◆外部評価(040315)
今年(平成16年)の新春記者会見で、金原市長は、内部事業評価によりD評価の5事業を廃止することにより4億円以上の節約できることを明らかにしました。その内容が蒲郡市役所HPに掲載されています。事業評価の内容について情報公開されたことは評価します。中をのぞいて見ると、カバン持ち(市長随行事務事業)と、市長車の運転手(市長車・助役者運転業務事業)のことが目に留まりました。今まで当HPに主張してきた項目です。
カバン持ちについて、課内評価はB、部長評価はA。コメントは「市長随行業務はスケジュールの管理から公務遂行補助と多岐にわたるが、市長公務執行の円滑化は十分効果をあげている。」
市長車の運転手について、課内評価はB、部長評価はA。コメントは「経済的効果性や必要性、さらには市民参加度など評価は低く改善を要する点は多々あるが、運転手と言う専門職員の処遇を含め、ただちに改めることが善であるとは言いきれない。」
素朴な疑問は、「市長、助役という市役所のナンバー1と2がかかわる事業に対し、下の者が廃止すべきだと言えるのか。」ということです。クビになることを覚悟しなければ言えないのではないか。ですから、こんなことは内部評価すべきではありません。
確かに、カバン持ちが必要なときがあるでしょう。非常に忙しく疲れていて、運転手が必要なときもあるでしょう。それでも上記2項目に原則廃止を求めるのは、行革に対する意気込みをトップが示すべきだと思うからです。これらを廃止してもたいした金額にならないかもしれません。しかし、トップ自ら切り詰めることは、職員ばかりでなく市民にも大きなインパクトを与えることになりませんか。
そして、外部評価をし、徹底的に廃止検討することが必要です。どうしても必要であれば、後から復活すればいい。当然その責任は市長が負います。でも、新しい市長に変わっても、当時の市長の決断を市民が理解するときが必ず来るはずです。そうでもしなければやっていけない時代になっていることを認識すべきです。
※総合評価
A:現在の事業の進め方で十分効果が上がっている。
B:事業の進め方に改善が必要である。
C:事業の計画内容及び規模等の改善が必要である。
D:事業の廃止の検討が必要である。
※総合評価Dで廃止した事業
・市政ビデオ作成委託業務
・事務服貸与事務事業
・国際交流員設置事業
・林道新設改良事業
・西浦稲生山周辺整備事業
★(平成15年12月定例会 岸本晃一総務部長)
『外部評価』
外部評価の研究についてでございますが、蒲郡市の事務事業評価では、課内評価のほかに部長評価を実施して、客観性を保つようにしています。しかしながら、さらに客観性を上げていこうとするならば、どうしても外部評価という問題を避けることはできません。名古屋市においては今年度も外部評価を実施しましたが、内部評価と外部評価の結果の食い違ったものが全体の38%であり、いずれも外部評価の方が内部評価よりも厳しい評価結果でした。ここに外部評価の必要性があるわけです。
しかし、外部評価には、適切な評価をする前提として、評価者に事業内容をしっかり把握してもらう必要があり、これにかかる時間や事務量を考えますと、事務的に煩雑になり過ぎない合理的な方法を考慮する必要があります。また、外部評価は内部評価の結果と比較検討するところに意義があるわけですから、そのためには現行行っている内部評価の精度を高めておく必要があるかと考えています。
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