいうことは、特別委員会をなくすとか、そういうことは。議会経費の問題も、そこで論じればいいわけです。

ですから、市民の声を、私どもは負託を受けて、ここに出てるわけですから、私も支持者の声を聞いてます。聞いてますが、そういう人たちの声を行政当局に反映させるには、何と言っても数が極端に減ってきますと、こんな細長い、今、私が言ったような、商工業すべてを抱えている本市の実情、この状況、これらを踏まえてみると、民意が反映しにくくなるというのが、私の一番の問題点ですから、この点を提案者に、ぜひひとつ分かりやすく教えていただきたいと思います。

 今、日恵野さんから質問があった内容を、それぞれ豊田議員さんもお答えいただいたわけですが、私は、国会の方は全く行政改革に熱意が入ってないと思います。国会議員さん自らやるに。地方議会の方が先行して、もうやっちゃっとるです。そういうことを国の代表がなかなかやらないと。私どもの責任でもあるわけですが、これらを含めて、今の問題点を、どんなような深掘りをされたかです。ですから、昨年の10月26日に、市長の方から行政改革委員会の今12名の方が、真剣に市民の声を聞きながら議論しておるわけです。この最中に先行した理由を教えていただきたいと思います。


○議長(大竹正人君) 答弁、竹内 健君。


◆25番(竹内健君) それでは、浜千代議員さんの質問にお答えをいたします。
 まず、今の時期にと、議員からというようなお話だと思いますが、これは、蒲郡市の行政改革委員会の市民集会においても、議員定数削減の意見が強く出ております。その後も、何人かの市民からも同様な意見がありました。議会としても、蒲郡市行政改革委員会の答申を受けてからでは自助努力、自身の努力がなさすぎるという市民から批判のそしりを受けないとも限らないというようなことで、議員自ら行革の前に行っていこう。今のこの時期にということですが、次の一般選挙の直前では、やはり市民の混乱を招く恐れもあり、この任期の半ばと、この時期が最良と判断をいたしまして、提出をさせていただいたわけでございます。

 それと、議員といたしましても、市民の民意にこたえていく、市民の負託にこたえていくことが、議員の一番の仕事ではないかということです。先の市民の声として、先程、豊田議員さんが言われましたように、蒲郡の市民はやはり減を判断すべきだということの中で、2人減というのが諸般の事情を判断して適当であると。2名減が、今の状況の中では適当である、という判断をさせていただいたものでございます。

 委員会等についてということでございますが、定数等検討会ということの中で、それもそ上に挙がったことでございますが、まだ十分話し合っていきたいとも思っております。

 それと職員の定数についてということでございますが、この職員の定数については、議員も提案権があるわけでございますが、本質的には長の権限に属するものと考えております。職員の定数の問題については、行政改革委員の中で事務事業の見直し等と関連して、協議検討されていると思います。今議会の本会議においても、企画部長が行政改革の質問に対して、議員の皆さんを始め、市民の声にも行政改革素案に対する考えを伺うと、はっきり言っております。その中で、我々も、それに対して意見を申していきたいと思っております。

○議長(大竹正人君) 浜千代進君。


◆11番(浜千代進君) 2点ちょっと簡単に伺いますが、最後の方で、行政職員の数の問題ですが、実質増員になってる点は、どういうふうに判断をしたか。増員になってますね、新年度、4月1日から。それをどうとらえるかと。経費の節減ということですから、トータル的に議会だけは経費を節減しても、こういうことではだめなんですね。

したがって、例えば民間の、私は合理化は反対ではありません。民間委託の、これは経費を上手に使うと、節減だけでなしに、効率的に使うという意味で、民間の技術・技能も導入すると。民間の場合に、一番いいのは、行政当局の公務員の場合には、どうしても国・県の手法で、法律上で規則にのっとったがんじがらめの中でやられるということですから、この点が問題ですから、民間の柔軟な能力を活用いただくということで、民間委託は反対ではありませんが、条例定数で決めてあっても、最高に雇わなくてもいいわけですから。これは私どもの議会の権限です。職員定数の条例決定権、市長は確かにお雇いになるのは自由です。ですから、今回増えてるのは、どういうふうにみたのかどうか。

