再考:議員削減(061105)

 「新政クラブだより No10 H18.10.30発行」において、鎌田会長は次のように述べています。

「選挙で選ばれた者の持つ最大の特権であり、私たちが出来る市民のための最大の武器は公式の場で発言することだと思います。この頃、発言の回数や時間をことさら問題にする風潮もあるようだが、そのことよりも
発言をしない議員が問題であり、職権の放棄といえます。」

 この赤字の内容について気になったため、改めて私の議員削減の思いを述べてみたいと思います。

 昨年12月議会において、蒲郡市議会議員の条例定数26名を4名減少して22名に改正する条例が可決されました。当時、議会を傍聴しましたが、再度議事録を読み返してみました。柴田議員は、私の主義主張を批判されたのではないかと思われる討論もありました。

 共産党は、議員定数削減反対、他の議員は4名削減はやむを得ないものとしています。報酬(約800万円)削減は考えてもいないようです。総論的には議員削減より
”各議員の質の向上”が重要であるということでしょう。それに対し、私は、議員及び報酬の半減(13人、約400万円)を主張しています。つまり新政クラブのいうところの”地域力の向上”のために、議会の無駄を省き、その資金を地域に還元する構造改革が必要だということです。

 今、少子高齢化、学校でのいじめ、地震の災害等の対策において、すべてお上に頼るのではなく、市民自らが
自助し、隣人と共助し、さらに町、市に公助することが求められています。そのためには、市民に身近な総代区等の組織の活性化が不可欠です。現状の総代区に問題が山積しているのも承知しています。そして、総代区は地域の組織で市と独立しているのであり、市から仕事を押し付けるようなことをしてはならないことも当然でしょう。また、総代区長のなかには、議員より忙しい人もおられると聞きます。それでいて、報酬は議員の10分の1以下です。たとへ町に思いがあっても、やる気を半減させられてしまうのも理解できます。私は、議員と区長との役割分担を明確にし、報酬面でも対等とし、総代区の地位向上の構造改革をすることが、地域の活性化の第一歩であると確信しているのです。


 議会の無駄について述べてみましょう。

1.現状の議員の資質
 平成7年以降の3期12年間の議員(40人)の議会活動を調査してみました。

◎質問率50%以上を満たす議員は、40人中15人、一般質問回数が年4回中3回以上(75%)の議員はたったの7人しかいません。
◎現職の一般質問回数が過半未満、又は予算・決算審査の発言回数が4回未満の議員は21人もいます。
◎平成7年以降の議長経験者(9人)の一般質問の回数は、大場久充議員、鎌田議員の2人のみ過半数を超えているだけです。
◎予算審査、決算審査において、一度も発言しない現職議員は、少なくとも8人もいます。

 質の向上はなかなか難しいようです。


2.一般質問の無駄
 議員は、市民の負託にこたえるため年4回の議会において一般質問する義務があると言い続けてきました。しかし現状では、3.5日間で、13人程度の議員が一般質問がされているのみです。今でさえ、休憩が入るとはいえ3日以上一般質問を聞き続けることは苦痛なはずです。眠くなる人がいても不思議ではありません。

  私が主張するように議長を除く25人が一般質問したとすると、単純に約7日かかることになります。質問内容も重複するし、聞くほうもじっとしていられないはずです。つまり、25人全員質問するのは無理です。

 それでは、一般質問から一問一答に変えたとしましょう。今度は相当勉強しないと質問できません。その任に堪えられる議員は何人いるのでしょうか。一問一答を市民が厳しくチェックすれば、議員の質は向上するはずです。が、その前に議員数が議員定数を満たさないようになってしまうのではないかと危惧します。


3.特別委員会の無駄

 毎年3月定例会に次年度の予算審査特別委員会、9月定例会に前年度の決算審査特別委員会が開催されます。その際、議長、副議長等、前者では4名、後者では6名委員会での発言機会が得られません。議員が必要以上に多いためになす業であると思います。そして、発言回数も0回という議員はもってのほか、一人で20回もする(できる)というのは、委員会が十分機能していない証拠だと思います。


 以上、3項目のチェックをしました。議員の仕事は視察等他にもあるはずです。しかし、たとえ議員数を半減したとしても、なんら議会運営には支障がないのは明らかです。

 私は、”議員の通信簿”の出来が悪いから、数も減らし報酬も減らせと言っているのみではないことを理解下さい。

 今後の市会議員への要望として、監査、提言ばかりでなく、
地域活動を一兵卒として汗を流していただきたいと思います。



参考資料
 現職議員の通信簿
 市会議員一般質問回数(平成7年6月〜平成18年9月)
 平成17年12月定例会議題:蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について
 新政クラブだより No10 H18.10.30発行



