新聞0510(051106)

平成17年10月の東日新聞、中日新聞、東愛知新聞の中で、蒲郡に関する記事をまとめました。


蒲郡市情報

 1:着々と進む大塚海浜緑地整備(東愛051003)
 2:お月見だんご数えて景品を 蒲郡・形原商店街で「だんごラリー」(中日051004)
 3:蒲郡商議所がアンチエイジングをキーワードに新産業創出へ(東日051005)

 4:本物の投票箱使い蒲郡南部小児童会役員選挙(東日051005)
 5:蒲郡BPの未事業化区間、国へ働きかけ 県議会一般質問(東愛051006)
 6:蒲郡市民病院のMRI装置更新(東愛051007)

 7:蒲郡市が市外の市税滞納者に部長職が帯同して臨戸徴収(東日051007)
 8:蒲郡で露地みかん初収穫(東愛051008)
 9:ヘリ出動 蒲郡で救助訓練(東愛051008)

10:蒲郡市が観光交流ウイーク、ウオーキングなどイベント多彩に (東日051010)
11:蒲郡で「市民カーニバル」 (東日051013)
12:テックスビジョン2005ミカワが蒲郡でスタート(東日051014)

13:蒲郡の温泉旅館で日帰り入浴無料感謝デー始まる(東愛051014)
14:「三谷祭」で勇壮華麗に海中渡御(東日051017)
15:万博ポーランド館の岩塩を蒲郡市内の小中学校に寄贈(東愛051019)

16:蒲郡市が市議会中継をインターネットで公開へ、東三河初(東日051019)
17:西浦海岸に白砂青松取り戻せ 蒲郡市がクロマツ並木の復元事業実施へ(東日051020)
18:蒲郡でリフォームシンポ、少子高齢化社会のまちづくりを提言(東日051023)

19:蒲郡で温室イチゴの出荷始まる(東愛051025)
20:蒲郡の収穫農園29日オープン(東愛051028)
21:蒲郡市の指定管理者を市長に答申(東愛051029)
22:蒲郡市教委が「三河湾のさかな」をネット公開(東日051031)




他市情報

23:教員の給与下げ必要 財政審が優遇廃止で一致(中日051020)
24:下流受益市町も応分の負担、設楽ダム基本計画の見直しを(東日051028)
25:EM菌で上流から油ケ淵浄化 三河安城RC試み2年目(中日051029)






  蒲 郡 市 情 報   

                     
東日新聞(051003)
着々と進む大塚海浜緑地整備

県三河港務所は、蒲郡市海陽町地内の三河湾沿岸で「大塚海浜緑地」の整備を進めている。すでに海岸線の護岸整備を終え、今年4月から海辺の遊歩道など一般開放しており、さらに今年度末までに芝生広場やロックガーデンなどの整備を終える計画だ。緑地全体の完成は2008(平成20)年度。海のテーマパーク・ラグーナ蒲郡や、海陽ヨットハーバーに隣接しており、大塚地区に海と緑が一体となった新たな観光名所が完成することになる。
 緑地は東側にラグーナ蒲郡、北側にラグナシア、西側に海陽ヨットハーバーに囲まれ、広さ9.7ヘクタール。県は、憩(いこ)いと潤いの場をつくり出す港湾環境整備事業として行っている。人工海浜はじめ広さ約9000平方メートルの芝生広場、約8500平方メートルの多目的広場などを設ける。
 工事は94年度から始まり、三河湾内のしゅんせつ土を利用した埋め立てや護岸整備を行ってきた。02年度からは緑地部分の整備に取り組んでいる。
 今年度は西側の海岸部に岩と遊べる「ロックガーデン」、東側に芝生広場や、敷地内を東西に結ぶ並木道を整備する。完成すれば全体の3分の1の工程を終える。
 来年度以降は、並木道沿いに多目的広場はじめ花畑、子ども用の遊具を設置するほか、ラグーナ蒲郡に隣接した東側部分は乗用車300台分や大型バスの駐車場を整備する予定としている。
 すでに今年4月から利用できる緑地南側は、遊歩道ほか人工砂浜、階段状護岸、あずまやを設置。また、海に突き出す形で護岸道約400メートルを設けており、散歩や海岸での貝拾い、釣りを楽しむ人たちもみられる。




                     
中日新聞(051004)
お月見だんご数えて景品を
蒲郡・形原商店街で「だんごラリー」

 お月見の季節を前に、蒲郡市形原町の形原商店街で「だんごラリー」イベントが開かれている。協賛店の店頭に置いてある「だんご」を数えて用紙に記入、形原魚市場で十日に開かれる「お月見の会」の抽選会で景品が当たる−との趣向だ。九日まで。 (原誠司)

