◆リフォームシンポジウム講演録(040208)
 昨年の5月に、『がまごおりリフォームシンポジウム 〜こうすれば蒲郡はよくなる〜』が開催されました。その中で、基調講演の内容を是非皆さんに読んでいただけたらと思います。市役所に問い合わせたところ、テープしかないということでしたので、テープおこしを自分でしました。やってみようと決意したのは下記の理由からです。

1.基調講演の賛同
「市民と役所とのパートナーシップ」
「市民と役所との間に隠しごとがあってはいけない」
「情報の共有、情報公開、説明責任」
「部分最適に照らして、全体最適の目線で物を言う」
「公務員の世界には競争がない」
「役所の中は人材難」
「市民ができないことを役所がする」
等、
市民が主役で、自らまちづくりをすべきであり、役所はその補完をする所であると強調されている。

2.議会議事録作成にかかる時間の確認
 議会事務局は
「議会議事録は次の議会の始まるまでに発行すればよい」と平気で言っています。通常議会終了後2月半後に発行されているようです。
「何故そんなに時間がかかるのか」自分で確かめようと思いました。今回の基調講演は正味70分程度でしたが仕事の合間の作業で延べ約25時間かかりました。関西弁はワープロソフトが誤変換してしまい苦労しました。妻からは、
「何故そんなに時間がかかるのか」と言われてしまいました。

 よくよく考えてみると、一般質問の質疑は3回できますが、時間のかかる第1回目の質疑、応答は事前に作成した原稿を読んでいるだけであることに気がつきました。その部分はわざわざテープおこしをする必要がないわけです。つまり、一般質問を含む議会での発言は、大凡シナリオどおり(鳥取県知事のいう”学芸会”)で、不意な発言はほとんどありません。よって、7,8割は、テープおこしではなく、原稿を寄せ集めれば、さらに言えば原稿を作成したフロッピーを集めればできてしまうことになると思います。そのことがわかったとたん、気が抜けました。テープおこししたことがバカらしく思えました。何故先にわからなかったんだろうかと。議会終了後1週間内に議事録のHP公開は非常に簡単なことで、しないのは役所の怠慢であると思います。でも、そのことに怒らない市民は石原先生の言葉をかりれば、
「議会を監視しない市民はアホケー」になるんちゃいますー。


 尚、テープおこしについては、極力、一字一句違わないよう注意しました。石原先生、および市役所にはHP掲示の了承は得ていますが、中身のチェックは受けていません。間違いは、HP管理者に責任があります。お知らせ下さい。


                     

◇がまごおりリフォームシンポジウム◇
  〜こうすれば蒲郡はよくなる〜

◎とき  平成15年5月31日(土)午後1時から
◎ところ 蒲郡市民会館中ホール
◎主催  蒲郡市
◎プログラム 
 ○あいさつ 蒲郡市長 金原久雄
 ○基調講演 「役所と市民のHand in Hand」
       関西学院大学産業研究所教授 石原俊彦
 ○シンポジウム
「こうすれば蒲郡はよくなる」
コーディネーター 関西学院大学産業研究所教授 石原俊彦
パネリスト     小林 佳子 (建築設計業)
           小林 房子 (衣料品小売業) 
           鈴木 雅久 (食品製造業)
           征矢野 修 (旅館業)
           竹内 康子 (NPO,ボランティア活動)

                     

※講師紹介
  石原俊彦

関西学院大学産業研究所教授
九州大学大学院法学部非常勤講師
博士(商学)
公認会計士、税理士
名古屋市行政評価委員会委員長
神戸市行財政改善懇談会委員
長野県行政機構審議会委員
豊橋市行政評価システム推進会議顧問 他
行政経営改革研究における第一人者。行政改革に会計という管理ツールの導入が不可欠としている。現場主義の研究アプローチが信条で上記のとおり多くの自治体における委員、アドバイザーを歴任している。


                     

 基調講演録

 えーあのー石原です。どうぞ宜しく御願いします。あの今日はですね、あのお話しさせていただくんですけれども、あのこんな立派なマイクを準備していただいたんですが、あの、大学で講義をしていると、右手でマイクを持つとですね元気が出ますんで、ちょっとこれ取れるんかなと思っていましたが取れましたので、これでお話しさせていただきたいと思うんですけども。これがですね、あのー次私何が気になるかというとどれぐらい伸びるかということなんですが。あの皆さん方これを聞きに来られてですね、きっとお客さんやからゆっくり聞こうという気持ちでおこしの方が多いと思うのですが、どうしてもその大学で教員という商売をしてますと、当てたくなるんですよね。