参照:明日への思い
               とことんvol4(050525)
               議員の通信簿H17(060430)


                     
※現職議員の通信簿 

一般質問回数:平成15年6月〜平成18年9月定例会の一般質問(最大14回)
予算審査:予算審査特別委員会の発言回数(未来の会通信より)
決算審査:決算審査特別委員会の発言回数(未来の会通信より)

一般質問回数が過半未満、又は予算・決算審査の発言回数が4回未満の議員 
          

議員名 会派 一般質問
  回数
予算審査 決算審査
H18年度 H16年度 H17年度 H16年度
土屋善旦 市政3期 2/14
竹内政幸 市政4期 2/10
松本昌成 公明2期 14/14
小林康宏 市政4期 1/14
大場久充 市政5期 7/12
来本健作 未来1期 10/14
小林武男 新政2期 8/14
伴 捷文 市政1期 9/14
中野房子 市政4期 2/10
柴田安彦 共産6期 14/14 12
大向正義 未来1期 12/14 16 11 20 14
白井邦男 市政3期 2/14
鈴木源六 新政4期 4/10
鎌田篤司 新政5期 12/14
喚田孝博 新政1期 11/14
大竹利信 公明1期 6/14
斉藤泰一 市政1期 2/14
鈴木八重久 市政3期 3/14
荘田博己 未来1期 14/14 12
竹内政住 市政8期 3/14
藤田勝司 市政3期 5/14
山本和市 無会12期 6/14
伊藤勝美 公明2期 10/14
日恵野佳代 共産4期 14/14 10
坂部 傑 市政3期 2/14
羽多野努 新政3期 9/14

※は議長、副議長、委員長、新旧監査委員は発言機会無し
注:一般質問の最大機会は14回ですが、議長時は除きます。

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※市会議員一般質問回数(平成7年6月〜平成18年9月)

 ・議長は一般質問できません。
 ・B/Aは(質問回数/質問可能回数)を示します。

 ・敬称略。(*)は議員任期のない期間を示す。

一般質問回数が過半未満の議員 

一般質問回数が年4回中3回以上(75%)の議員 


NO 議員名 議長年度 議員期間(平成○年/○月) B/A 計 質問率%
15/6〜18/9 11/6〜15/3 7/6〜11/3
1 土屋善旦 2/14 5/16 7/16 14/46 30
2 竹内政幸 16年 2/10 3/16 4/16 9/42 21
3 松本昌成 14/14 15/16 29/30 97
4 小林康宏 1/14 2/16 4/16 7/46 15
5 大場久充 11,18年 7/12 6/12 7/16 20/40 50
6 来本健作 10/14 10/14 71
7 小林武男 8/14 6/16 14/30 47
8 伴 捷文 9/14 9/14 64
9 中野房子 17年 2/10 3/16 8/16 13/42 31
10 柴田安彦 14/14 16/16 16/16 46/46 100
11 大向正義 12/14 12/14 86
12 白井邦男 2/14 6/16 7/16 15/46 33
13 鈴木源六 15年 4/10 2/16 3/16 9/42 21
14 鎌田篤司 13年 12/14 7/12 9/16 28/42 67
15 喚田孝博 11/14 11/14 79
16 大竹利信 6/14 6/14 43
17 斉藤泰一 2/14 2/14 14
18 鈴木八重久 3/14 5/16 4/16 12/46 26
19 荘田博己 14/14 14/14 100
20 竹内政住 7,12年 3/14 3/12 2/12 8/38 21
21 藤田勝司 5/14 4/16 6/16 15/46 33
22 山本和市 6/14 8/16 7/16 21/46 46
23 伊藤勝美 10/14 11/16 21/30 70
24 日恵野佳代 14/14 14/16 16/16 44/46 96
25 坂部 傑 2/14 4/16 5/16 11/46 24
26 羽多野努 9/14 6/16 2/5 17/35 49
27 大竹正人 8年 3/12 3/12 25
28 山崎賢治 9年 0/16 0/12 0/28
29 大場 実 10,14年 3/12 3/12 6/24 25
30 近藤和義 5/16 8/16 13/32 41
31 伊藤教雄 11/16 11/16 69
32 天野咲男 3/16 3/16 19
33 氏原 豊 4/16 6/16 10/32 31
34 岡本 亨 1/16 1/16
35 水野孝久 11/16 11/16 69
36 牧原徳光 2/4 2/4 50
37 浜千代進 16/16 16/16 100
38 平松トモ幸 2/16 2/16 13
39 竹内 健 2/16 2/16 13
40 小田道夫 0/16 0/16

