◆愛のムチ(090101)

 
個人の自由および個性を尊重(?)するあまり、最低限必要な躾を子どもたちにしてきたのであろうか。大多数の人が思っていることでも、変な少数の意見が通ってしまう。たとえば先生の子供への「愛のムチ」は否定されている。もしあれば、その親がしゃしゃり出て学校、教育委員会が謝罪する。TVでも先生が悪いと放映されてしまう。これでは現代の子供は恐いもの知らずで何でもする

 私は、子ども会、中学PTAの世話人を経験させてもらった。今の子どもたちは自分が子どもの時とは明らかに違っている。下記に気になった出来事を述べる。


【1】.長男の小学校入学式に参加したとき、担任発表で、児童ばかりでなく、付き添いの親も人気のある先生が担任となると拍手をして喜んでいた。嫌な先生ともなると「ヘー」とブーイング。人気のある先生が本当にいい先生なのか。静かに担任発表を聞くように躾けるべきだ。


【2】.子ども会では、世話人がやってはいけないと注意しても無視されることが度々あった。世話人として情けなかった。ただし、プレゼントをもらえるときは昔も同じく素直になる。


【3】.町民運動会の開会式、閉会式では、子どもたちがワイワイガヤガヤ。子ども会世話人(私も含めて)、進行アナウンス係や、周りの大人は注意しようともしない。いや注意するのに勇気がいるのである。そして、国旗掲揚、後納でも全く同じ。大人は帽子をとって国旗に体を向けているのに。


【4】.地区集会で、「中学生の運営による 常会対抗ふれあいむかしあそび」の事業を地区全生徒(約120人)に役割を与えたが、見事に大失敗であった。

 私は、中学のPTA幹事が通例地区集会の実行委員長をすることを知っていた。学校行事は先生が仕切られるので、地区集会を何とかしたいとの思いでPTA幹事になった。担当地区は中学生全生徒が約120人いる。従来、20人程の生徒に模擬店をやらせ、残りの生徒は何もするわけでもなくただゲームに参加するのをみて本当に区民のふれあいが出来ているか疑問に思っていた。今回、企画を中学生にやらせたかったが、中学生にも時間的な制約がある。そこで、運営を中学生にまかせようと資料作成に没頭した。我ながら満足のいく企画が出来あがった。

 それでも参加した全生徒がその内容を理解し計画とおりに進むとは思ってもいなかった。しかし、たとえ役割を当日まで知らなくても、生徒が運営することを知っているならば、
みんなで助け合ってやってくれることを信じていたのである。

 地区集会前日に、事前にアンケートをとって決めた各担当の長に出席要請したにもかかわらず、出席率は半分程度。出席者に「集合」と号令をかけても集まろうとせず知らん顔。ちっともおもしろそうになさそうだと判断して、ふてくされていた。1時間もたたないうちに、用があるから帰ると行ってくる者もいる。役割資料を渡しても、その場において帰る生徒もいた。

 担当の長から、係に指令を出すつもりで各長に前日集まってもらったのに、内容を理解できずに当日に突入。生徒は完全に命令系統はズタズタで崩壊状態であった。

 例えば、テント張長に「テント張係を集合させテントを張るように」と指示をし別の現場に行くと、長は係を集めるわけでもなく何もせずにその場を立ち去った。そこで事前の役割は機能しないと判断し、目前の生徒数名に「君らでテントを張りなさい」と指示しても、何もせずに散らばった。他の役割の生徒もほとんどこんな状態、お手上げである。しかし、模擬店コーナー(かき氷、団子)だけは、役割でもないのにたむろした。何度も自分の役割のところに配置するようにと指示したが無視された。

 そして、開会式・閉会式の祭、各長を放送で本部前に集合するようアナウンスしても、約20名の内来たのは1人のみだった。書き出せばきりがない。

 当日は、小中学校の先生が10名程見えていた。小中の校長先生に「こんなこともできないということをよく見ていってほしい」とイライラしている私は焼け糞になって言った。
学校で何を教えているのであろうか。

 地区内の生徒全員がだめだといっているわけではない。立派に役割を果たしてくれた生徒がいたのを確認している。しかし、
興味有ることしかせず、与えられた役割をみんなで協力してこなそうとする生徒がほとんどいなかったことが残念でならない。このことは、事前にPTA幹事の仲間から指摘を受けていた。「中学生も地域の一員と思ってくれるような世の中にしないと町の発展はない」という私の熱い思いから断行したのだが、正直ショックも大きかった。

 中学生の運営によるという目標は達成できなかったが、形北小PTA、七区子ども会世話人、地域の役員の方、形北小の先生、そして形中PTA幹事の方々に大変お世話になり何とか従来程度のことは出来たかなと思う。来年は、新しい人が取り仕切る。是非頑張っていただきたいと思います。


【5】.青少年育成市民大会において、蒲郡市内の小学生中学生高校生の代表者の意見発表があった。都合により12人中8名の生徒の意見を聞いて退出したが、壇上に上がる際国旗に一礼をした生徒はいなかった。国を敬うことを蒲郡市の各学校は教えないのであろうか。すばらしい意見を発表されても、日本国民である基本が出来ていないのが残念であった。私も教えてもらった記憶はないが、当たり前に理解できている。当たり前のことを当たり前に出来ない。ましてや、青少年育成大会において出来ないとは。


 
子どもは、家庭で育ち、学校で育ち、地域で育つ。時には「愛のムチ」で厳しく諭す親、先生、地域の人々が必要であり、それらの人々に敬意を表す社会になってほしいと思う。子どもは、家庭、学校、地域の『宝』である。



参照:奮闘記:愛のムチ(050321)



                     


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