この後また、パネルディスカッションで私の方から紹介、若干させていただくことになるかと思いますけれども、ここにパネリストの方がですね、一番ドキドキしていてはるんですけれども、
「この人達をちょっとリラックスさせるためにちょっと答えて下さい」と、そんな感じであてさせていただくことができるなとそういうちょうどいい長さなんですね。ここの4人のとこまでしかいけませんので、
「当てるな当てるな」と言うてはられますけれども言われれば言われるほどですね当てたくなるのはですね。

大学の教員にとってですね、あのー、学生さん当てに行こうとするときに、あのー人間の本質的な所なんですが、当たりたくない人は下を向くんですよね。僕らの教員の立場からすると、下を向いている人はですね、目線を合わさない、完全にですねそちらの方を立場的に弱くなっている方なんでパッと当てやすいわけなんですね。逆に言うとその目、目をですね、パッと正面から見られると非常に辛くて当たらないわけですね。ですから、今日この後、まーあのー、2時25分からのシンポジウムでありますから、私の話を1時間ちょっとでしめなければいけませんけれども、その間ですね、あの下向いた人はですね当たりたいんやなと、私勝手に思いますんで、後ろの方でも簡単に当てることができるんですね。どういうふうにさせていただくかというと、これ1、2、3、4、5、5列あるわけですね。そうするとあのー1年生、2年生、3年生、4年生、5年生、その時ですね、あの今日は前の方。こういう講演するときの典型例ですが、こうガラッと空くわけですね。
そうすると後ろから順番にですね。1組2組3組というふうに決めさせていただくわけですね。ここだったら3年生ですねー。後ろから二列目は3年2組ですね。で、こっちからA君、B君、C君、D君と言うていきますから、例えばですね3年2組のCさんというとですね、あのそちらの私は3年2組のCさんやなと思う人は手を挙げていただきたいんですが。どうぞ。これ、これでだいたい反応がわかるんです。あの、そんな弱気の手の上げ方をしないですね。あの手を挙げるいうのはこういうことではなくて、皆さんあっち見て下さい。3年2組のCさんです。どうぞ。3年2組のCさん。ちょっと体が皆さん動いてないと思いますので、手を挙げて拍手をしていただきたいと思うんですけれども。

 何をしに来たのか解りませんけれども、そんな感じでですね、当たります。ですからですね。で、実はこれも一つのティーチングテクニックといいましょうか。まー、大学でですね、授業をさせていただく時に、学生さんが寝ると本質的にはやはりそのーいいことではないと思うのですが、昨今の大学はですね、あのー、他の人の邪魔をしなければですね、大目に見ましょうと、まそういう所、勿論義務教育ではありませんから、そういうところがあると思います。

そのときに、私たちその教員のですね、心の中でそれをその自分自身を納得させる一つの理屈は、学生さんはですね、私たちにそのお金を払って下さってるお客様であると。でお客様がですね、他のお客様を邪魔をせず自分お時間を使いたいように使っておられる以上ですね、何も申し上げることはないであろう、そんなこと少し気休めですが考えるわけです。

ところがですね、本日この中に、そのー、蒲郡市役所あるいはお伺いするところによると幸田町とか日進市から職員の方が来られおられますけれども、勿論今日は休日の自主研修でありますが、普通のですね。
役所が開いているときに実際の職員の方に研修をやらせていただくことも非常に、まー多いわけであります。そういう時にですね、あのー、これは非常に辛口な言い方になりますが、実際の職員の方がですね、寝るわけです。でこれはですね皆さん方そんなことないやろと思っておらはるかもしれませんが、ものすごくそんなことがあるんですね。それで、あのー、これは両方に責任があります。寝ておられる自治体職員も悪いですが、前にいてしゃべってですね、まー、相手を寝かせてしまっている講師はもっと悪いと思いますね。その講師がですね、例えば、高いお金をもらってですね、東京とか大阪の方に帰っていくと、最悪なわけですね。ですから例えばその私、いくつか役所の仕事をやらせていただいておりますけれども、実際の職員の方の研修関係では、神戸市の職員人材開発アドバイザーというのをやらせていただいておりまして、これは神戸市1万5千人の職員の研修を、まー、アドバイサーさせていただく職ですが、私一人であります。で、昨年度ですね、そういう役職に就かせていただくにあたりまして、見たわけです。でー、一般論とも合わせまして、日本の中央自治体がやっておられる人事研修は再検討、今市長が言いましたが、リフォームとかリストラという言葉がありますが、その言葉を使わせていただきますと、リストラする必要があるぞと。こんなにですね端的に申しますが、つまらん講師を呼んできて、いねむり、職員の方を居眠りさせる。職員の方は居眠りして帰っていいんですよ。

