◆借金返済120億?(071003)

 蒲郡市の一番の問題は、危機的財政状態をどうやって解決するかです。

 未来の会通信の大向議員の金原支持の記事の中で、借金を約120億円も返済したとありました。
「えっ。うそー。蒲郡の借金は元利金含めて約700億円のうち120億円も減らしたのか。」
信じられませんでした。鈴木前市長(平成6.2〜平成11.10)が大量の借金を作った後、増やさないばかりか減らしもしない政策をとられたはずでは。そこで、市役所財務課にいって、尋ねました。そして、下記の資料を出してもらいました。資料からわかることは


1.借金の元利金合計は平成18年度で669億円
  平成17年度の691億円より少しは減ったようです。


2.115億円の根拠
  ※大向議員の計算は
   金原市長の係わった決算年度は平成11年度から平成18年度

   (平成11年度元利金合計) - (平成18年度元利金合計)
   = 784億 - 669億 = 115億円

   ※金原市長の資料の計算
   (平成11年度元金) - (平成18年度元金)
   = 587億 - 554億 = 33億円


   ※利子の計算
   (平成11年度利子) - (平成18年度利子)
   = 197億 - 115億 = 82億円


 つまり、大向議員は82億円の利子削減も、金原市長の成果だと主張しています。そこで元本はそんなに変わらないのに利子が何故こんなに下がるのか財務課に聞いてみました。

 「高金利で借りていたのを低金利に借り直したことが一つの要因であるが、よく調べてみないと分らない」との回答でした。

 「蒲郡にとって一番大事な財政状況を、財務課が把握していないということはどういう事か。下記資料においても、不明となっているところがある。少なくとも借金を膨大に増やした時期を含む資料を市が管理できていないということはどういう事か」と問いつめました。担当職員のみが悪いわけではありません。毎年人事異動があるのですから、市役所全体に財政の危機感がないということです。

 借金の利子を高金利から低金利に変えるのは当たり前のことで、金原市長独自の政策といって良いものか。納得いかないことを徹底的に追求する大向議員らしくありません。金原市長の支持者の票がほしいのかも知れませんが、遺憾に思います。


 さて、金原市長の8年間で元金が33億円削減されました。今年度(平成19年度)の競艇収入が同じく33億円。1年あたり4億円。これは多いのか少ないのか。「市の市債目標残額(短・中・長期)はいくらか」と財務課に尋ねたところ「目標設定されていない」とのことでした。これじゃダメでしょう。

 私は、もっと市民に情報公開をし、知らせるべきだと思います。そうすれば、どんな市長が必要なのか分るはずです。
残念ながらムチ(市民参加)が必要で、アメを与えることはほとんどできない財政状況にあるはずです。


参照:明日への思い:市の借金700億(070101)


                     
各年度末における市債の償還予定額の推移: 財務課
     (千万円を四捨五入)
年度決算額 元金合計 利子合計 合  計 市長
平成4年度 187億 不明 不明 大場
平成5年度 206億 不明 不明 大場
平成6年度 262億 不明 不明 鈴木
平成7年度 324億 不明 不明 鈴木
平成8年度 510億 不明 不明 鈴木
平成9年度 530億 214億 744億 鈴木
平成10年度 565億 206億 771億 鈴木
平成11年度 587億 197億 784億 金原
平成12年度 583億 181億 764億 金原
平成13年度 563億 166億 729億 金原
平成14年度 559億 150億 709億 金原
平成15年度 570億 142億 712億 金原
平成16年度 571億 134億 705億 金原
平成17年度 566億 125億 691億 金原
平成18年度 554億 115億 669億 金原

平成8年度から償還元金が増えたのは、一般会計、病院会計が増えたためだと考えられます。
平成8年度の主な事業は
一般では、ネットワーク、三谷児童館、看護専門学校、クリーンセンターなどです。
病院は、病院建設です。




                     
市長選公開討論会資料
金原市政2期8年間の主な実績

 赤字財政にならないように財政危機の要因分析を踏まえ、財政健全化に向けて公共用施設の建設事業などの投資的経営については、長期的な実施計画を定め、市債発行を抑制し、市長就任時の記載残高586億円から
約32億円を減額しました。



                     
未来の会通信(Vol20 9月号)
市長選挙(大向正義)

 近隣の市長が、借金を増やしている中で、金原市長は前市長から引き継いだ蒲郡市の借金を
約120億円も減らしました。今年のプライマリーバランスも黒字です。


                     

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