 形原商店街振興組合のおかみさんたちでつくる「形原レディースサークル」が企画し、五回目。協賛店は組合加盟九十五店のうち三十三店。各店には布やゴルフボールなどを利用したオリジナルのお月見だんごが置いてある。協賛店をすべて徒歩で巡ると約二キロになる。抽選会では、形原商店街で使える千円分の商品券などが当たる。

 「お月見の会」は十日午後三−七時。抹茶接待の「おかみさん茶屋」を設けるほか、ドライフラワーなどの講習会、ダンスなどのショーもある。問い合わせは同サークルの小林房子代表=電0533(57)2446=へ。



                     
東日新聞(051005)
蒲郡商議所がアンチエイジングをキーワードに新産業創出へ

 蒲郡商工会議所(小澤秀雄会頭)は7日、新産業創出を目指して「癒しとアンチエイジングの郷推進協議会」を発足させる。会長に小澤会頭、副会長に小池高弘副会頭と竹内康彦観光部会長が就く。

 設立趣意書によると、アンチエイジング(老化防止)をキーワードに、医療から衣食住にわたる広範な分野で生涯健康産業を事業化し、市場化する壮大な構想を実現するための組織。参加企業がさまざまな形で関与する新規産業の創出や企業内での事業化を目指す。

 事業計画書では、健康サービス産業▽先端技術▽健康新繊維▽健康食品―の4研究会を設立し、それぞれのサービスや製品を開発しブランド化を図る。他分野や横断的な事業についてもプロジェクト会議で立ち上げる。

 健康サービス産業研として具体化を検討しているのは、既存のホテル・旅館を滞在型健康デザイン施設に位置づけ、事前の健康診断を基に観光客や市民に対して健康アドバイザーが健康増進プログラムを提供する。

 先端技術研では、老化防止やヘルスケアの最新技術の開発や、リハビリテーション工学に基づく機器の開発に取り組む。

 健康新繊維研では、地元繊維業者が高付加価値インテリア繊維素材や快眠をテーマにした健康志向のインテリア・寝装品を開発する。

 健康食品研では、特産品のミカンやアサリ、ごま油などを活用して、自然健康食品や栄養補助食品としてブランド化を目指す。

 同商議所は今年度、3年間で取り組む重点事業として新産業創出や繊維産業活性化、産業観光推進などのアクションプランを策定。同協議会の事業については、ビジネスモデルとして特許出願の手続きを取るなど意欲的に取り組む。

(2005-10-05)


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東日新聞(051005)
本物の投票箱使い蒲郡南部小児童会役員選挙


 蒲郡市神明町の蒲郡南部小学校(山本章二校長、児童数379人)で4日、衆院選など公職選挙に使用する、本物の投票箱で児童会役員選挙が行われた。市内では府相町の竹島小学校に次いで2例目。

 児童の前であいさつした山本校長は「投票箱には頑丈なカギがかけられ、選挙がどんなに重要なことかを表しています。大人になったら1票の重みを考えて選挙に行ってください」と呼びかけた。

 4年生以上191人が投票する児童会役員選挙には5、6年生29人が立候補し、「私が当選したらあいさつ運動をしっかりやります。どうか清き1票を」などと、衆院選の候補者さながらに熱弁を振るっていた。

 投票は学年別に行われ、4、5年生は手作りした投票箱を使用。本物の投票箱は6年生が使って大人の気分を味わった。

(2005-10-05)




                     
東日新聞(051006)
蒲郡BPの未事業化区間、国へ働きかけ 県議会一般質問

9月定例県議会は5日再開。一般質問第3日が行われ、大竹正人(自民・蒲郡市)▽小島丈幸(公明・豊田市及び東加茂郡)▽吉田真人(自民・一宮市及び葉栗郡)▽西川厚志(民主・中川区)▽田島ひろし(自民・稲沢市)▽横井五六(自民・海部郡)の6氏が登壇した。
 この中で大竹氏は、国道23号名豊道路蒲郡バイパスの未事業化区間とアクセス道路の整備方針、蒲郡バイパスの整備に伴った企業用地の確保、蒲郡ヨットハーバーの廃止について県の考え方をただした。
 このうち国道23号名豊道路蒲郡バイパスの未事業化区間とアクセス道路の整備方針について、藤井則義・建設部長は「三河地域の一体性の向上、国道1号の交通混雑の緩和を図るなど東西軸の機能を発揮するうえで重要。積極的に国に働きかけたい」とし、アクセス道路については「都市計画道路の柏原・神ノ郷線、竹谷・柏原線の一部区間を蒲郡市とともに整備しており、このうち竹谷・柏原線は三河港、蒲郡地区のアクセス強化の観点から重要で整備の進め方を検討したい。金野インターは当面、北側の県道と接続する方法を検討したい。臨海部のアクセスとなる大塚金野線については事業主体などを検討していく」と答えた。
 神田真秋知事は「名豊道路は本県の東西軸で、地域の発展、交流、連携という意味で大きな役割。道路の機能を発揮するうえで一刻も早い開通が必要と認識している。国に対し積極的に働きかけたい」と述べた。