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※(平成17年12月定例会議題:蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について)

○中野房子議長 次に、日程第7、第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正についてを議題といたします。提出者の説明を求めます。大場久充議員。
          〔大場久充議員 登壇〕
  

◆大場久充議員 ただいま議題となりました第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、提出者7名を代表をして提案説明をいたします。

 本案は、蒲郡市議会議員の条例定数26名を4名減少して22名に改正するものであります。

 近年、激動する産業構造、または社会構造の変化に伴い、地域を取り巻く環境は大きく変わってきており、国・地方を問わず新たな行政需要に対応する効率のよい、かつ資質の高い行政府が求められております。
 本市においても、危機的な財政状況下で行財政改革に総力を挙げて取り組まなくてはならないところであります。また、景気の回復に明るさはあるものの、市民生活に回復の兆しは見えておらず不安定な日々を送っております。

 
こうした状況で、市議会としても率先して逼迫した市の行財政改革に取り組むために、みずからが範を示すべきであり、市民の声もある中で議員定数を4名減少して経費削減を図ることとしたものであります。

 
なお、減少する4名は、人口規模・行政面積・社会的背景等々類似する他都市との均衡を考慮し、総合的に判断して決定したものであります。

 以上が提案理由でありますが、附則としてこの条例は次の一般選挙から施行するものであります。
 議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げまして、説明を終わります。
          〔大場久充議員 降壇〕

  

○中野房子議長 以上で説明は終わりました。これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。柴田安彦議員。

  

◆柴田安彦議員 ただいま説明をいただいたわけでありますが、この提案の理由のところに、諸般の情勢を勘案しというふうにあるわけでありまして、この部分でその説明を少しいただきたいというふうに思います。

 それで、行政需要が高まって効率化が求められるというお話が今、ありました。私は、そうであればあるほど議会が政策提案能力を高めたり、あるいはチェック機能を発揮すべきだというふうに思うわけです。それが、そういうことが今の情勢の中で求められているのではないかというふうに思うわけです。そのためには、私は、その議会というのは一定の規模の英知を集めるという努力が必要だし、そのことが機能を発揮するための重要なポイントになるというふうに思うわけであります。したがって、この諸般の情勢の解釈の仕方について、私の見解をどう考えるか伺っておきたいと思います。

 それから、合理的な議員定数を定めるんだということで提案されているわけですが、今の説明だと、人口規模なんかを比較して他都市との均衡を図ったんだという説明がありました。そもそも、議員定数を他都市との均衡を図ることで定める必要はないというふうに私は思うわけです。合理的な議員定数というのはいかにあるべきか。私は一つ目安になるのが、やはり法律で定めてある法定の定数ですね、今、蒲郡の規模で言うと30名という上限でありますけれども、定数があるわけであります。これを私は一つの目安とするというのが、自治法の定められた趣旨からしてもそういう立場でいいんではないかというふうに思うわけであります。今の議員定数で、不都合が起きるのかどうかですね。どこが合理化でないのか、これは伺っておきたいと思います。

 それから最後に、最初にも申し上げましたが、議会が機能を果たすのに定数を減らしてしまっては果たせなくなるという心配があるわけです。現に、26名の議員構成で今、議会をやっているわけでありますが、
このうちの4名を仮に外したとしたら、どれだけの議論が議会の中で消えていくかということを考えるわけであります。例えば、前回選挙で下位4名の方がいなかったら、今の議会はどういう議論になっていたか。こういうことを思うと、私は一定の議員の規模というのが、議員の数というのが、議会を活発に運営する、あるいはその議会としての機能を果たすという点でどうしても必要だというふうに思うわけですが、この点は心配ないのかどうか、伺っておきたいと思います。

  
○中野房子議長 大場久充議員。

  

