◆大阪府改革(080202)

 大阪府がほとんど財政破綻していることはよく報道されます。この度とびきり元気の良い橋下氏が知事選を勝ち抜きました。応援したいと思います。

 大阪府人口約883万人、負債約4兆3千2百万円。平成18年度末の府債残高を府民一人当たりに換算すると約49万円。

 エッ、エ〜。蒲郡市の市民一人当たりの負債は約85万円。蒲郡は本当に破綻していないの。

 改革は、議員の人件費から始めましょう。



                     
asahi.com(080128)
橋下氏「府債発行認めない」 人件費カットの可能性も


 大阪府知事選で初当選したタレントで弁護士の橋下徹氏(38)は28日未明、朝日新聞社のインタビューに応じ、「赤字隠し」のための借り換え債の発行だけでなく、一般会計の府債発行を基本的に認めない方針を明らかにした。府は毎年2000億円を超える府債を発行して歳入に充てており、抜本的な予算の見直しが必要になる。歳入不足に対応するため、職員の人件費カットに踏み切る可能性も示した。



大阪府の歳入歳出

 府は財政再建団体への転落回避のため、04年度から今年度までの4年間で、3500億円の府債を余計に借り換え、返済を先送りして赤字額を少なく見せかけていたことが発覚している。

 橋下氏は今後も返済先送りを続けるかどうかについて「基本は認めません」と明言。借り換え割合を総務省の通知で認められる58%とし、それ以上の借り換えを認めない考えを示した。府は08年度以降も毎年900億〜500億円を余計に借り換える予定だが、これが認められないと赤字の圧縮ができず、同額の歳出削減が不可欠になる。

 橋下氏はさらに、必要な建設事業などを除き、
「府債の発行は基本的に認めない。収入の範囲でやってもらう」と述べ、税収や地方交付税などの範囲内で予算編成に取り組むよう担当者に指示する考えを明らかにした。

 府は今年度の3兆2600億円の歳入のうち、2300億円を府債発行でまかなっている。来年度以降も1700億円の発行を見込む方針。ただ、橋下氏は歳出削減ができなければ
「人件費を削ってもらうしかない」と職員給与のカットに踏み切る考えも示した。

 警察官や教職員も含めた今年度当初予算の人件費は9300億円。1割カットしても府債発行額の半分にもならず、私学助成や医療費助成も含めた大幅な予算の見直しが必要になる。

 橋下氏はこうした財政再建策について
「それを言い続けて選挙に通った。職員も選挙の重さを感じてもらわないといけない」と強調。マニフェストに掲げた出産・子育て支援策などは「もちろんやる。足りなければ人件費を削ってもらう。それが選挙だ」と語った。

 ただ、08年度当初予算案での実施は2月議会までに時間がないことから「不可能」とし、来年度中の補正予算で対応する考えを示した。

 副知事人事については外部登用も含めて「まったくの白紙」とし、「まずは現職の副知事さんと話がしたい」と述べた。



                     
毎日新聞(080129)
誕生・橋下知事:大阪府知事選/中 「小泉」か「安倍」か


 「メディアでさんざん(公約を)言ってきて183万票をいただいた。(職員が)従わなければ府庁解体です」

 大阪府の新知事となる橋下徹氏(38)は28日、テレビ番組でこう繰り返した。府職員を抵抗勢力に見立て、メディアを使って戦う姿を演出する。この手法は選挙戦で、改革イメージを植えつけるのに効果を発揮した。

 橋下陣営幹部は「当初から府庁の役人を『抵抗勢力』にして、無党派層を引き付ける戦略だった」と打ち明けた。「大阪を変える」とワンフレーズを繰り返す演説は、小泉純一郎元首相をほうふつとさせる。「橋下は小泉流。短い単語だけで『ぶっつぶす』と、よう似たことを言っているわ」。選挙期間中、橋下氏の街頭演説を聞いた民主府議もつぶやいた。

 抵抗勢力にされる側は複雑だ。府幹部は「知事がこうしろと言えば、職員は抵抗できない。メディア受けのために私たちを使うなら、逆に徹底して無抵抗でいこうかと思う」と話した。

 橋下氏は同日のテレビ番組で、
「人件費削減で士気が下がるなら、お辞めになってください」と挑発もした。連合大阪幹部は「改革のやり玉に挙がりやすいのは、府職員数や給与の削減。見境なくやってくるなら、対決姿勢を強めるしかない」と悲壮感を漂わせる。

 橋下氏を支持した自民府議団にも、懸念の声が出ている。「政治力がないから、メディアを使って戦うイメージを作ろうとするのではないか。自民だって抵抗勢力にされかねない」(幹部)

 しかし、小泉元首相の郵政民営化や構造改革に匹敵する政策は、橋下氏の発言や公約には見られない。小泉元首相は「小さな政府」を目指し、その方策として、郵政民営化を25年来唱え続けてきた。

 橋下氏の目指すものが、公約の「大阪を笑顔に」として、その方策は明瞭(めいりょう)ではない。では、抵抗勢力とは、どんな政策に立ちふさがる者なのか?

 橋下氏は1月中旬、府南部での街頭演説で、人気テレビ番組「行列のできる法律相談所」の裏話を面白おかしく披露した。政策の話はほとんどない。同行した自民府議が首をかしげた。そして、「安倍(晋三)前首相のような危うさがある」と語った。

 小泉元首相の後継者となりながら、国民の支持を維持できず、参院選で大敗。安倍前首相はその末に、政権を投げ出した。「小泉流」で知事選を圧勝した橋下氏だが、中身が伴わなければ、そうした懸念とも無縁ではなくなる。(10面に「橋下ウオッチ」)

毎日新聞 2008年1月29日 大阪夕刊



                     


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