                     
東愛新聞(051007)
蒲郡市民病院のMRI装置更新

蒲郡市民病院(伊藤健一院長)は、放射線科のMRI(超伝導磁気共鳴診断装置)を更新する。現在ある機械は診断時に画像処理などで時間を要し、患者の予約待ち期間がかかるため、新機種を導入する。病院1階の増築用地にMRI室を移設し、来年1月中旬に稼働する。
 新しいMRIはオランダのフィリップス社製。臓器撮影に要する画像処理速度が速く、これまでの診断時間が10分短縮でき、20分ほどとなる。画像の最大範囲が53センチ使用と広くなるほか、心臓部を3次元で撮影可能となる。
 更新後には一日あたり25人近くの診断が可能となり、従来より5割増の稼働となる。これまで診断まで2週間から3週間に設定しなければならなかったが、2−3日後の診断が可能となった。
 新しい機械は来年1月に稼働する。設置に合わせ同病院ではMRI室を現在の北側に移設する。
 機械の更新は診断までに要する時間の縮小や、医師や放射線技師らからの要望があり、昨年10月から院内で選定委員会を設けて検討してきた。市によると、事業費は購入費と設置費、移築工事を合わせて2億円。


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東日新聞(051007)
蒲郡市が市外の市税滞納者に部長職が帯同して臨戸徴収


 急速な財政悪化に悩む蒲郡市は、市外在住の市税滞納者を対象に、部長職と担当者が居住先などを訪問する「臨戸(りんこ)」徴収をすることになった。1回目として今月下旬にも実施する。

 部長職1人と収納課職員1人の8組が手分けして訪問するのは、名古屋市3組、岡崎市2組、豊川市・宝飯郡、豊橋市、安城市・刈谷市がそれぞれ1組。法人を含む対象者480件のうち、滞納額が多い順に訪問するという。

 市収納課によると、市民税や固定資産税、国保税、法人市民税など市税全体の滞納額は、約19億円(延べ約6万9000件)に上り、納税推進員や専門事務嘱託員を増員して対応するなどの対策をとってきた。

 管理職が乗り出すのは、滞納者に対して断固とした市の姿勢を示すとともに、各部課の厳密な予算執行を促すのが狙い。

 1回目で訪問できなかった滞納者については、11月以降の休日に、次長職や課長職などの管理職が加わるチームで対応する。

(2005-10-07)



                     
東愛新聞(051008)
蒲郡で露地みかん初収穫

 県内一のミカン産地の蒲郡市で7日、露地ミカンの収穫が始まった。生産農家によると今年は小玉だが、甘みがのっておいしいという。
 同市北部の清田町の内田吉治さん(31)の畑では早生(わせ)品種の「日南早生」がたわわに実った。家族3人が参加し、ハサミで丁寧に切り取り、200キロ分を収穫した。
 収穫したミカンは10日に選果し、市場へは翌11日に出荷される。出荷先は11月まで県内中心、12月以降は関東方面も加わる。小売価格は昨年並みの400円(1キロ)となりそう。
 市内での露地ミカン生産者は637人、栽培面積は早生が218ヘクタール、青島は90ヘタールとなっている。




                     
東愛新聞(051008)
ヘリ出動 蒲郡で救助訓練

蒲郡市消防本部と県防災航空隊の合同救助訓練が7日、同市大塚町の犬口グラウンド周辺で行われた。
 訓練は2年に1度行っている。三河湾スカイラインを走行中のバイクが転倒し、運転した男性が高さ約10メートルの崖下に転落。陸上での救出搬送が困難なため、ヘリコプターでの救助を求める−という想定で市消防本部と県防災航空隊から計26人が参加した。
 駆けつけた蒲郡市の救助隊がロープを伝って男性のもとへ駆けつけ、無線を通じて県防災航空隊に協力要請。名古屋空港から駆けつけた県防災航空隊のヘリコプターが現場に到着すると、ストレッチャーに男性を乗せ、引き揚げた。
 遠山修司消防長は「山の中では消防隊員だけでは救助できない場合もある。航空消防隊を誘導できる万全の態勢にして尊い命を守っていきたい」と講評した。