ここでですね、職員の方、例えばですね、火曜日のですね昼の1時半から3時半。これ最高ですよね。昼ご飯を食べて30分ぐらいたってくると眠たくなるんですね。あのー普通昼休みをしているとですね、昼休み時間は眠たくならないんです。この時間はお友達とお話をしたりコーヒー飲んだりで、充実した時間ですから、眠たくならない。一番眠たくなるのは、さあ仕事をしようかと思って座ってしばらく立ってからですね。そうすると1時半から3時半まで、だいたいお休みになられるわけですが、それお休みになられるとですね、あの公務員の方は幸せですね。あの家で睡眠不足になっているぶんを、市役所の職員研修の間に睡眠を取り戻して、それで家に帰るとですね、それも早いです。

民間の人やったら、普通ですね、9時10時11時に帰るところを、公務員の方は、ごめんなさいね、公務員の方の研修ということで話をしていますけれども、公務員の方は、6時になるとですね、、子どもさんとすでにキャッチボールを始めていると。ま、こういうですね、幸せな人生があるんですが、その配偶者、例えば奥様の立場から見ると、内の主人はですね、蒲郡これは例えばですけれども、ある市役所に行ってですね、一生懸命働いていると。家でも遅うまで、1時、2時と起きてるのにですね、朝は6時半に起きて役所に行くのにですね、また家に帰ってきたらこんなに元気やと。こんな耐力のある人と結婚して、私本当に幸せやなと思っておられるかわかりませんけれども、ご主人は役所で居眠りをしているわけですね。でも、給料は持って帰ると。

何を申し上げたいかというと、そういうですね、そのー、
働きもせずですね、給料を持って帰るような公務員の方をある意味で促進するような研修をやってはいけないということで、昨年の4月ですが、私神戸市の職員研究所をですね、廃止すべきだという提案をさせていただきました。で、結果ですね、どうなりましたかというと、即座にですね、神戸市は職員研修所を廃止しました。廃止しましたので、研修所長、部長級です、それから、職員研究所の副所長、課長級ですが、この2つのポストがいらなくなりました。

それから、神戸市のような政令指定都市で申しますと、退職金の積立とか、厚生年金とか、医療費のそういうふうな、まー負担も含めた設備を含めた一人当たりの人件費は、神戸市の部長で行きますと、おそらくですね、1300万から400万になりますし、課長の場合でも1200万になると。お二人が2500万円のですね、経費が節約できたわけであります。
で、役所はこれから経費を節減して、一方でしかし、市民のニーズに対応して行かなくてはいけない。そういう意味でのリフォームという作業にかかっておられますし、市長も着任以来、あしかけ4年でですね、そういう作業を進めてこられたわけでありますが、もう少しですねそれを高所から見ていこうと。役所がですね、市民の方により良いサービスをできるだけそのー安い財源負担で実践しようとするときに、その作業をずっとやってこられたわけですが、それをもう少し広い意味でとらえるとですね、市役所は蒲郡を、非常に抽象的な言い方ですが、よくしようと、そういう思いでですね、あのー、仕事をしておられるわけであります。ところがですね、
蒲郡市という、この生活の場、あるいはその仕事をする場をですね、より良くしようとしたときの主体としてですね、動くべき人、これは決してですね、市役所だけではないと。もう一方の市民があるのではないかということであります。

そこで、日本中のほとんどの自治体がですね、最近感じだしていることはですね、蒲郡であれ、例えば、愛知県内では、私が関与させていただいている自治体を申しますと、名古屋とか豊橋でありますが、そういう名古屋市とか豊橋市を作り上げるのはですね、市民と市役所であると。
この市民と市役所の間の関係はですね、少しかたぐるしい言葉ですが、パートナーシップという言い方で最近役所それから市民の方は整理をしようとされているわけであります。

