◆豊川・宝飯合併否定(040321)


 蒲郡が参加していたかもしれない豊川・宝飯合併が、住民投票の結果否定されました。良かったのか悪かったのか。私の知識では、どうすることもできません。大変重大な出来事なので新聞記事を掲載します。

 ただ、いえることは、
合併は行政改革の一手法です。合併しなくても行政改革は相当のことができるはずです。例えば、議員を減らすのも、議員自身が議決すれば済みます。その他同様に、現状に危機意識を持てば何でもできます。できないとすれば、市民に危機意識がないからです。なぜならそんな議員を選んだのは市民だからです。

あなたが変わる あなたが変える あなたのために!

                     

中日新聞(040302)

豊川・宝飯合併で住民意識調査

御津、一宮町で反対多数

 豊川市と宝飯郡4町の合併協議会が実施した合併の是非を問う住民意識調査は1日、集計され、御津、一宮町で反対が多数を占め、5市町の枠組みによる合併は否定された。5日に開く合併協で正式に決定する。中野勝之・豊川市長は「合併協議の門戸は引き続き開いていく」としており、今後は賛成が上回った3市町を軸に、新たな枠組みが模索される。 (後田 隆)

 結果によると、御津町では反対の得票率が69・36%、一宮町では同55・13%を占めた。合併協会長の藤田佳久・愛知大教授は「住民説明会でも質問が集中した税や料金など身近で日常的な住民負担が、判断基準になったのではないか」と分析している。一方、豊川市は賛成が68・23%と3分の2を超えたが、音羽、小坂井町は同53%台で賛否が拮抗(きっこう)した。

 5日の合併協では、各市町が合併の是非に対して態度を表明し、全委員で採決するが、協議を打ち切り、解散の手続きに入る見通し。豊川・宝飯の合併協議は、住民発議により2001年11月から続けてきた。


  

中日新聞(040301)

豊川と宝飯郡4町合併「理由ない」 意識調査、低い関心

 豊川市と宝飯郡四町の合併は是か非か−住民が最終判断をくだす意識調査の最終日の二十九日、小坂井町と御津町では投票が行われ、調査が終了した。町議を中心に賛否を表明するチラシやポスターが出回り、終盤になって盛り上がった意識調査。しかし、二町の低投票率からも、住民の関心はいまひとつだった。

 小坂井町では、一般選挙と同じ町内九カ所の投票所に町民が足を運んで一票を投じた=写真。会社員の男性は「財政が苦しくなるからとしか、合併の理由が見つからない」と低調な理由を分析し「それでも、自分の町がなくなるかどうかという分かれ目だから」と参加した動機を説明した。

 往復はがきによる郵送方式を採用した豊川市、一宮町、音羽町でも回答率の低さを心配する声が強い。合併協議会では「成立要件を設けない」と決めたものの「是非を判断するためには賛否いずれが上回るにせよ、一定の参加率を確保したかった」(合併協事務局)という。開票・集計は五市町ごとに一日午前八時四十五分から一斉に行い、同日午前中には結果がまとまる。


                     


読売新聞(040302)

豊川・宝飯4町 合併意識調査 「予想外」戸惑い広がる

 豊川市と宝飯郡四町の合併協議が、住民意識調査の結果、白紙に戻った一日、推進してきた関係者は戸惑いを隠せなかった。厳しい結果が予想された御津町だけでなく、町長、議会が賛成を表明していた一宮町でも反対票が上回ったことで、記者会見に臨んだ中野勝之・豊川市長(62)は予想外という表情を見せた。

 県内でも比較的裕福な自治体が集まる宝飯郡四町の選択は、真っ二つに割れる結果となった。

 反対票が七割も占めた御津町の深谷泰範町長(54)は「十年先の合併は必要と訴えてきたが、こういう結果もあるかもしれないと思っていた」と話し、「御津町という自分の町への思い入れが強い人が多かったのでは」と反対票の真意を推測。今後について、「当面は行革の前倒しなど単独でやっていく。合併があるとしても時期の制約を考えず、小坂井町や蒲郡市など他の選択肢を考えることになるかもしれない」と投票結果を重く受け止めた。

 予想に反して反対が過半数を占めた一宮町の鈴木孝昌町長(59)は「心配していたことが起きた。この票差はひっくり返せない」とショックがありあり。しかし、「反対している人も新市名を書いていて迷っている。今後一年間、町民に必要性を説き、合併特例債の期限内で合併できるようにしたい」と再スタートを期す構えだ。

 これに対し、二町から「ノー」を突きつけられた豊川市の中野市長は「豊川の民意は伝わったはず。豊川から行動を起こすことは難しいが、合併の門戸は開いていくつもり」と意欲を捨てていない。小坂井、音羽町や一宮町では総意がほぼ二分していることに触れ、「町としてまとめた後、交渉に臨むのが筋」とクギを刺し、「一般論だが、(合併特例債が認められる今後の二か年は)編入合併なら十分だが、新設合併は難しいでしょうね」と話した。

 法定合併協議会の設置から約二年四か月。豊川市の公募委員として合併協に参加した神谷典江さん(41)は「住民発議なのに、初めに合併ありきとの評判が立ってしまって住民が考える能力を失ってしまった。小委員会をたくさん作ってボランティアに新市のビジョンを語ってもらうような協議会だったら、住民が早くから参加し、夢を語り合えたのに」と残念そうだった。

                     

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