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東日新聞(051010)
蒲郡市が観光交流ウイーク、ウオーキングなどイベント多彩に


 全国初の観光交流立市宣言に伴って蒲郡市が設置した「観光交流ウイーク」で9日、市内の各地で多彩なイベントが展開された。

 西浦温泉周辺では、名古屋市の旅行代理店が募集した同温泉秋まつり日帰りツアーに約700人が参加。近くの海岸で地引き網を楽しんだり、網に入ったボラやコアジ、イカなどの大なべ料理を味わった。また、地元の保存会が披露する伝統芸能「チャラボコ太鼓」を楽しんだ。

 ツアー客のうち約100人が参加したウオーキングイベントでは、海からのさわやかな風の中を、西浦半島先端にある「橋田鼻遊歩道」や「万葉の小径(こみち)」のコース約6・4キロを歩き通した。

 海岸沿いの遊歩道では、郷土史研究家で市職員の壁谷善吉さんが、名古屋城の石垣を築造するため大名の福島正則らが切り出した石取り場跡などを参加者に説明した。

 16日までの同ウイークでは、市内4温泉で入浴無料サービスや観光施設のスタンプラリーと入館割引サービス、ラグーナ蒲郡での市民カーニバルなどさまざまな取り組みで、市民と観光客の交流イベントを繰り広げる。

(2005-10-10)



                     
東日新聞(051013)
蒲郡で「市民カーニバル」 


 蒲郡市の音楽団体やダンスグループなどが、市民や観光客と交流する「市民カーニバル」が12日、ラグーナ蒲郡のテーマパーク「ラグナシア」で行われた。蒲郡観光交流ウイーク(16日まで)のイベント「蒲郡市民音楽祭2005」の一環。

 市民の入園料が無料となったカーニバルには、市民約8000人が入場。女性や子どもによるよさこい踊りチームや民踊クラブ、若者などのロックバンド、愛好者による和太鼓グループなど19団体が参加して多彩な演奏や演技を繰り広げた。ラグナシアでの市民カーニバル開催は昨年に次いで2度目。

 締めくくりとして、ペアでのハワイ旅行券などが当たる抽選会が行われ、ラグナシア名物のミュージカル花火が打ち上げられた。

(2005-10-13)




                     
東日新聞(051014)
テックスビジョン2005ミカワが蒲郡でスタート


 蒲郡市を中心とする繊維産地の総合展示会「テックスビジョン2005ミカワ」が13日、蒲郡商工会議所会館で始まった。県、市、蒲郡商議所、三河繊維産元、三河織物工業、東三河染色、中部繊維ロープ工業の4協同組合でつくる開催委員会が主催。15日まで。

 メーンイベント「テキスタイル・製品フェア」には、産地を代表する14企業・団体が出展。出展先ごとのブースで、新規需要を目指して開拓した提案型の高付加価値商品や、ファッション性の高い製品を並べた。

 カーテン地や寝装品など産地の主力製品であるインテリア分野では、綿やポリエステルを素材に柔らかな肌触りやぬくもりを感じさせる色合いの織物を展示。伝統織物の三河木綿を思い起こす和風製品も目立っていた。

 衣料分野では、「クールビズ」や「ウオームビズ」での需要拡大を目指す企業が、綿素材などによる紳士用高級ジャケット(上着)やジーンズ風のカジュアル製品を出展、来場者の注目を集めていた。

 「新素材・新商品コーナー」では、生分解性樹脂によるロープや竹を素材とする衣料品のほか、防災製品、介護製品、エコ製品を陳列した。

 14日に同会館2階会議室で開く産地活性化講演会では、丸紅の西田健一特別顧問が「最近の中国事情」を紹介する。

(2005-10-14)


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東愛新聞(051014)
蒲郡の温泉旅館で日帰り入浴無料感謝デー始まる

 蒲郡市内の温泉旅館で入浴体験できる「日帰り入浴無料感謝デー」が13日、始まった。西浦、形原の7施設で行い、約1500人が露天風呂などで温泉を満喫した。
 観光のまち蒲郡を市民や観光客にアピールしようと初めて企画した。普段は1000円−1500円する昼間の入浴料を時間を制限して無料に。蒲郡市内の全戸や豊橋、名古屋などで無料入浴券付きのパンフレットを配布し、券持参者に開放した。
 西浦温泉の銀波荘(大浦宗久社長)は午前11時から大浴場や露天風呂で始めた。夫婦や女性たちが次々と訪れた。吉良町から両親を伴って訪れた40代の女性は「一度宿泊したことがあり、もう一度風呂に入りたかった。やっぱり温泉は落ち着きますね」と語った。
 14日は三谷、蒲郡温泉の8施設で行う。入浴券は蒲郡駅南口の蒲郡市観光協会で配布している。実施する施設および時間に関する問い合わせは同観光協会(0533・68・2526)へ。