◆大場久充議員 お答えいたします。
 まず、諸般の情勢ということでございましたけれども、近年におきまして社会情勢は激変しており、行政府や議会においては常に変革が求められる時代となっており、行財政改革は時代の要請となっております。蒲郡市においては、危機的な財政状況下で行財政改革に総力を挙げて取り組まなければならない状況で、議員もみずから血を流す必要があると考えております。市民生活に景気回復の兆しは見えておらず、こうした中で経費削減を望む市民の声があります。以上が諸般の状況であります。

 定数の合理性ということがありますけれども、これにつきましては、議員定数は人口規模、行政面積、財政状況等を類似する他都市との均衡を考慮して、総合的に判断して決定するものであります。
定数は地方自治法で上限が定めてありますが、過去からその時々の判断で順次削減してきた経緯があります。今回の4名削減につきましては、2名、2名とする係数は現実的で妥当性を欠く数ではありません。

 次に、議会のチェック、議会の機能ですが、これにつきましては、インターネット等による情報化推進により、情報収集と情報伝達が格段に進歩しており、市民の声が市政に反映しやすくなったことにより、議会の機能が落ちることはありません。
議員一人ひとりが今以上に議員活動を充実することで、議員数減少に伴う議会のチェック機能が低下するものではありません。
 以上答弁を終わります。

  

○中野房子議長 以上で通告による質疑は終わりました。ほかに質疑はありませんか。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

  

○中野房子議長 ないようですので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略してご異議ありませんか。
          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

  

○中野房子議長 ご異議なしと認めます。よって、本案については、委員会付託を省略いたします。
 これより、討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。柴田安彦議員。
          〔柴田安彦議員 登壇〕

  

◆柴田安彦議員 ただいま議題となっております第142号議案について、反対の立場で討論を行います。
 本案は、次の一般選挙から議員定数を22名に減員しようとするものであります。
私は、市民の中に市議会議員を減らすべきだとの意見があることを承知しています。そうした意見が出てくる背景に、今の議会がその任務を十分果たし、住民の期待に応えうるものになっていないとの批判があると聞いています。その解決方法は、議員の数を減らせばいいというものではなく、議会本来の監視機能、政策提案機能を高めることだと考えます。そのためには議会が衆知を集め、より多彩な住民の意見を取り入れ、活発な議論をすることだと思います。

 また、経費節減のために定数を削減せよとの意見もあります。他の議会が減らしたからそれ以上にと定数の削減競争のような傾向があることに危惧を感じます。自治法の91条では、定数を30名以下で条例制定するよう定めています。私は、この法律は一定の目安とすべき数字だと考えます。今回の提案の定数22は、人口2万人未満の町村に適用されている法定数であります。少なくとも現状の26名を減らさなければならない状況だとは考えていません。

 私は、議会がきちんと監視や提案をすることにより、むだを省き、より住民の求めるサービスを効率よく提供できるようになると考えます。議員が少数になれば、議会が活性化したり、機能が高まるなどということは決してありません。
議会費は民主的な行政運営のコストでもあるわけです。市長の提案には、とにかく賛成というような態度では住民の期待にこたえ得る議会にはなりません。住民の中にある政治不信をなくすには、住民の意思を正確に議会に反映させることです。また、開かれた議会にして、市民の納得のいく活動を行うことが求められていると思います。議員報酬の額に定数をかけて即経費節減や行政改革の問題としたり、一部住民の議員定数削減の要請に対する行革推進の率先垂範は、大変一面的で残念な考え方です。私は、市民の期待にこたえられる議会を目指し、さらなる議会改革を進めることを約束しつつ、定数については削減すべきではないとの立場から、本議案に反対をするものです。
 以上で討論を終わります。
          〔柴田安彦議員 降壇〕

  

○中野房子議長 斉藤泰一議員。
          〔斉藤泰一議員 登壇〕

  

◆斉藤泰一議員 ただいま議題となっております第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、賛成の立場で討論いたします。

 我が国は、国・地方合わせて700兆円を超える債務を抱え、未曾有の財政危機に陥り、行財政改革は一刻の猶予も許さない状況になっております。本市におきましても、現在、債務残高571億円に及んでおり、税収の伸び悩みと収益事業の不振による歳入不足と、多様化・肥大化する行政需要にこたえるための市債増加により、危機的な財政状況になっていると言わざるを得ません。このような状況の中で、行政側においては今まで以上に厳しい行財政改革の断行をしてもらわなくてはならないと考えます。

