◆事前調整なしの議会(040505)

 蒲郡市議会の一般質問を傍聴したことがありますか。俗に学芸会。子どもの学芸会はかわいいから何でも許されますが、大人の筋書きどおりにすすむ学芸会は、見てるほうも退屈します。本来、議員の熱い思いを聞くことができる場であるはずです。一生懸命勉強されている議員もいますが、そうでない議員も残念ながらいます。一般質問を役人に書いてもらった議員もいると聞きます。そして、議員の取組や考えを公の場で述べる晴れ舞台を半分の議員が拒否するなんて信じられません。

 議会を活性化する良い知恵はないのでしょうか。

 たとえ現状のままの手法だとしても、下記のことには注意してくださればと思います。


1.マイクがなくても聞こえるぐらいの大きな声で、話してほしい。
  傍聴席から聞き取りにくいほどの小さな声でボソボソ話される人がいます。たとえいいことを言われていても議員の思いが伝わりにくい。


2.ただ事業の進捗状況を聞くだけはやめてほしい。
  これが実に多い。なぜ事業がすすまないのか追求する前提であれば異論はありません。


 いずれにしても、議員自らが、改革の先頭に立ってほしいと思います。


                     

中日(040312)

中日春秋

 ガチンコといえば力士の言葉で真剣勝負のこと。今、名古屋市議会という土俵でもガチンコが始まっている。

 ぶっつけ本番といえる市側と議員との本格論戦。議会答弁をすり合わせる「事前調整」などの根回しは、多かれ少なかれ大抵の自治体で慣例だ。前にも小欄で少し触れたが、名古屋市は昨秋、幹部と議員が捕まる汚職が発覚した。適切な緊張関係を保とうと、市が根回しを一切なくしてのガチンコである。

 二日の本会議の代表質問。筋なしだから松原市長も詰まって「ちゃんと答弁せい」のヤジまで飛んだ。健康福祉委員会では市の目玉事業、敬老パスの見直し議論とあって、一昨日は委員の要請で市長が出席。繰り出される質問に対し、二時間にわたって福祉観や理念を披瀝した。

 首長が委員会で語る姿はあまり記憶にない。名古屋市では時々あるとはいえ、市長が真正面から理念や決意を語る論戦を見て、ガチンコの効果を感じた。こんな改革を「革命」と表現した職員もいて、確かに過去を思えば革命的だ。反発や戸惑いもあるようだが、自ら考えて議論を重ねる機運は広がるだろう。

 面倒で効率悪い政治かもしれない。激論だと一層エネルギーがいる。が、議論の手間と波風を避け、つつがなく事を運ぶことを優先した結果が談合的な国対政治で企業ならシャンシャン総会。そんな弊風を取り除く努力は、もたれ合いの風土をあらため、民主主義の身長にもつながるはずだ。

 他でも萌芽の例を聞くガチンコ政治。次場所以降も続いていくよう、褌を締めてかかってもらいたい。



                     
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