◆名鉄蒲郡線廃止(081111)

 市民病院の経営危機から、「蒲郡市民病院応援団」が設立されました。今どんな行動を起こしているのかよく分かりません。この応援団は何だったのでしょう。

 そして、名鉄蒲郡線は、いつ廃線になってもなんらおかしくない状況です。「名鉄応援団」すら結成されもしない。沿線沿い形原、西浦の皆さん。それでいいのですか。

 我慢ならないのが、我関せずにみえる形原、西浦の総代区長、市会議員です。議員は一般質問することだけが仕事ではないはずです。総代区長と共同して、
「緊急町民総会」を開き住民に危機的状況を説明し、住民の意見を吸い上げる行動を取るべきです。

 住民がいらないと言えばそれでよし。そうでなければ存続のため何が出来るのか。
廃線反対の署名運動ぐらいしたらどうですか。市民の名鉄存続に対する熱い思いを名鉄幹部に訴えなければなりません。廃線が決まってからでは遅すぎます。



                     
東日新聞(080828)
名鉄蒲郡線廃止への伏線か

 モータリゼーション発達の影響で長期にわたって利用客が減少し、収益が大幅に悪化したとして存廃問題が浮上している名鉄蒲郡線。6月29日のダイヤ改正で、廃止を視野に入れたとみられるいくつかの動きが明らかになった。

 動きの第1は、これまで蒲郡駅と西尾駅間で運行していた区間を、蒲郡駅と、途中の吉良吉田駅(吉良町)との折り返し運転になったこと。廃止を指摘されている区間と一致する。

 また、この区間は、同様に廃線がうわさされている広見線(岐阜県)とともに前払い方式のカードシステム「トランパス」対応の路線からもはずされた。システムは他社の主要路線とも共通で、自社路線でありながらはずすのは、廃止が既成事実化しているとも受け取られている。

 そのため、西尾市や名古屋市方面に行く乗客は途中の吉良吉田駅で乗り換えなければならず、自動改札機に乗車券や定期券を入れてから改札口を通り、通路を隔てた別のホームへ移動しなければならない。

 さらに、幡豆町内の駅からの乗客がトランパスを利用する場合は、乗車駅証明書が必要になったり、吉良吉田駅で下車駅を申告するなどの手間もかかるという。

 名鉄と沿線市町(蒲郡、西尾、幡豆、吉良)でつくる対策協議会では現在、名鉄側から投げかけられた都市交通体系としての位置付けについて話し合っているが、沿線側として意見が一本化していないのが実情で、各市町による温度差が大きい。

 名鉄は
「企業努力の限界を逸脱している」との見解を変えておらず、収益改善に結びつく際立った手立てが見つからない場合は、このまま押し切られる恐れも出てきた。



                     
東日新聞(080412)
名鉄蒲郡線の存続問題再浮上

 名鉄が、蒲郡市と吉良町を結ぶ鉄道「蒲郡線」(延長17・6キロ)について、沿線自治体の4市町(蒲郡、西尾、吉良、幡豆)が地域交通体系の中で鉄道をどう位置付けているかの基本的な考え方を、今年末までに示すよう求めていたことが明らかになった。要望は、収益悪化が目立つ同線の存続について名鉄として結論を出す意向を表明したものと受け取られている。

 明らかになったのは、名鉄と4市町でつくる同線対策協議会(会長・川口興二郎名鉄鉄道本部長)の2回目の会合が先月28日に吉良町で開かれ、協議した内容を調整した結果を11日に発表したため。

 利用客の減少に悩んでいた名鉄は97年、「不採算路線の整理・統廃合を関係自治体と協議する」として、谷汲線と八百津線を廃止。蒲郡線を含む西尾・蒲郡線については、ワンマンカー導入や途中駅の無人駅化などの合理化で当分の間の存続を決めていた。