パートナーシップという言葉をですね、皆さん、そのー、私が申し上げたときに、一番典型的なパートナーシップは、誰と誰との関係だというふうに皆さんイメージされます。
日常の皆さんがすごしておられる生活の範囲の中で結構なんですが、パートナーシップと言ったときには、誰と誰の関係が例えばその一例だなと頭にパッと浮かばれると思うのですけども、そろそろくるなと思っておられますが、私は言うだけ言うて当てないんですね。肩すかしを食わせるのがあれなんですけれども、パッと今目が合いましたが、そこの一番後ろの女性の方。ハイ。パートナーシップとは誰と誰の関係を一番最初に思い浮かべられます。例えばですが。パートナーシップと言ったときに誰と誰のことを言うてんのかなと、もしイメージ沸けば。これ大きい声で言わんと後ろの方の人ですね、
「お前何言うてんねん。聞こえやへんけ」と言う顔しておられますんで、大きい声でハイ。

こういう質問をパッとしたときにですね、私実際職員の研修の時に2秒以内に答えへんかったら、
「アホですなー、お宅」と言うてしまいますんですね。これどういうことかと言いますと、こないだ知事選挙が終わりました三重県であります。私の大親友が三重県の知事選挙に立候補しまして、朝日新聞なんかにみごとに称えられるほど大敗北致しましたけれども、私の三重県の友達は村尾信尚です。まー、財務省とか環境省とかのキャリア官僚ですけれども、あのー役所を変えなければいけないということで三重県知事選挙に立候補されました。だけど、現職の野呂先生にですね、大差、トリプルスコアーいやダブルスコアー、ダブルスコアーどころかトリプルスコアーで敗北したわけでありますけれども、ま、そのね、選挙のあった前の知事北川正恭さんが知事をやっておられたころに、三重県に庁議といいますが、幹部職員の会合の場によく呼ばれまして、これ知事レクとか言われるんですけれども、いろんな事を提言申し上げるわけですね。その提言した内容について知事は、私の話を聞いていただいているわけでありますが、副知事とか出納帳とかいろんな県庁の部長さんが座っているわでですね。そこで例えば私がこういうことを申し上げます。2001年8月に申し上げたことですが、
 
「今三重県にいてる管理職の内、今から申し上げるポストの人は邪魔ですから廃止しましょう。例えば、次長、課長がおってもいいですが、その課長級の調整官、企画官、政策法務官、職員研修官、課長補佐、主幹、ここにもたくさんいると思いますけれども、係長、こんだけのポストはですね、邪魔ですから廃止して下さい。」
と申し上げたわけです。それに対して、例えば北川知事はこう言います。
「今、石原がいうた8つのポストをなくすというのは、聞いたたとうりの理由があるやろと。できるできんを考えてみよと。仮にやるとしたら総務局長、課題は。総務局長がいうた課題を解決する方法は総合企画局長。総合企画局長がいうた方法でやろうとした課題は生活部長どれくらいかかる。生活部長がいうたやり方よりもっとなんか早くやる方法はないか地域振興部長。」

こういうふうな形で知事が順番に当てて行かれるわけですが、よーく聞いているとですね、北川知事の質問にはですね、2つの特徴があります。一つはですね、情報とか知識を確認していません。
知識とか情報じゃなくてお前の知恵を出せと。お前の30年間を越える三重県庁での経験を踏まえたやるとしたらどうするんやという具体的な方法、これコンピューターの世界で言うたらソリューションと言った方がわかりやすいかもしれませんが、ソリューションを出せと。そういうたぐいの質問しかしてないというのが一点。

それから、そういうたぐいの質問をしたときにですね、部長とかがですねあるいは局長が2秒以上黙ってたら北川知事は開口一番ですね、
「目噛んで死ね」とかこういうことを言うわけです。だから、2秒しか待たないんですね。こういうのをですね、いろんな自治体の職員研修におうかがいしたときに言わせていただいているんですね。その時私がパッと当てさせていただいてときに2秒で答えられない人がいるわけですね。それでこう言うんです。

「お宅蒲郡の係長はできても三重県の部長はできませんな。」て。
これ私けなしているんですけれども言われた方はなんとなくほめられたような気がするんですね。これが不思議なことなんですけれども。ま、しかしですね、2秒で答えてみましょと。ま、そういうのを時々やってみるんですが、どうですか、こんだけしゃべっとたらですね、もう何か思い浮かべていただけると、私別に長いことしゃべって聞いていただこうと思っている訳ではなくてですね、何ですか、パートナーシップというたら。えっ、何か主人といいながら消したいという五感が何か伝わってきますけれども、まさしく言っていただいたことが正解でありまして、夫婦関係ですよね。

