公開討論会（050827）

　選挙前には公開討論会が公正中立に行われるようになりました。

　私は今までに、2003年に行われた豊川市の県会議員選挙、新城市長選挙、衆議院選挙、そして明日（8/28）告示の西尾市長選挙、8/30告示の衆議院選挙の公開討論会を見学しました。

　公開討論会は候補者の言動を直接見聞きし人柄を知ることができるのは良いことだと思います。しかし、聞いてよかったと素直に思えないのが残念です。

　市長選であれば、執行権限があるので本来の公約を聞くことができます。ただ西尾市長選の場合候補予定者が５人いますが、共産党系の１人を除いた４人は、同じような公約(行財政改革、教育改革)をされていました。候補者個々の違いがよくわかりませんでした。

　他方、県会、衆院では、候補者に執行権限がないので、何を公約できるのでしょうか。今回の衆議院選の公開討論会の設問は、郵政、年金、財政、外交、教育、憲法等。これらの設問を1人4分で話さなければなりません。討論会のコーディネーターも、具体的にどうすべきか話していただけるよう苦労されていました。でも、具体的にと言われても立場上話しようがない気もします。

　いずれにしても、討論会は主催者側も発表者側も非常に難しいものだと思います。

平成17年8月19日開催

　ローカル・マニフェスト型公開討論会(西尾市長選挙）
　コーディネーター　早稲田大学大学院教授　北川　正恭　氏

　質問項目
　Q1　自己紹介とあなたが思う西尾市の魅力を教えて下さい。
　Q2　合併問題も含め、今後１０年程度の長期展望として、あなたが描く西尾市のビジョンについて教えて下さい。
　Q3　西尾市が取組む優先課題は何だとお考えですか。
　　　　優先課題について３つ挙げ、その理由もお答え下さい。
　Q4　その３つの優先課題を解決し、あなたのビジョンを実現するために必要な具体的な施策を教えて下さい。
　Q5　その具体的な施策を実行するための財源の捻出は、どのようにお考えですか？
　Q6　その具体的な施策は、いつから取り掛かり、実現可能な時期を教えて下さい。
　Q7　市長に必要な指導力とはなんだと思いますか。その指導力を発揮する仕方について、どのようにお考えですか。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
中日新聞（050826）
「郵政民営化」で火花
衆院１４区候補予定者　公開討論会

杉田氏　改革にも連鎖する
鈴木氏　法案は問題点も
栗谷氏　山間地唯一の機関


　衆院選の公示を前に、愛知１４区の立候補予定者による公開討論会が２５日、豊川市勤労福祉会館で開かれ、自民新人の杉田元司さん（５４）、民主前職の鈴木克昌さん（６１）、共産新人の栗谷建一郎さん（５６）が公約や主張をぶつけ合った。


　発言時間と順番が公平に割り振られ、三氏は郵政民営化、財政、年金などのテーマについて、考え方や党のマニフェストの中身などを説明。三氏が一堂に会する貴重な機会とあって、他の予定者との違いを際だたせようと懸命に訴えた。

　焦点の郵政民営化では、杉田さんが「２１世紀の社会構造に転じる突破口が郵政民営化でありその後の改革にも連鎖してくる」と賛成論を展開。鈴木さんが「法案には民営化後の姿が示されず、問題がある。公社化４年後に見直しすべきだ」、栗谷さんも「郵便局は山間地では唯一の金融機関。独立採算で、国の赤字の原因でもないのに、民営化は必要ない」と反論し、火花を散らせた。

　討論会は選挙を政策論争に導き、有権者の関心を高めて投票率アップにつなげようと１４区内の穂の国、蒲郡、新城の三青年会議所などが主催。衆院選では３回目になり、台風接近の悪天候の中、集まった約３００人が熱心に聞き入った。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
中日新聞（050829）
新市町首長選にマニフェスト導入を
新城でシンポ

　合併で十月一日に誕生する新新城市と新設楽町の首長選を前に、マニフェスト（政権公約）をテーマにしたシンポジウムが二十八日、新城市の新城文化会館で開かれた。提唱者として知られる元三重県知事の北川正恭氏や犬山市長の石田芳弘氏らが、両選挙での導入を呼び掛けた。

　新城青年会議所が主催。北川氏が地方自治体の首長版のローカルマニフェストの意義について基調講演し、石田氏とＮＰＯ「日本政策フロンティア」専務理事の池田健三郎氏を交えた討論に移った。

　北川氏は「政治家に白紙委任してきた従来の選挙を変えるため、マニフェスト型選挙や公開討論会の実現を」と提案。石田氏も「マニフェストは、行政の積み上げ型の予算編成に有権者の声を反映させる論理的な制度」とアピールした。

　会場には一般市民も含め約百五十人が詰め掛け、討論に熱心に耳を傾けていた。