市議vs区長(060526)

 
 市会議員と区長とはどう違うのでしょうか。

 市会議員は、住民の直接選挙によって選ばれた特別の公務員で、住民全体の代表者として、議会を構成し条例立案と予算修正及び行政評価等を行います。つまり
市会議員は蒲郡市全体の代表者です。

 一方区長は、市内48に区分けされ、市民に一番身近な自治組織の長です。その組織は、地区内での福祉・環境・教育・自主防災等には重要な役割を担っており、組織の活性化が急務となっています。つまり、
区長は地区の代表者です。

 実際の市民の理解はどのようなものでしょうか。
 市会議員は、俗に
”どぶ板議員”と呼ばれることがあります。地元の事業予算を多く取り付ける任務を果たすため、地元推薦をして必ず当選させなければならない。そして、区長より偉く、地元の要望は市会議員でなければならない。このようにあたかも地区の親分を決めるかのように考えている市民も多いことでしょう。
 一方、区長は、区域の雑用係。市役所の下請けとなって事業をしたり、回覧板を配ったりしている。1年中何らかの雑用に追われる。地区住民は、区長を名誉職としてとらえ、”どぶ板区長”としての職責を理解していない市民もいることでしょう。

 それでは、
”どぶ板議員”は本当か。市役所で尋ねたところ、
「ある地区に突出して予算をつけることができるはずもないし、地区の要望は区長からの申請でなければ受け付けません。」
と、断言されました。区長と総代との役割(仕事)の違いを、市民が十分認識することが必要です。

 その他に、報酬と選挙方法についても指摘しなければなりません。

 前者について、市会議員は約800万円、区長は地区ごとに違い約数十万円。10倍以上違います。仕事量からいえば、議員より忙しい区長もおられることでしょう。これでは区長になろうという人が少ないことも理解できます。英国など欧州各国の地方議員は、日本より数が少なく無報酬が原則です。

 後者について、区長の選出は地区総会の参加者の総意であると思います。候補者は一人で事前に決められている地区がほとんどでしょう。知人の話では、豊川の町内会では、町内会住民全員で投票するそうです。


 以下に、市会議員と区長との役割分担を明確にするための注意点をあげてみました。

1.地区の行事(地区総会、小中行事等)に、市会議員を来賓として参加させないこと
2.市会議員選挙に地元推薦はしないこと
3.市役所は議員の口利きは受け付けないこと
4.議員数を13名以下とすること

  (議会での仕事に専念させれば半減しても十分議員の職責を果たせると思います。)
5.議員と区長の報酬を対等とすること
  (議員及び区長の年報酬:約100万円 これで十分議員、区長の職責を果たせると思います。将来的にはコミュニティーの責任者として議員以上の報酬にすることを考えなけばなりません。)
6.区長選出に当たっては地区住民全員の投票によること


 これからは市全体については市会議員、地区のことは区長。両者は対等の関係でなければなりません。市民の意識改革が重要です。

                     


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