 一方、
我々議会といたしましても、行政側に厳しい提言をしていく以上、まずみずからが率先してその範を示していかなければならないわけでありまして、議会も行財政改革の対象とするのは当然のことと考え、今回4名を議員定数から削減する英断をしたものであります。

 また、今後の蒲郡市政発展のために必要な議員数は、他都市との均衡を考慮して22名とし、少数精鋭ではありますが、最大の効果を生み出す議員数と判断したものであります。しかしながら、市民の負託に応え、また市民の声を反映させるべき議会において定数削減により、機能低下になることは断じてあってはならないことであります。これを契機に、より一層充実した議員活動を展開することが、市民の期待にこたえる最善の方法だと考えるものであります。

 以上を述べまして、賛成討論といたします。よろしくご賛同賜りますようお願いいたします。
          〔斉藤泰一議員 降壇〕

  

○中野房子議長 小林武男議員。
          〔小林武男議員 登壇〕

  

◆小林武男議員 ただいま議題となっております第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正について、賛同する新政クラブを代表して、賛成の討論をいたします。

 先ほどの大場久充議員の提案説明や斉藤議員からの賛成討論でも述べられたとおり、行政側におかれては税収の伸び悩みと競艇事業の不振により歳入の拡大が望めない中、急激な少子高齢化を初め、多様化かつ増大する行政事業に対応すべく行政のスリム化に懸命なる努力をされております。我々議会サイドも、みずからが痛みを伴う改革を提案することは当然のことと考え、行政側とともに行財政改革を実施していく決意のあかしとして、議員定数を削減する決断をしたものであります。

 削減する4名分の人件費は、年間約3,000万円を超えるものとなるはずであります。削減額の市総予算額に占める割合は、微々たるものかもしれませんが、我々の改革に対する思いは何十倍、何百倍あることをご理解いただきたいと思います。

 議員数を22名とした根拠は、議員一人当たりの人口数、財政力指数、人件費割合を県内他都市と比較検討した結果、この議員数で十分に民意が反映されるものであり、議会のチェック機能がおろそかになるものではないと判断したものであります。また、インターネット等による情報化の目覚しい進展や情報公開による市民参加の増大により、議員数減少に伴う弊害は少ないものと思っております。

 近年における社会情勢は、目まぐるしく変化しており、まさに激変していると言っても過言ではなく、行政府や議会においては一刻の停滞も許されません。常に改革が求められる時代となってきております。

 我々新政クラブは、広く市民や行政に対して改革の模範姿勢を示し、行政に対する波及効果を考えて、第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正の趣旨に賛同するものであります。

 以上を述べまして、賛成討論といたします。よろしくご賛同賜りますようお願いいたします。
          〔小林武男議員 降壇〕

  

○中野房子議長 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。
          〔「なし」と呼ぶ者あり〕

  

○中野房子議長 ないようですので、これをもって討論を終結いたします。
 これより、第142号議案、蒲郡市議会議員の定数を定める条例の一部改正についてを採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
          〔賛成者起立〕

  

○中野房子議長 起立多数であります。よって、第142号議案は、原案のとおり可決されました。
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※「新政クラブだより No10 H18.10.30発行」


■来年4月の市議会選に向けて! 蒲郡新政クラブ会長 鎌田篤司
 蒲郡新政クラブは、会は結成以来の目標の一つである”地域力の向上”に取り組み、その中で現在「地域活動奨励金全廃」についても見直しの提言をしております。
 (中略)
 選挙で選ばれた者の持つ最大の特権であり、私たちが出来る市民のための最大の武器は公式の場で発言することだと思います。この頃、発言の回数や時間をことさら問題にする風潮もあるようだが、そのことよりも発言をしない議員が問題であり、職権の放棄といえます。任期中、公式の場でほとんど発言しない人を来期も選ぶ愚かさだけは侵さないでいただきたいと思います。そして、その上で「蒲郡新政クラブは市民の皆様に選んでいただけるような議員集団を、今、そしてこれからも目指してまいることをお誓いし、挨拶とさせていただきます。


■わたしたち仲間の声 鎌田篤司
 蒲郡新政クラブは、”姿が見えない”と言われることがあります。議員定数削減にも一石を投じ、産業立地促進・支援条例の他、各般にわたり積極的な意見を提言してきました。これを当クラブだけがやったと言わないが、これも私たちの姿です。かまだは今後も市民と同じ目線にたち、街と市民のために「一所懸命」頑張ってまいります。


                     

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