夫婦関係で、例えばパートナーシップをですね、まあ、果たしていこうとするときに絶対欠け落ちてはいけないものは何でしょうか。例えば夫婦の関係でイメージしていただいたらいいと思うのですね。うまくいっている夫婦ではですね、これが一番理想的なパートナーシップと思いますが。うまくいっている夫婦関係においては何々がない。この何々とは何でしょう。この何々にはいる言葉を、あの30文字以内で答えなさい。30文字なんかかかりませんけれども。円滑なパートナーシップ円滑な夫婦関係の間には何々がない。笑かそうと思ったら金がないといえばいいのは解っているのですけれども。

それは、皆さんにおもろいと、私もですね、1年間に最近4万人ぐらいに研修します。今日200ちょっとですから、私からすると今日はだいたい1年の平均的な姿なんですが、どこに行っても同じようなやっぱ笑かすネタを使いますんで、今の金がないというのが受けることは必ずわかっているんですけれども、今日はちょっと時間の都合上ですね、私の方が先に申し上げましたが、どうですか。2年3組。2年3組というととたんあの辺のあのー座っておられる方の背筋がですね、ピクピクとですねなったわけですが、2年3組のですね、A、Aさん。手を挙げていただきたいと思います。男性になりますか。2年3組のAさん。ここでパッと手を挙げていただかないとですね、私は2時15分ぐらいに終わろうかなと思っているのが、18分くらいに延びてくるわけですが、2年3組のAさんというルールがわからんのやったら、周りの人お前やぞお前やぞと誰か言うていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。あのー、言うていただいているようですが、なかなか反応がありませんので、一番手っ取り早くいきます。3年1組のCさん。ご主人ですね。

あの、円滑な夫婦関係には何がない。じゃ、そっちの方。はい。そうですね。まっ、もっと一般的な秘密です。秘密。
秘密がないというのがある意味パートナーシップなんです。

でー、例えばですけども、蒲郡の町をですね、この後のパネルディスカッションでパネリストの方、パネリストと言うんですよ、皆さん。パネラーというのは英語じゃないですよ。あのー今日はどういう書き方してはったかわかりませんが、私もいろんなところでお話しさせていただいていますが、パネリストと書いてあるでしょ。これは賢いんですよ。司会しはった伊沢さんのレベルがわかるわけですね。これパネラーと書くのはアホの役所の典型です。ま、皆さんいろんな自治体行ったときに、パネラーと指で当てていますけれどもそいつはアホです。お前そんな言葉はどこから見つけて来たんやと言うて、俗語にもなってない言葉です。

普通はパネリストといいますが、そのパネリストの人たちに集まっていただきましてですね、こうすれば蒲郡はよくなるっていうふうなシンポジウムをさせていただきますわけですけれども、
こうすれば蒲郡はよくなるけれどもこうするのは誰ですかと聞いたときに、当然答えは市民の皆さんと市役所です。で、市民の皆さんと市役所がですね、力を合わせて、まあ、ハンドインハンドですね。ま、蒲郡のまちづくりをしていきましょうというのが、本日の議論をする大前提なんですけれども、そのときにね、ハンドインハンドで一緒に歩んでいくですね、市民と市役所の間にうそがある、あるいはもうちょっと正確に言うと、隠しごとがですねあってはですね、本当の意味でのパートナーシップなんか果たせないし、そこから生まれてくるその蒲郡市の町の姿というのは最善のものではないと思うのですね。そういう観点でまず、役所と市民の間にその隠しごとがあってはいけない。これを少し私今日お話しさせていただく一つの重要なポイントとしてまずですね、確認をさせていただきたいと思います。そのときにですね、ウソではなく、まあ隠しごとというか、もっと端的に言うと情報の共有と言った方が正確かもしれませんが、市民の皆さんはですね、蒲郡市、これは蒲郡市役所という意味ですが、蒲郡市のことをですね、よくご存じでしょうかということを、まず順番に確認をしていきたいと思うわけです。

で、
市民の皆さんはですね、蒲郡市役所はですね、何かそのー、いろんな事を言っていけば、それなりに対応してくれる少しいやらしい古い意味で申し上げるそのー、お上というようなイメージをもし市役所のことを認識されているとしたらそれはですね、大間違いですよと。そこら辺を確認していきたいと思います。

