◆看護学校(051225)

 
今まで看護学校について取り上げたことはありませんでした。しかし、問題のある施設であることは承知していました。

 中日新聞に西尾市看護専門学校についての記事がありましたので掲載します。







                     


『看護学校』

★(平成16年9月定例会 藤田勝司議員)

 次に、使用料、手数料の見直しであります。例えば、看護学校でありますけれども、市内の子弟が現在何人就学しているのでしょう。看護学校を卒業した生徒が市内の病院に何名就職しているのでしょう。年間1億8,000万円ぐらいの市税を投入して、本当に付加価値があるのかというように、だったら、授業料の値上げとかいうようにいろいろな方法が考えられると思います。


◎山本繁明総務部長 (藤田勝司議員への回答)

 藤田議員ご質問の市財政につきましては、財政の再建を基本に、大変広範囲にわたっておりますので、財政担当の私から一括してご答弁申し上げます。

    (中略)

 次に、各種補助金、使用料、手数料の見直しについてであります。
 補助金につきましては、平成13年度に見直しを行って以来、丸3年が経過しております。使用料、手数料におきましても平成15年度に一部改正させていただきました。受益者負担、あるいは公平性の観点からも引き続き見直しを進めてまいる所存であります。特に、補助金等の見直しにつきましては、常に念頭に置いていることであり、行政改革管理委員会の中でも議論されていることでありますので、当委員会の意見等を踏まえながら、今後、団体補助等の公益性や財政状況、時代の要請や市民の要望にこたえられているか等々を見きわめ、見直しを行ってまいりたいというふうに考えております



                     
中日新聞(051113)
西尾市看護専門学校
少ない市民病院への就職
地域貢献度に”割高感”
年間赤字1億円超す


 西尾市戸ヶ崎町の市看護専門学校が、年間1億数千万円の赤字を出し、市議会の一部から「税金の無駄遣いではないか」と指摘の声が出ている。看護師不足による市民病院対策で建設されたが毎年、卒業生の3分の1以下しか就職しないという。市議会の市民クラブは、行財政改革の重点要望項目の一つとして、同校事業を始めて盛り込んだ新年度予算編成に対する要望書を、中村晃毅市長に提出した。 (桜井孝雄)

 同校は1996年、3年課程の看護学科を持ち、大学に編入学できる男女共学の専修学校として創設された。定員40人で、毎年35人前後が卒業する。

 創設当初から1億2千万円以上の赤字は解消せず、2004年度は歳出1億6千百50万円に対し、歳入は1千6百50万円で1億4千5百万円の赤字に。毎年、税金が投入されている。

 さらに、卒業生の多くは西三河の公立病院や名古屋市などの大病院に就職。同校や市民病院は「出身市の公立病院に戻るUターン傾向の反面、大病院や都会の病院へ行きたがる志向が強い。民間病院の希望者はほとんどない」と口をそろえる。

 これまで市民病院が採用した同校卒業生は全体の6割を占める。病院側は積極的な採用に努めており、04年度は全体の85%に達した。それでも04年度の採用者数は11人だった。これは市民病院の看護師退職者数が19人を最高に、各年度9〜14人と少ないからだ。

 同校によると、歳出の7割以上を占める職員の人件費や、電力と水道代などの運営費は「これ以上、削減は難しい」という。歳入増に、市は開校当初から変らない入学金5万円、年間授業料12万円の値上げを検討しているが、一気に何倍もの引き上げは難しいだろう。

 市民クラブの山田慶勝会長は「市税投入と比較して地域医療への貢献度が足りない」と厳しい。そこで、奨学金制度の導入や、働きながら学べる学校システムの整備などを提案している。

 西尾市民病院は「看護師不足の状況は変らない。看護師の応募が年々減っており、看護専門学校がないと看護師の確保が非常に難しくなる」と訴えている。


                     

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