 それからちょっと先にいきますが、検討委員会の正副議長さんと総務委員長さんを出してるんですよね、この私どもが。私も含めて。その方の意見は無視しちゃうということになると思います。この点はお答えがなかったんです。議会の権威も何もないじゃないかなと。正副議長と総務委員長を出したということは、一体どういうふうにとられたのか。この検討会に。ここは一番、私は問題になると思います。やはり民主主義の原点です。私どもは、正副議長を選んで、総務委員長さんも、もちろん委員会の中ですが、少なくとも議会の代表が行政改革委員会に12名の、先程、提案者も言ってるように、広く市民の意見が確かにあると。議員も減らせ、職員の方もリストラせい、事務事業も見直せ、OA機器を入れて、もっとサービスよくせよと、迅速に行政執行その他やれと、こういう意見は確かに様々あります。

 ここに市民会館その他等々と各資料もいただいてるわけですが、参加した人たちから色々なものがあります、今朝ほども大塚から来ました。東大塚の方から私のところへ訪ねて来た方も色々言っておりました。それは人それぞれに言いますけれども、私どもは、この市が、ちょっと冒頭申し上げたように、幾つかの行政事情を持っておると。都市基盤の整備はもちろん、他の都市にないような事業も、実はあるわけです。抱えてます。新城さんとは全く違う。豊川さんとも違う。海に面した港湾機能はある、漁港もあるという、そういうようなことから言うと、私はないがしろにできないと。

市長も大変だけれども、私ども議員というのも、大変な勉強もしなければいかんという実情におかれてることは、竹内さんご存じのとおりですね。あなたも一緒に真剣にやっていただいて、日本一の団地を造ったけど、貢献者ですから、貢献度高いわけですから。こういう面から言うと、やはり農業基盤だけにかかわらず、私どもの置かれてる市の、市民の状況を見る時に、行政改革委員会が熱心に討議をして、その答申案を待たずに、自分だけで自助努力をすると。自助努力と言ったって、代表を出してることについてはどうかということを、私は聞きたい。ここだけ明確にしていただきたい。これは各会派のそうそうたる代表が出て、おまとめになったですが、この点が理解に、私は、苦しむところですから、教えていただきたい。

 それから、ちょっとお答えなかったですが、これ2名でなしに、もっと減らせという意見があったかどうか。そういう議員さんおるんです、実は。討論やると言ったんですが、私ちょっとおかしいと言ったんですが、4名ぐらいでもいいと。もっと減らしてもいいということが、この検討会の中で出たかどうか。


○議長(大竹正人君) 答弁、竹内 健君。


◆25番(竹内健君) まず行革委員さんが出ておるにもかかわらずということですが、議会の独立性を保ち、行革委員会の答申の前に、私たちは結論を出して、この問題について先行していくということでございます。

 それと、検討会の中で削減の数が色々という話でございますが、確かに色々ございました。定数等検討会の中では、もちろん増やすという人もあるし、1人にせよという人もあるし、2人減、それから今言われたように、4人削減というのも確かあったかと思いますが、その中で色々検討させていただいて、協議をさせていただく中で、とにかくいろんな行政、蒲郡の経済情勢からあらゆる諸般の事情等を検討させていただいて、2名が妥当であるということで落ち着きました。

 それでは、職員の増員の問題につきましては、ちょっと調べさせていただいた中では、行政職、市長部局は退職が16人で、採用が6人ということで、今回の増員については、そういうことでございますので、以上。