                     
東愛新聞(051017)
「三谷祭」で勇壮華麗に海中渡御


 蒲郡市三谷町の市指定無形文化財「三谷祭」で16日、豪華な山車を海に乗り入れる「海中渡御」が三谷温泉下の海岸で行われ、勇壮な時代絵巻を繰り広げた。華麗なスペクタクルを見物しようと観客約5万人が押し寄せた。

 どんよりとした曇り空の下、花火を合図に500人もの男衆に引かれた4台の山車が次々と海に入り、浅瀬約350メートルを15分ほどで渡り切った。一目見ようと沖合にもたくさんの漁船やレジャーボートがいかりを下ろしていた。

 4台のうち中区の「花の山車(やま)」と西区の「恵比寿山車」は、東区の船形山車「神船若宮丸」とともに愛・地球博の県ウイーク「山車・からくりプロジェクト」に出展。県内各地から集まった山車100台の中でも、ひときわ異彩を放っていた。

 約300年以上の伝統を誇る同祭の海中渡御は、村内の神社2社の間を流れる川を避けて河口の浅瀬をみこしが渡ったことに由来するもので、浅瀬が埋め立てられたために一時中断していたが、96年に場所を移して復活した。

 京都・祇園祭の山車「山鉾(やまぼこ)」を擬した豪華な山車を惜しげもなく海に入れることから、かつては「天下の奇祭」として全国に知られていたという。

(2005-10-17)




                     
東日新聞(051019)
万博ポーランド館の岩塩を蒲郡市内の小中学校に寄贈

愛知万博長久手会場のポーランド館に展示されていた岩塩が18日、同国とフレンドシップを結んでいた蒲郡市内の小中学校に寄贈された。同日、三谷小学校に館長を務めていたイェジー・ジコヴィツキさん(41)が訪れ、「岩塩とともにポーランド館を訪れたことを思い出してください」とメッセージを送った。
 ポーランド館では、世界遺産に登録されている同国南部のヴィエリチカ岩塩坑を再現したモニュメントを展示していた。同国政府はこのうち70キロ分を、学習に役立ててもらおうと、蒲郡市内の20小中学校に寄贈した。
 このうち、三谷小学校には重さ23・5キロ、長さ46センチ、高さ26センチの岩塩が贈られた。児童たちはゴツゴツとした岩塩の表面を触り、さっそく味を確かめ、思わず「しょっぱい」。
 4年生の竹内若菜さん(9)が「みんなで大切にしていきます」と語り、ポーランド語で「ジェンクェン(ありがとう)」と応えた。
 ジコヴィツキさんは「日本は海水から塩をとりますが、ヨーロッパでは岩からとります。将来、ポーランドに来てその壮大な岩塩坑を見てください」と話した。



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東日新聞(051019)
蒲郡市が市議会中継をインターネットで公開へ、東三河初


蒲郡市議会は、本会議の様子をインターネット上で公開することになり、新年度事業として予算要求することになった。実現すれば東三河では初。

 同議会は14日、議運理事会を開き、議会の情報化などについて審議。市の情報ネットワークセンターの機器や人材を活用して自前で整備すれば、費用を100万円以下に抑えられることから、導入を決めた。

 同センターによると、庁内ロビーなどに流しているモニター映像を録画すれば導入費用が安く済み、一般質問などは質問者ごとに編集することで検索が容易になるという。録画映像は、早ければ2日後にはインターネット上に公開できる見込み。

 県内では、県議会や刈谷市議会などが議会中継のインターネット公開を導入しているが、自前での運用は全国的にもほとんど例がないという。

 同議会は今年7月上旬、議運メンバーが先進地の横須賀市や町田市を視察し、議会の情報化などについて検討してきた。

(2005-10-19)




                     
東日新聞(051020)
西浦海岸に白砂青松取り戻せ 蒲郡市がクロマツ並木の復元事業実施へ

 蒲郡市は今年度から来年度にかけ、同市南西部の西浦海岸大戸(おおど)地区で大規模なクロマツ並木の復元事業を行う。かつて同市の海岸を覆っていた白砂青松(はくしゃせいしょう)を取り戻そうと大胆に取り組む。