 ところが、その後の国内観光の停滞などで観光路線の位置付けだった蒲郡線の利用減に拍車がかかり、営業係数(100円の収入を得るための費用)は06年度に266(円)となった。「企業努力の限界を超えた」とする名鉄は、さらなる利用促進と費用削減を検討する協議会の設立を求め、沿線自治体が応じる形で06年4月に設置された。

 昨年11月の幹事会では、「大量輸送機関として鉄道の特性が発揮できないほどに利用者が少ない」との認識が示され、危機感を訴えたという。

 蒲郡市は、「高校生などが通学で利用している。廃線となったら少なからぬ影響が出る」として広報などで現状を報告したり市民に利用促進を呼びかけていくとしているが、決定打がないのが実情。担当者は「他の市町と協議して対応を考えたい」とコメントした。



                     
平成20年6月定例議会

○土屋善旦議長 伴議員。

◆伴捷文議員 ありがとうございました。一度、地元総代と検討してお願いするようなことがあれば、また、お力添えをいただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、次に移ります。
 2番目、名鉄・西尾蒲郡線の存続についてでございます。
 (1)現状について。名鉄電車がなくなるかもしれない。長年、なれ親しみ、あるのが当たり前の名鉄電車が、あるいは廃線になるかもしれないという危機感を帯びた一報をいただきました。車社会の現代、レジャーの多様化とか、観光路線の低下とか、あるいは人口の減少、さまざまな理由で輸送密度の低下となり、名鉄・西尾蒲郡線の収益が悪化してしまっているということが報じられました。このことについて、新聞でもいろいろと出ておりました。概要を教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

○土屋善旦議長 企画部長。

◎小林憲三企画部長 伴議員には、名鉄・西尾蒲郡線につきましてのご心配をいただきありがとうございます。現状につきまして、ご説明させていただきます。
 まず名鉄・西尾蒲郡線の現状についてお答えさせていただきますが、現在、名古屋鉄道株式会社から運営が厳しいとの申し出のある路線は、西尾駅から蒲郡駅までの西尾蒲郡線であります。路線の状況でありますが、この路線の営業キロは27.3キロメートルでありまして、駅の数は13駅を有しております。運行本数は、1日に平均80本近く、1時間に2本程度の運行をされております。通勤、通学などの地域の大量輸送の公共機関として活躍をしているところであります。

 次に、営業実績、営業成績でありますが、名鉄側による平成18年度実績によりますと、年間約296万人の利用があるものの、10年前の平成9年度の年間約379万人の利用実績と比べますと、約27%ほどの利用減となっております。年度別の推移を見ましても年々減少傾向にあるというのが見られます。また、旧国鉄がバス化を検討した輸送密度という基準というものがあるのですが、この基準を用いれば、平成18年度の実績は、1日当たり2,829人となっておりまして、基準値でありました4,000人を大きく下回っております。非常に厳しい運営状況であることは明らかであるかというふうに感じられます。そして、
本路線の運行による収支は、約6億7,000万円の赤字とお聞きしております。100円をかせぐのに、266円の経費が必要という状況で、一民間企業での維持は困難というお話を名鉄側からいただいております。

 そして、市内の名鉄の利用状況であります。市内の5駅、蒲郡、蒲郡競艇場前、三河鹿島、形原、西浦についてでありますが、大幅減の蒲郡競艇場前を除きまして、おおむね横ばい、あるいは微増の傾向にありまして、市内の通勤、通学として利用をされておりまして、地域の足として生活に密着しているのが現状でございます。
 以上であります。

