◆腐っても鯛(081012)


 豊橋市長選での論戦への要望が東三河の5市町長より述べられた記事があった。

 金原蒲郡市長の記事は、他力本願のように読み取れる。
「蒲郡は独立して生きていけないから、豊橋さん、早く合併して蒲郡を救って下さい。」と。確か西尾市としたいような事を言っていたはずでは・・。合併には「市民の醸成を待つ」とし興味がないものと今まで認識をしていたので、正直驚いた。それにしても、蒲郡市民であるという『誇り』とか『魂』はどこに行ってしまったのであろうか。

 金原市長は、鈴木克昌前市長が途中退職した後に、鈴木氏の指名(?)を得て当選した。言うまでもなく鈴木氏には蒲郡では強力な支持基盤があり逆らっても勝てない。1期、2期は無投票であった。しかし、昨年の3期目の選挙では、鈴木前市長の息子と戦ったのであった。ここで二人の信頼関係は終わったと言っていいのではないか。

 約700億円もの借金を作ってしまったのは、鈴木前市長である。後継者の金原市長は
1.箱物は作らない。
2.市長の給料を下げ、退職金も半減した。
3.独断をせず、市幹部と調整しながら行政を進めた。
等、前市長の尻ぬぐいを着実に進めてきたのである。

 しかし、裏を返せば、市幹部の言いなりで決済に盲判を押しているだけのような気がしてならない。市民からは『何もしない市長』と揶揄された。鈴木前市長の呪縛が解けたところで、
過去の問題点を市民に情報公開し、説明責任を果たし市民の実践を促す絶好の機会が到来しているはずだ。「市民まるごと市民病院応援団」設立式のあいさつもそうであったが、一般的な話を他人事のようにするだけで市民に心打つものは感じられない。上手い下手ではなく、蒲郡の危機を保守的で鈍感な市民に訴えていただきたい。

 
『腐っても鯛』。我々は故郷蒲郡の『誇り』『魂』を失ってはならない。


参照:明日への思い:市長選が終わって(071016)


                     

前略東三河のリーダー様 11月豊橋市長選・周辺首長に聞く (中日新聞080927)

金原久雄・蒲郡市長 「合併議論を深めて」

−東三河の現状への認識は。
 蒲郡のすぐ向こうの幸田町から西はトヨタ関連で沸いているのに、田原市を除いて蒲郡から東は差をつけられている。平均所得が低く、道路整備も西三河より遅れている。
 豊橋−蒲郡間は約20qなのに、渋滞で一時間もかかるのは産業振興面なので問題だ。

−豊橋市政で評価するのは。
 豊橋駅に停車する新幹線の「ひかり」が増えたのは歓迎したい。豊橋に電車では十分ほどで行ける蒲郡市民にとって東京方面へのアクセスで大きい。もっとも行政の頑張りと言うより、JRの経営戦略かもしれないが。

−不満な点は。
 現職はかなり以前から東三河の市町村の合併構想を掲げていたが、私は「西三河に行かないで」と言われた程度。広域連携だって、消防以外はほとんど進んでいない。

−合併の賛否は。
 避けられそうもない。地方交付税が大幅に減り、各自治体の財政規模がかなり縮小している。十年弱で蒲郡の一般会計は、五十億円以上も減った。単独ではいずれ消防、医療が一本立ちできなくなるだろう。

−深刻な点は。
 三年間で十人ほど医師が減少した蒲郡市民病院。財政的なことを含め今の状況が十年続けば、やっていけない。高齢化が進んでいる地域だけに心配だ。

−求める豊橋市長像とは。
 道路と設楽ダム、三河港の整備で、国にしっかり要望ができる人。それに豊橋の損得ばかり考えるのではなく、東三河の中心として、自覚を持ってもらわないと困る。合併の枠組みは東三河しかあり得ない。
 四年後は豊橋市長選ではなく、「東三河市長選」を行う状況にしてもらえるよう議論を深めてほしい。
 (聞き手・安田功)


                     

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