 計画によると、名鉄蒲郡線が海際に迫る海岸沿いで、約300メートルにわたってクロマツの苗木約1000本を幅15メートルの帯状に植樹して海浜緑地として整備。市民が散策したり、近くの西浦温泉や知柄漁港を訪れる観光客らが立ち寄る人気スポットとして期待している。

 事業は今年度と来年度の2カ年にわたり、500本ずつを植樹。総事業費550万円のうち、来年度分は「コミュニティ助成事業」として200万円を県が補助する。

 同海岸一帯は、江戸時代以降に植えられたと伝えられるクロマツの防風林が連なっていたが、13号台風や伊勢湾台風など1950年代に相次いだ台風や高潮で壊滅状態になり、わずかに残る数本が昔の面影をとどめている。

 将来計画として、同漁港から幡豆町との境界までの海岸線約1キロを、かつてのようにクロマツ並木でつなぐ構想も浮かび上がっている。

 植樹祭は11月20日午前10時30分から現地で行われ、地元関係者や東三河農林事務所関係者ら約400人が出席する。

(2005-10-20)



                     
東日新聞(051023)
蒲郡でリフォームシンポ、少子高齢化社会のまちづくりを提言


 蒲郡市は22日、市民会館東ホールで「まちづくりは地域から」をテーマに、第3回がまごおりリフォームシンポジウムを開いた。市民ら約70人が参加した。

 四日市大学総合政策学部の岩崎恭典教授が基調講演で「少子高齢化社会のまちづくり」を提言。
「受益と負担」を均衡させるため、官と民の役割分担の見直しと住民との協働による行政改革が不可欠だと主張。人口減社会を迎えるこれからは、介護や子育て支援、公園管理など小さな地域単位でもできる事業は、昔のように住民に返すことでビジネスチャンスにもなると持論を展開した。

 団塊の世代が大量に定年を迎える2007年問題に対処するには、「小金を儲(もう)けて大きな生きがいを得る」ビジネスとボランティアの中間領域的な経済活動など、多様な自治の仕組みづくりの必要性に言及した。

 パネルディスカッションでは、地元河川の浄化活動に取り組む石川賢治さん(拾石町)や介護予防活動を展開する稲吉よし子さん(形原町)ら、地域活動をリードする5人が意見を交換。岩崎教授がコーディネーターを務めた。

(2005-10-23)


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東日新聞(051025)
蒲郡で温室イチゴの出荷始まる

蒲郡市で温室イチゴの出荷が始まった。同市のイチゴは出荷直前に摘むため、店頭ではひときわフレッシュ。今季は夏の高温で甘みが乗っているという。
 同市五井町の足立幸利さん方の温室では、足立さんが大きな箱を片手に、午前中いっぱいかけて約70パック(1パック300グラム)を収穫した。
 「今年の夏は、高温で日照量も多く、甘みはたっぷり」と足立さん。イチゴを摘む手も軽やかだ。
 摘んだイチゴは午後には市総合集出荷場に送られ、翌日には名古屋の青果市場を経由して、小売店の店頭に並ぶ。
 価格は1パック2000円ほど。2Lサイズなら20個入り、1粒100円の「豪華イチゴ」だ。
 同市の温室イチゴは、甘みの強い品種「章姫」を中心に36戸の農家が約1200アールで栽培。すべてが、出荷直前の朝摘みで、「サンベリー蒲郡苺」の愛称で、名古屋方面に出荷している。
 今季は来年6月までの期間に、約500トンを予定。価格は12月に入れば、1パック500〜600円に落ち着くという。




                     
東愛新聞(051028)
蒲郡の収穫農園29日オープン

今年はミカン狩りもあるよ−。蒲郡市が秋の期間限定で行っている収穫体験農園が10月29日から市東部の農園で始まる。農園は県の土地改良事業で整備した市東部の豊岡三谷基盤整備地区内。地元農家と共同で管理し、観光要素を高めた農業の実現を目指そうと3年前から開いている。
 今年はジャガイモやサツマイモ、サトイモなどの野菜収穫園を三谷町池田の2670平方メートルの畑で、ミカン(露地ミカン)狩り園を同地区の2000平方メートルに35本を植えてそれぞれ行う。また、露地ミカンのオーナー園は豊岡町仲ノ田の1500平方メートルの畑で行い、計80本を対象とした。
 期間は野菜園が10月29日から12月3日までの毎週土曜日(計6日間)、ミカン狩り、ミカンオーナー園の収穫日が11月19日から12月3日までの毎土、日曜(同5日間)。有料制で野菜は1キロ200円で量り売り、オーナーは1本1000円から(樹の規模によって価格は異なる)。
 昨年は野菜収穫体験とミカンのオーナーを行い、市内ほか豊橋、豊川市、設楽町から収穫体験に計416人、オーナーは全86本が完売だった。
 実施場所など問い合わせは蒲郡市農協営農指導課(0533・66・1126)、またはJA蒲郡市営農指導課(0533・68・7877)、東三河農林水産事務所農業改良普及課(0532・63・3529)へ。