○土屋善旦議長 伴議員。

◆伴捷文議員 ご説明ありがとうございました。私は、この名鉄が廃線になるかもしれないということを聞きましてから、私自身、何年来、まず名鉄に乗ったことはありません。それで実態を知るために、名鉄に乗りました。そして、最近は、なるべく車はやめて、役所に来るのも名鉄を利用するということを心がけております。朝晩は、やはり電車は非常に込んでおります。非常にと言いますか、ほぼ満員なのですけれども、やはり昔の満員という満員さが全然違います。昔は、もう雨の日に傘持っていると、もう傘がどこへ行ってしまうかわからないぐらいですけれども、今は悠々と持っておれるというような感じです。昼間は、やはり閑散としておりまして、これではとてもではないが、営業できないなという感じであります。この状況では、バス化にするのもやむを得ないかなと思ってしまうほどすいております。100円かせぐのに、今、266円ということをお聞きしました。本当に驚きであります。輸送密度も1日が2,829人ですか、10年前の約27%減ということで、大変な時代だなということを、こういうふうにご説明いただくと、本当によくわかります。

 しかしながら、バス化をしますと、非常に電車利用の方は困ります。大体バスになると、目的地へ行くまでに随分時間がかかります。そして、バス料金の方がうんと高くなります。結局、バス化にすると、車で動く人がふえていってしまうのかなと思います。しかし、車に乗れない方、バスも利用しにくいような子供だとか、お年寄り、障害者のような方々は、いわゆる庶民の足を奪われてしまうということでありまして、特に西尾高校とか、一色、吉良の方へ結構西浦、形原の高校生が行っております。まず、その人たちが非常に困るということを感ずるわけであります。

 したがって、来年ぐらいから、もう中学校の進路指導の先生は困ってしまうのではないかなという気がしてなりません。対策はいろいろ考えていかなければなりませんが、このような現象をいろいろなことが予測されると思いますが、対策についての前に、このような今の現状、どのように思われますか。ご所見をいただきたいと思います。

○土屋善旦議長 
企画部長。

◎小林憲三企画部長 名鉄の現状の中で、市がどういうふうに考えているかということでありますが、それにつきましてお答えさせていただきます。

 先ほどのご答弁を踏まえまして、名鉄側から本路線の沿線市町の協力を得て、利用者促進のための協議会を設置したいというような申し出がありました。この申し出があったのは、西尾蒲郡線の沿線の西尾市、蒲郡市、吉良町、幡豆町、この2市2町でありますが、この2市2町と名鉄とで、平成17年12月20日にそれぞれの市町の副市長、それから、名鉄の副社長による名鉄・西尾蒲郡線対策協議会というものが設立されまして、あわせて、その協議会の下部組織である各市町の企画担当課長、それから、名鉄駅長等の実務担当者による幹事会が設置されました。現在までに協議会は2回、幹事会を11回開催しております。協議会は、利用促進と費用削減に向けて検討していくことを目的としておりまして、各種取り組みを実施してまいりました。

 具体的には、サイクルトレインの試験運行とか、各市町による既成イベントと連携させた名鉄利用促進PR、それから、名鉄側による西浦、形原、吉良温泉郷への宿泊商品の企画販売などを行ってまいりました。また、特に行政側の提案で、蒲郡駅での名鉄とJRとの接続時間の改善を強く働きかけをさせていただきまして、昨年度からダイヤ改正が一部反映されました。

 さらには、蒲郡市も本年5月号の市の広報に掲載させていただきましたが、関係市町による住民への啓発活動も行ってまいりました。しかしながら、このような取り組みを行っているものの、輸送人員は相変わらず減少傾向になっておりまして、
名鉄側から、沿線自治体として地域交通体系に鉄道をどのように位置づけるかの方向性につきまして、平成20年末までにしてほしいという申し出がありました。

 市といたしましても、名鉄がもし、廃線となれば、伴議員が先ほどおっしゃられたように、いわゆる車に乗れない方とか、西尾高校とか、吉良高校に市内からたくさん通学されているという実態があろうかと思います。そういった方たちがすぐに困ってしまうという問題もあるかと思っております。それから、これから中学生が高校進学するのに、選択肢が減ってしまうというような弊害も出てくる。そんな憂慮すべきことではないかなというふうに考えております。大変厳しい問題であると認識をさせていただいております。

