◆とことんマニフェスト(111015)

 市長の最大の仕事は予算を提出し議会承認を得ることです。しかし、予算書は市の最上位の計画である「第四次蒲郡市総合計画」(平成32年度まで)に則り、市役所職員が作成するのです。平成23年度予算額260億円の内、市長の裁量で自由に計画できるのは10億円もないのではないかと思います。郷土愛に燃え、より良い蒲郡にしたいという強い信念さえあれば、行政経験がなくてもやれそうな気がします。

 この度の市長選において、予定者公開討論会と三候補の個人演説会(形原開催)を傍聴しました。三候補のマニュフェストには「第四次蒲郡市総合計画」内容が羅列してあります。が、ここでは、
その総合計画を迅速に推し進めるために何が必要かという視点にたって、「とことんマニフェスト」を作成します。


■「とことんマニュフェスト」
◆あたりまえ!
@「第四次蒲郡市総合計画」の実施

◆いいね!
A市長報酬20%カット、退職金を辞退(大場候補)
B市の借金10%削減(稲葉候補)
C職員削減(稲葉候補)
D地域委員会の設置(大竹候補)

◆これもお願い!
E市議会議員の人員・報酬の50%カット(トコトン候補)
F市街化調整区域への住宅・工場の立地のマスタープラン作成(トコトン候補)

◆おっとどっこい!
G学校給食の無料化(大場候補)


■解説

 〔あたりまえ!〕の財源を確保するために、〔いいね!〕〔これもお願い!〕を実戦する。〔おっとどっこい!〕はそれはないでしょ。

 A:最近多くの市長候補が公約する内容です。蒲郡も財政が厳しいのですからやむを得ません。

 B:市債が約400億円ですから、毎年10億円を返済に回すことになります。多大な借金を子供孫に背負わすわけにはいかないので当然でしょう。

 C:今までも職員削減は行っています。本当は数値で示してほしかったですね。37年間の地方行政に精通した実務経験がなくても、わかりそうなものです。さしあたり20%ではどうでしょうか。大場候補は「職員の定数や定員も必要なら見直します」、大竹候補は何も記述無し。市議会議員のとき市役所館内視察はされなかったのでしょうか。

 DF:人口減を押さえるためにも、住宅地及び工場用地の確保が重要です。今月より都市計画法が改正になり、市街化調整区域であっても地域委員会(学校区毎)でマスタープランを作成し建築可能とする。市街化区域であっても、建築ができにくい土地があります。建築基準法の運用方法、開発基準を見直すことが必要です。

 E:市長が血を流しても、市議会議員も血を流さなければ、職員を説得することはできません。地域委員会を立ち上げれば、議員の存在価値がますます薄くなります。早く気づいて実戦していただきたい。稲葉候補は、諮問委員会の内容に従うといっていましたが、それでは行政改革はできません。

 G:予算が約3億2千万円のようです。大場さんを支持する議員、元議員さん。本当にこれでいいの?


■個人演説会を傍聴して

 三者とも行政経験豊富な方の争いとなりました。

 稲葉候補は、14名の市議会議員、県会議員、衆議院議員の応援を得ています。市長になられたとしても、自分の思いを実現できるのでしょうか。議員数・報酬の削減が行政改革に必要と思いますができますか。貴方が必死に返していかなければならない負債を衆議院議員から説明を受け納得されたのですか。それも息子付。稲葉候補の
「しがらみ」が心配です。

 大場候補は、なにはともあれ、他候補より具体的な内容を提示しました。しかし、財源に関する説明を期待しましたがありません。これでは絵に描いた餅です。有権者への
「人気取り」してまで市長になりたいのでしょうか。
 
 大竹候補は、税金未納問題。返済する計画を市としていたらリークされたと聞きました。たとえどんな理由があろうとも、議員が期日までに税金を払わないのは重大なことです。払い終わったということで、市財政には迷惑をかけていないのが救い。市民に謝罪してまで、市長選にでるのはなぜなのでしょうか。市議会議員、県会議員の経験を生かし、県庁との
「太いパイプ」を有効利用し閉塞感を打破したいと主張される。昔そのようなことを主張し、多大な負債を作った市長(県会議員経験者)がおられたことを忘れないでいただきたい。

 
 最後に、蒲郡市には有能な職員がたくさんいます。是非彼らの公僕としての使命を果たせるよう、
リーダーシップに富んだ市長が誕生することを期待します。

                     


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