                     
東愛新聞(051029)
蒲郡市の指定管理者を市長に答申

 来年度から公共施設管理をNPOや民間会社に委託する「指定管理者制度」が導入されるのを受け、蒲郡市指定管理者選定委員会(委員長=足立守弘助役)は28日、金原久雄市長、本多英夫教育委員長に、指定管理候補者の選出結果を答申した。
 同委員会は市民や市総務部長ら7人で構成。市内の200余の公共施設のうち計21施設を対象に管理候補者を選んだ。
 答申によると、施設管理者の公募は、市内限定▽市外を含めたもの▽公募を要しないもの―の3通りで行った。このうち、市外からも公募した市焼却場余熱利用入浴施設「ユトリーナ蒲郡」(西浦町)など6施設には、2〜5団体の申請があり、委員たちが各団体から管理能力や運営面などを聞き取り、審議した。
 また、公募を市内限定とした7施設は現在管理委嘱している団体がそれぞれ名乗りを挙げたため、継続する。ほか公民館など8施設は地元住民がかかわっている団体と判断し、公募せずに管理を続けてもらうことにした。
 この日、足立委員長から答申書を受けた金原市長は「今後も図書館などほかの施設も対象に民間で管理できるものはお願いしていきたい」と語った。
 管理者は金原市長が12月議会で指定した後、2006(平成18)年4月に移行する。
 市外から公募した6施設の候補団体は次の通り。
 ▽竹島水族館(竹島町)=市都市施設管理協会(旭町、山本繁明理事長)▽ユトリーナ蒲郡(西浦町)=愛知スイミング(春日井市、鈴木綱次社長)▽勤労青少年ホーム(三谷町)=ピーアンドピー(豊川市、彦坂知秀社長)▽市民会館(栄町)=イマジン(八百富町、高木彰社長)▽公園グラウンド(形原町)=NPO法人蒲郡アスリートコミュニケーションズ(宮成町、遠藤朋志代表)▽市民プール(三谷町)=新コースポーツ名古屋支店(名古屋市、久保田俊樹支店長)。



                     
東日新聞(051031)
蒲郡市教委が「三河湾のさかな」をネット公開


 蒲郡市教育委員会の視聴覚ライブラリー(蒲郡情報ネットワークセンター内)が28日から、インターネット上に竹島水族館で展示している「三河湾のさかな」18種を公開している。

 18種は市内漁港で水揚げされ、同水族館に持ち込まれた湾内の魚で、イシガレイやスズキ、トラフグ、ボラ、マダイ、マハゼなどよく見られるものから、コバンザメに似たスギなど珍しい種類もある。実物写真に形態や生息状況などの説明文を添えた。

 同ライブラリーはこれまでに、スタッフや地元の収集家などがまとめた「蒲郡の野草」と「蒲郡の貝類」をネット上で公開している。

 鈴木伊昭館長は「学習教材とするため、水族館の協力を得て三河湾に生息する身近な魚を載せた。もっと種類を増やしていきたい」と話した。

(2005-10-31)



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  他 市 情 報   

                     
中日新聞(051020)
教員の給与下げ必要
財政審が優遇廃止で一致

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は二十日、財政制度分科会合同会議を開き文教予算などについて議論、小中学校教職員の給与(本俸)の水準が一般行政職員より約11%高く、校長経験者の年金額が事務次官経験者を上回るなどの優遇措置をなくし、給与水準を引き下げる必要があるとの意見で一致した。

 西室泰三分科会長(東京証券取引所会長)は、記者会見し「(人材確保法などで)教職員をあまりに優遇し過ぎだ。この制度は現実離れし、既得権益になっている」と強調した。

 小泉純一郎首相は、国と地方を含む公的部門全体の総人件費改革に取り組んでいる。財務省は来年度予算編成に向け、全国で約七十万人いる教職員の給与などを引き下げ、財政再建を進めたい考えだ。ただ、文部科学省や教職員組合の強い反発が予想され、調整は難航しそうだ。