端的に言いますと、蒲郡市もそうですが、日本中の地方自治体、日本中の地方自治体は今いくつあるかご存じですか。これだいたいですね3300弱なんです。3300弱。同じように、3300あるのは何だと思います。会社で。都道府県市町村、東京の特別区そういうようなものを全部たすと約3300弱なんです。会社もですねこれ株式会社はおよそ100。あ、ごめんなさい。会社の数はですね、ま、商法の会社ですけど、合名会社、合資会社、有限会社、株式会社とありますが、だいたいたすと100万。日本は1億3千万の国で100万人の社長がいてますから、130人に一人は社長なんです。ですから、市長を除いてですねここは2百何人いてはりますから、この中に最低2人は社長がいてると、これが日本の平均的な姿ですが、手を挙げて下さいと言ったときに、上げたろやんけという社長とですね、ま、そんなことはやるなと両方いてはるかもしれませんので、手を上げて下さいとプライベートなことですので聞きませんですけれども、だいたい、こんなかの二人ぐらいは社長なんですね。

そんないろんなタイプで会社を分けていったらですね、3300個がだいたいこういう会社ですというのがあるんですが、皆さんわかります。3千3百個。これはですね、株をやっておられる方はご存じかもしれませんが、上場企業、あるいはジャスダックといいますけども株式店頭登録企業いわゆるですね公開会社です。その会社の株式を買いたいなと思う会社ですね。ええですよと不特定多数に販売しますよと。条件、お金さえ合えば売りますよ、そういう会社がですね約3300です。ですから、僕の漠然としたイメージ、私もいちよう公認会計士、税理士ですし、10年ほどですけども民間企業のリストラとか、経営改革のアドバイザーとかやらせていただいたことがあります。ま、そういうときの感性と地方自治体にお伺いするときのイメージで私が絶えず心がけているのは、市役所というのはですね、そのー、3千3百ある都道府県、市町村は、3千3百は、会社でいわゆる上場企業の株と同じでありますから、市役所に行くときは、だいたい僕は東京証券取引所の一部上場の会社に行くぐらいの気持ちで行っているわけであります。

ところがですね、
その市役所のなかのですね、管理態勢、経営管理の態勢、あるいは民間企業流でいうたら経営戦略というのは東京証券取引所の一部上場の企業と比べるとですね、まー、かなりの差があるなということは正直なところです。

で、そんなことをこの後少しですね、時間を10分から15分ほど取って確認していきたいのですが、そのですね、市役所、あるいは都道府県の県庁ですけれども、そこにはですねまずお金がありませんということを一点確認したいと思います。お手元に配らせていただきました資料で11分の1ページでありますが、これは蒲郡がどうだという言い方をするよりも日本全国の数字なんですが、自治体を取り巻く財政事情ということで。

例えば、皆さんですね、イギリスの改革がものすごくですね、うまいこといっていますよということをご存じでしょうか。実は私6月、後10日したら、2ヵ月半だけイギリスに留学させていただくんですね。それで今、イギリスのいろんな地方公共団体とか政府の人と電子メールでやりとりしながらアポイントの調整とか、いろいろやっているわけなんですが、イギリス、ロンドン、バーミンガムとかヨークとか、サッカーをやる人だったらマンチェスターでしょうか。ああいうふうなところにいってですね、イギリスの国内を散策された方がいてると思います。で、イギリスに帰る皆さん、まず感じるのは
「なんとこの国は金持ちの国なんや」という感想だと思います。

ほんと、例えばロンドンにヒースロー空港に降りたって、ロンドン市内に入るとですね、見る建物全てがですね、もう宮殿のような豪華な貴族の館のようなそうゆうその建物ばっかりなんですよね。15世紀以降世界中の富を一極に集中した、悪くいうと搾取した結果できあがった超お金持ちの国がイギリス、特にロンドンなんだなと。そう率直に感じます。ところが、そのイギリスがですね、1970年代の後半に、ものすごい経済不況にまーあのー、襲われました。英国病といわれています。それはですね、例えば公務員の提供する公共サービスでいいますと、例えば、市バスとか公共交通サービス機関は遅れるのが当たり前で、間引き運転だらけですよね。それから、お食事の後で少し汚い話で恐縮ですが、例えば地下鉄、市バスの中にですね、人が吐いた汚物がありますが、そんなもんなんか全然その片付けるような気配もないと。ほんとですね悲惨な状況である。ですから、経済が不景気になって民間企業がたくさん倒産して元気がなくなって、公務員のモラルも著しく低下しちゃったと。それがイギリスの1970年代です。