 そこで、名鉄側へ地域公共交通としてのあり方に対する責任を求める一方で、市の広報等を通じて、やはり存続させていくには利用促進、利用をしていただかないと、なかなか存続というのは難しくなってきますので、いろいろな形で市民の方に乗っていただいて、存続できるような形にもっていきたいというふうに思っております。

 例えば、近隣市町と連携させていただいてイベントをやったりとか、あるいは5月に市広報で利用促進の広報を出させていただいたのですが、こういうものをまた、いろいろな形、内容で市民の方にお伝えして乗っていただくとか、いろいろな工夫をしていかなければいけないのかなというふうに思っております。
 いずれにしても、やれることはやっていくという、こういう考えでいきたいというふうに思っております。

 それから、広域での地域交通のあり方につきまして、愛知県や国の方への相談をしてまいりたいというふうに考えております。本年12月までには名鉄へ回答することになっております。本市といたしましては、赤い電車という愛称で市民の皆さんに親しまれてきました名鉄・西尾蒲郡線が存続できるよう、西尾市、吉良町、幡豆町、それから、名鉄側と一緒になりまして、その方向性や具体策を協議していく考えを持っております。

 既に伴議員におかれましても、名鉄をご利用いただいているということでありがとうございます。職員にも利用を促していかなければいけないのかなというふうに考えておりますが、議員各位におかれましても極力名鉄に乗って利用していただけるとありがたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。

○土屋善旦議長 伴議員。

◆伴捷文議員 (2)の存続についての対策というところまで話が進んだかなと思います。私、電車に乗りますと、悪いことではなくて、メリットといいますか、そういうこともあります。電車のよさというのは、やはり今、ガソリンが高騰しておりまして、まだまだ高騰するかもわからないと言われている中で、やはりガソリン節約すれば、CO2の削減にもなり、環境にもよいということであります。

 もう一つは、駅まで歩きますね。そして駅、電車おりて、また目的地まで歩くということで、今、メタボ言われている中で、やはり自然に運動ができる。健康管理もできるということで、利点もあります。

 そういうことで、車社会といいますか、車一辺倒の、車が当たり前だという生活から一度電車のある生活に切りかえるということも必要ではなかろうかなというふうに思われるわけであります。

 対策ということで、いろいろと今、市のお考えをお聞きしました。そこで、名鉄さん自身も私は公共機関を担う一翼としてご努力をいただき、その責任も果たしてはいただいているのですけれども、さらにご努力もしていただかなければいけないということを強く要望したいわけであります。

 そして、何といっても電車に乗っていただかなければ始まりませんので、広報で赤い電車の記事で大きくアピールされましたが、大変私は、あれは効果があっていいことではないのかなと思います。したがって、毎回はなかなか載せれませんが、あの広報の隅へ載せるとか、何らかの手段で常に電車の利用を促進するような、そういうPRをぜひ努力をして続けていっていただいて、市民が、特に西側の市民がそれでは電車に乗ろうかという意識が盛り上がるような、そういうアピールを役所の方としては、やっていただきたい。それが一番重要なことだと思います。

 それから、3番目には、観光で、よそからお出でになるお客様、やはり名鉄電車をご利用いただけるような、そういう宣伝といいますか、アピールをぜひしていかなければいけないなと、そんなふうに思うわけでございます。

 いろいろ述べましたけれども、詰まるところは、住民の方々が名鉄をご利用していただくということで、近隣4市町の力を結束して、ここは何が何でも存続していただくという決意で廃線することのないように強く要望をしたいと思います。当局もその覚悟で望んでいただきたいというふうに思います。
 最後になりますけれども、その思いを少し聞かせてください。

○土屋善旦議長 企画部長。

◎小林憲三企画部長 エールを送っていただきましてありがとうございます。しっかり頑張っていきたいと思いますので、ほかの西尾市さんとか、幡豆町さんとか、吉良町さんと歩調と合わせる部分もありますが、先ほど私が申し上げましたように、蒲郡市としては存続させたいという思いの中で取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◆伴捷文議員
 よろしくお願いします。終わります。


                     


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