○議長(大竹正人君) 豊田善次君。


◆4番(豊田善次君) ただいまの質問の中の市の職員の定数について、一切議論はいたしておりません。私たちの検討会というのは、あくまで議員定数、そして、皆さんの手元に渡しましたように4つだか5つの項目について真剣に議論をしました。その中には、海外視察のあり方とか、事務局のあり方とか、色々と議会に関する事務局も含めて経費の削減とか、定数の問題については真剣に議論しましたが、市長部局の定数については、一切触れておりません。それは今、浜千代さん盛んに言われるように、正副議長も出てらっしゃったり、そちらの方の議論のことでありました。そんなとこまでいったら、それこそ越権行為になりゃせんかということで、大変控えておりまして、一切しておりません。以上です。


○議長(大竹正人君) 浜千代進君。


◆11番(浜千代進君) ありがとうございました。最後の質問ですので、今、豊田議員さんからもおっしゃったもんですから、私はそうでなしに、今、提案者は広く議論したと、広くやったということですから、当然広くということは、議員だけを絞るでなしに、議会の経費だけを幾ら節減したって、過去に8人やったけど、その効果があったとは言わないわけね。ですから、こういう行革委員会、市民からも出るわけです。8人減らしてて、なおかつそうなんですから。そういったことを踏まえて、幅広く民意を反映するために、行革委員会に私ども3人の代表を出してる。私も含めて。正副議長さんと総務委員長さん。だから言ってるんです。

 これは関係が、今、豊田さんはそう言いますが、そういうふうに広く多角的にやはり検討を加えるというのが、経費節減につながる。議会が幾ら減らして、半分にしたって、極端に言うと、議員が5人になったって、そりゃあチェック機能が果たせなきゃなんにもならない。市長部局の方で当局がやり過ぎれば、チェックができなければ、過去にありましたね、赤字再建団体に転落してしまったと。議会が眠っとったなんて言われるんですが、それは市民がかえって悪いわけだ。議会の機能を監視しないということもあります。我々もそうなんです。過去にずっとあるんです、日本列島の中の自治体では。赤字再建団体に転落しちゃって、大騒ぎになったことあるんです。

自治省の大目玉食って、10年も15年も再建にかかると、こういうことありましたが、本市がたまたまないのは、手前みそだと思うんですが、議会がしっかりしとったと。当局はもちろん、議会もしっかりしとると。議会の機能が果たし得たというんですが、こういう点から言うと、豊田さんからありましたが、提案理由説明の代表者は、今のことですが、全般に見なくて、定数が28がいいか、26がいいのか、20がいいのかという議論だけで絞ってしまったと。5回のうち3回やってますね、この内容で。海外視察の問題と、委員会をどうしたらいいかという見直しの問題、こういうことをやってるんですが、これ以外には全く議論なかったかどうかだけ教えてください。


○議長(大竹正人君) 竹内 健君。


◆25番(竹内健君) 定数等検討会でございますので、それは議員定数、それから委員会についてとか、議会事務局のあり方とか、海外視察については、検討、議論をさせていただきました。


○議長(大竹正人君) 以上で、通告による質疑は終わりました。ほかに質疑はありませ
んか。
              〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(大竹正人君) これをもって、質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略して、ご異議ございませんか。
              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(大竹正人君) ご異議なしと認めます。よって、本案については、委員会付託を省略をいたします。
 これより、討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。日恵野佳代さん。
              〔5番 日恵野佳代君 登壇〕


◆5番(日恵野佳代君) ただいま議題となっております第38号議案について、日本共産党を代表し、反対の立場で討論を行います。
 本案は、次の一般選挙から議員定数を26名に減員しようとするものであります。私は、今の議会が、その任務を十分果たし、住民の期待にこたえ得るものになっているとは言いがたい、との批判があることを承知しております。しかし、その解決方法は、議員の数を減らせば済むものではないと考えます。それどころか、定数を削減することは一層、住民の声が反映できなくなることにつながると考えています。議員が少数になれば、議会が活性化したり、機能が高まるなどということは決してありません。