これではダメだということで1979年にご存じのサッチャーさんが誕生しましてイギリスを改革していこうと。改革していくときの一番大きなですね、一番大きな原動力になるのは競争だと。公務員の世界には競争がないと。

そうですね。皆さん方、例えばですね。蒲郡の市役所にお越しになって印鑑証明とか住民票とかそういったたぐいの公文書を入手しようとするときに住基ネットというものができてますけれども基本的には皆さん蒲郡市民の方は、蒲郡でしか受けられないわけですね。よその豊橋とか幸田とかでは取れないわけですよ。ですから、公務員は供給独占の状態にあってお客様である市民のことを客とも思わずですね、最悪の行政サービスを提供してもですね、別に倒産しない。ま、そういうふうな状況に、蒲郡ということでいきますとなるわけですよ。

サッチャーさんはこれが原因だということで、民間企業とですね地方公共団体不正部門を競争させたわけです。徹底的に競争させて、例えば、非常にえげつない言い方をしますと、日本中の市役所で今課題になっているのは、公立保育園の民営化、それから公立小学校中学校における学校給食のですね外部委託化、等様々な問題があるわけですね。

例えばですね、こういうふうなデータで説明できます。これは東京都千代田区の例でありますが、東京都千代田区は人口35000人ほどの、まー小さな東京の特別区でありますけれども、そこでですね、中学校給食をやってます。東京都千代田区で区役所の職員がですね、学校給食を作ってそれをですね、区内の中学生に食べていただいているわけですが、公務員がですね、中学校給食を作ったらですね、一食当たりなんぼでできると思います。なんぼで。

この話は例えば、非常にシンプルに聞かせていただくと、今日皆さん、お昼ご飯何食べなはりましたということでいかせていただきたいと思いますけれども。この列の一番後ろの男性の方。今日昼ご飯に何を。お昼。ハイ。
「トーストにお昼ご飯。」普通トーストと聞いたら朝ご飯かなと思うんですが。前の男性の方。今日昼ご飯は。それは外食で。家で。その横の方外食されました。ハイ。普段普通に務めはって、お昼ご飯例えば外食にするとしますね。なんぼぐらい使われます。普段例えば仕出しのお弁当を取るとか、ちょっとどっかお昼休みに外に食べにいってコーヒーを飲みに行くとかそれでだいたい使われる予算ていくらぐらい。エッ。それは、何かすごいやつがここにいてるな。2000円ていうのはあえてフォローさせていただきますが、土曜とか日曜日で2000円ぐらいかなと思うんですけれども。普通の日の平日はなんぼぐらい使われます。ハイ。
蒲郡に住んでいる人2000円もメシに使われるなら金持ちですやん。町どないする考えんでもいいちゃうんかなと思いますけれども。なんぼ、なんぼ。普段普段は。エッ。まだ金持ちですね。そんな人が住んでいるから土地が高いと違いますのん。それちょっと大分高いですよ。あのいくらぐらい。お昼。ハイ。まー普通5、600円やないんですか。仕出しのお弁当とったら場合によったら5百円未満でいけますよねー。

そういうね、まあ例えば普通だったら大阪とか神戸で普段仕事していますが、例えば大阪の本町とか、あるいは神戸のですね三宮、言うたらですね、失礼な言い方ですけれども蒲郡よりかっこいいとこでっせ。失礼な言い方ですけれども。蒲郡よりも世間一般に見てですね、何かですね、ええなという雰囲気のある大阪の本町とか、あのー、神戸の三宮で僕はお昼ご飯を食べるときでもですね、コーヒーのセット付きでやっぱり800円までですよ。800円以上の所は誰も行かないです。だいたい定食が600円から650円で、ホットコーヒー加えて8百円でせこいとこは消費税を取るんですね。840円と。

そのレベルの普通生活じゃないですか。あるいは神戸市役所の職員でも大阪市役所の職員でも地下の食堂に行ったら定食はおそらく400なんぼですよ。そういう生活をやっているのが普通の市民というか、普通の生活の水準の人だと思いますが。