 財務省によると、二〇〇三年度の手当を除いた本俸は、小中学校教職員の平均が月額三十九万九千八百四十二円だったのに対し、一般行政職は三十五万八千八百五十二円で教職員の方が11・4%(約四万円)高かった。

 また本俸が年金基礎額となるため、教職員OBの年金は平均で月額約二十四万四千円と地方公務員平均を約一万九千円上回った。校長経験者に限れば、モデルケースで月額約二十六万三千円と、事務次官経験者(二十四万六千円)を上回った。

 教職員の給与が高いのは、人材確保法で一般行政職を上回る本俸が保証されている上に、残業代の意味合いを持つ「教職調整額」が本俸扱いされているためだ。財政審は、教員の確保が難しかった時代にできた人材確保法の廃止も、あらためて求める方針だ。

 このほか財政審では、一学年に一クラスしかない小学校が五割超あり、学校の統廃合を進めるべきだとの意見も。ある委員は「教員を増やせば学力が向上するとの考えは改めるべきだ」と主張。教職員の定員も減らす必要があると指摘した。




                     
東日新聞(051028)
下流受益市町も応分の負担、設楽ダム基本計画の見直しを、加藤・設楽町長発言の波紋広がる


 国土交通省が設楽町に建設する設楽ダム問題に絡んで、新・設楽町の加藤和年町長が選挙戦を通じ、設楽ダム基本計画の見直しを訴え、豊橋市など下流市町に対し「応分の負担を求めていくべきだ」という考えを明らかにしたことが波紋を呼んでいる。当選後もその考えに変わりなく、来年には補償基準の提示が予定され、具体的な建設段階に入るだけに、注目される。

 設楽ダムは治水、利水を目的とした多目的ダム。総貯水量1億トン。国の直轄事業として行われる最後の巨大ダムと言われる。ダムの目的容量に応じて、治水分を国、利水分を愛知県および利水団体(土地改良区)が負担することになっている。

 しかし、愛知県の場合、これまで利水団体の負担分は愛知県が肩代わりして負担してきており、事実上、受益団体および下流市町の負担は一切なかった。

 加藤町長は「基本計画の見直し」を取り上げたが、実際には、現在行っている環境アセスなどを待って基本計画が作られ、今の段階で「見直し」はありえない。下流受益市町の負担についても、水特法に基づく水源地域振興策などで、応分負担の義務が発生する場合がある程度だという。

 一部に、豊橋市など下流市町に対し、建設費の一部負担を求めていくように受け取られたことから、波紋を呼んだ。

 後藤米治・前町長も下流受益市町の応分の負担について口にしてきており、意向を受け継いだものとも言える。

 設楽ダム問題は来年、用地買収に伴う補償基準の提示が予定され、建設に向かって大詰めを迎えることから、新町長の誕生に衆目が集まっている。

(2005-10-28)




                     
中日新聞(051029)
EM菌で上流から油ケ淵浄化
三河安城RC試み2年目

 有用微生物群(EM菌)を使って油ケ淵の水質浄化に取り組んでいる三河安城ロータリークラブ(小西紀久雄会長)の試みが二年目を迎えた。油ケ淵に流れ込む川の一部で、水が透き通って川底が見えたり、これまでいなかったタニシが見つかるなど、少しずつ成果が出ているようだ。 (村瀬 悟)

 同クラブでは、昨年七月から社会奉仕活動のメーン事業に位置付け、EM菌の培養と河川放流に乗り出した。安城、碧南市にまたがる県内最大の天然湖沼「油ケ淵」は水質の悪さで有名。上流域の安城市で浄化活動に取り組み、環境の大切さを広くアピールしていく狙いだ。

 会員の事業所など十四カ所に千リットルのタンク計三十台を設置。それぞれ雨水や水道水を使い、EM原液から培養して毎月三万リットルを市内の河川に放流してきた。県などの水質調査の時期とEM放流時期とのずれなどから、数値的に浄化の度合いは立証されていないが、会員たちは「川の異臭がなくなった」「浮遊物が消えて水がきれいになった」と効果を実感しているという。

 社会奉仕委員会の田村脩委員長は「さまざまな市民グループなどがEM菌を使って活動しているが、ロータリークラブとしては全国的に珍しい取り組み。目に見える成果があるのなら、まずやってみようと意見がまとまった」と話している。

 クラブでは市民らの希望があれば、タンクの設置やEM菌の配布なども計画していくという。

 EMは、エフェクティブ(有用な)マイクロオーガニズムス(微生物群)の略。乳酸菌や酵母菌、光合成細菌などの集まりで、水質浄化やぼかしづくりなどに使われている。問い合わせは同クラブ=電0566(71)0630=へ。



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