また、議員を減らせば経費の削減につながるという理由は、議員には歳費を払うだけの値打ちがないということであり、議会には期待するものがないと言っているようなものです。私は、本来、市民が議会に求めているのは、議論が活発に行われ、行政の監視と立法府にふさわしい活動だと思います。そのためには、多様の意見が反映できるように法定定数程度の議席を確保することこそ必要だと考えます。

 また、選出された議員が、市長の提案にはとにかく賛成というような態度では、住民の期待にこたえ得る議会にはなり得ません。住民の中で評判の悪い海洋情報センターなどの施策は、すいすい通っていくのに、住民の多くがだめだと言っている電飾看板反対や市民病院の患者給食委託反対の請願は、こともなく退けられるようなところに、市民の不信感があるのではないでしょうか。私は、住民の中にある政治不信は、より正確に住民の意思を議会に反映させることにより解決するしかないと考えます。そして、議会が、そのチェック機能を果たし、行政の方向違いを正すような力を持つことだと思います。

 私どもは、定数等検討会の中で、開かれた議会にするために、議会傍聴者への手続きの改善、議会のテレビ放映の実施、委員会の公開、各種議事録の公開と情報提供を提案してきました。また、立法府にふさわしく、情報公開条例の議員提案や海外視察の見直しなどを提案してきました。今、正に議会に求められているのは、こういう改善ではないでしょうか。以上の点からして、議会の定数を減らすのでは、行政改革でも何でもなく、その機能を一定低下させることにつながるものであると判断し、本議案に反対するものです。
              〔5番 日恵野佳代君 降壇〕


○議長(大竹正人君) 白井邦男君。
              〔16番 白井邦男君 登壇〕


◆16番(白井邦男君) ただいま議題となっております第38号議案、蒲郡市議会議員の定数を減少する条例の一部改正について、賛成の立場で討論いたします。提案説明にもありましたとおり、時代に即応した組織、機構等の全般に渡り、総点検を行い、事務事業の合理化を推進する必要にかんがみ、社会、経済情勢の変化に対応した組織、機構のあり方等について検討するため、議員定数等検討会が設置され、議員定数についても協議、検討をしてまいりました。当検討会において、議会制民主主義に基づき、市民の声を行政に反映させるためには、議員を減らすべきでないとの意見もありましたが、議員定数削減は、市民の声であり、市民福祉向上のために議員一人ひとりが、今以上に市民の負託にこたえるよう研さんされることを切望し、賛成討論といたします。よろしくお願いをいたします。
              〔16番 白井邦男君 降壇〕


○議長(大竹正人君) 浜千代進君。
              〔11番 浜千代進君 登壇〕


◆11番(浜千代進君) ただいま議題となっております第38号議案、蒲郡市議会議員の定数を減少する条例の一部改正する条例については、反対を表明をいたします。以下、理由を述べますが、先程、提案説明をいただいたですね、質問もしておきましたが、私は、ここで答弁を聞いておりまして一番疑問の点がございます。それはまず、私ども議員が、行政改革の一環として、市民の多くから議員定数は減らした方がいいという声が多くあるので、減らすと。

 それから、そうは言いながら、行政改革全般のことも踏まえながらということですから、それはそれでいいんですが、市当局がつくってる、今、公募でおやりになった民間の行革委員さん、12名の方がそれぞれまだ努力中なんです。先行して、議会が自ら努力をして2名減らすという、この2名減らす理由というのは、経費節減ということですが、経費節減ならもっと減らせばいいんです。前回は4名、8名減らしているんです。

ですから、この結論に達するまでには、私はまず、私どもの議会は機能としては言うまでもありませんが、まず議員定数が最初にありきでなくて、考え方としては、行政当局、市長さんがやってる事務事業の見直しの問題の再検討、給与の適正化、民間委託の推進、OA機器の導入などなど、それからまた組織機構の見直し、特に執行当局の、市長部局含めて行政当局の経費の節減、豊橋市においては行政職員を38名、新早川市長になってから減らしたと思います。そして今、議員定数を、やっと今協議中なんです。豊川市においても同じく、新城市さんもそう。確かに議論はしてるんですが、この3月議会で結論出すというのはちょっと早すぎると。

 私は、反対理由の次の段階で、特に蒲郡は、質問でも言いましたが、他都市にないような機能を持ってます。行政需要を抱えてるんです。したがって、私どもが一番役割として果たさなければいけないのは、もうすべての産業、農林水産業あり、観光行政ありですね、これだけ多種多様な産業基盤を持ち、またその中に市民が生活をしておる都市というのはありません。だから住みやすい、蒲郡に住んでよかった、市長が言うように、もっとこういう基盤の中でやさしいまちをつくろうということで、市長さんが努力をしてるわけですね。

ですから、私どもは、多種多様な各界、各層の職についてる市民の代表として、ここに出てきておるわけですから、少なくとも誤りのないような市の行政チェックをする責任があるわけです。そのために議会に出てきておるわけですから。ここで2名減らすことは大変な、私は市民に対するマイナスだと思ってます。市民の側から言うと。多くの市民から、私、直接聞いておりますが、じゃあなぜ減らすかというと、内容が分からないんです。

 議会の経費も、それから公務員の経費もすべて公表です。広報で毎年細かくやってますから分かってます。市民の方が非常によく読んでます。最近、私どもも、皆さんと一緒に、議会報を出してますから、議員がどういう活動をしてるか。これもよく承知をしてる。だから意見はよく細かく出てるです。具体的に市民から出てることは、私も承知してるわけですが、この行政改革委員会が今、設置をされて、私も議員として、立派な議長さん、副議長さん、総務委員長さん、この3人の有能な代表を行政改革委員会に送り出してるわけですね。この1人ですから、この結論を見て、その上で私ども議会が検討会を再度開いて、十分熟慮に熟慮を重ねた上で結論を出すなら賛成をするわけですけども、この2名を決めるのに、何か先行して決めたというけど、その理由が私は理解できません。

 したがって、市民の民意を反映するには、今の定数では、私は不足だというふうに思ってます。蒲郡の都市機能からいくと。都市基盤整備、区画整理も遅れてる。幹線道路、生活道路は遅れてる。8万 5,000の市の中では、予算審査でもありましたように、下水道に多額な 300億以上、最終的には 600億投資してもまだ終わらないような、こういう事業も手がけてしまってる。それから、もう一つは、ギャンブルはいけないと、共産党議員さんは言いますが、ギャンブル収入がなかったら、こういう事業はできないんですけども、蒲郡は県下の中で2市、常滑市と蒲郡ね、競艇財源がある。そのためには、行う事務事業というのは他市と比較にならないだけの投資をしてるわけです。

そうすると、私ども、市民が監視をしなければ、それは市長さんが幾ら頑張っても、なかなかうまくいかない。ですから、行政に対するチェック機能だけでなしに、施策に対してのチェック、指導も、私どもが提言もしなければならない立場にあるわけですから、こういうことも踏まえて、私は、本議案には反対を表明をいたします。

 少なくても、行政組織の見直し等、事務事業の簡素合理化も含めた一体的な結論が、おそらく行政改革委員会の最終答申として、近々出てくる。これを見た上で、やはり議会は議会の権能として、十分に研究し、多角的な検討を加えた上で行うべきであろうと思いますので、時機尚早として、反対を表明をいたします。よろしくお願いいたします。
              〔11番 浜千代進君 降壇〕


○議長(大竹正人君) 以上で、通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。
              〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(大竹正人君) これをもって、討論を終結いたします。
 これより、第38号議案、蒲郡市議会議員の定数を減少する条例の一部改正についてを採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
              〔賛成者起立〕


○議長(大竹正人君) 起立多数であります。よって第38号議案は、原案のとおり可決されました。

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