その時に例えばですね、東京都千代田区の中学校で、例えばですね、区役所がその中学生に提供している中学校給食一食作るのにかかる費用てなんぼだと思います?。これ皆さん時間があれば今日自宅に帰られてですね、ヤフーとかあけていただくと検索エンジンというのがあります。キーワードで千代田区役所と入れて下さい。千代田区役所の住所これURLと言いますが、でてきますから、そこカチカチとやると東京都千代田区のホームページになります。でまた、検索できるキーワードを入れて下さいという欄がありますから、ここで財政白書と入れて下さい。それでカチカチとやると財政白書というのがでてきます。

そこにはですね、東京都千代田区が提供しているすべての行政サービス一単位当たりのコストが全部明記されています。私はその中のデータで私は申し上げているわけですが、
東京都千代田区で中学生に一人に一回昼食を食べさすことによってかかる費用はですね、1500円です。こういうデータを共有されていますかと言うことですね。あのー役人が作ると1500円ですよ。ほっかほっか弁当屋さんで昼ご飯で1500円持っていいったらほっかほっか弁当屋さんのおばちゃん困りますよ。
「うちにはそんなもん売ってはへんわ。のり弁4つでどうや」
と言われるに決まってますからね。それぐらいの値段なんですよ。こういうもんを私はですね、ひとつひとつ共有していくべきだ思います。

しかしですね、市民の方、早とちりしたらだめですよ。1500円かかっています。だったらもっと安くしろと言ったときにですね、今当然ですね、働いておられる公務員の方の処遇の問題がでてきますが、公務員の方はこれは幸か不幸かですけども、地方公務員法というものに悪く言うと守られていて、今市長がおっしゃったような意味でリストラはできません。
公務員の人に
「あなた辞めて下さい」とは言えないんです。


これはどういうことかというと公務員というのは古くさい言葉ですが、公僕という位置付けです。
公僕である公務員は、自分の信じる道で市民の方住民の方に喜んでいただく仕事をしなさいと。地方公務員法の主旨はこうなんですよ。公務員になったんでしょあなた。住民に喜んでいただこうと思って、金儲けの世界の民間じゃなくって公務員になったんでしょ。あなたの信じる道で住民にですね、サービスを提供したらいいんだと。そこまで熱く燃えている公務員に対して、やっぱり役所だって一般論ですけれども、組織ですから、嫌な先輩、うるさい上司、なんか反発ばかりしている部下がいてるわけですよ。多くの企業を見ていただいてもわかりますが、中途で辞める人、企業業績が悪くなったとかそういう事情があるんではなくって、会社の業績がそんなに悪くなくって中途で辞める人の何割かの理由はですね、やはり職場の人間関係ですよ。職場の人間関係が悪くなると、いびり出されてですね、中途で退職しなければいけなくなる、これはよく想像できることですよね。

それはね、公務員の世界にあってはいけないと、もし自分の信じる道でこれで住民の方に喜んでいただけると思っているときに、上司とぶつかって、上司との人間関係が原因になって、もし役所を辞めなければいけないなんてことになったら、市民の立場からも、ほんとに市民のことを考えて下はった職員が市役所からいなくなってですね、これは損だと。そういうふうなイメージで地方公務員法というのはですね、あの、きっちりとですね、きっちりとあなたは何があっても職を保証しますから頑張って市民のために働いて下さいと。そういう主旨から地方公務員法はですね、あの、例えば市長がですね、こいつはほんとに何もやれへんやつやと思う、ほんとに思って、例えば仮にですけれども100%回りの人間が全員そうやと思てもですね、その人はクビにできないですよ。

だから、そういう前提の元でですね、あの、1食1500円までで中学校給食している、例えばですね、今の東京都千代田区の中学校給食の実施のあり方について、市民の皆さんはどう対応していくかということをやっぱり考えていかなけらばならないと思うんですね。なぜこれが重要な問題かというと、1500円かけているやつが1000円になったら1食あたり500円浮くんですよね。でー、1年間で例えば中学校給食東京都千代田区で何食提供しているかですね。3万5千人の町ですから、中学生おそらく1000人ぐらいいてますよ。1000人。そうすると、1000円を御免なさい、1500円を1000円にしたら500円浮くんですよ。500円×1000人は50万円ですよ。50万円。学校給食ざっぱくにみて、1年間で200日弱するわけですよ。50万円かける200日でこれは1億円です。わかりますか。学校給食1500円でやってはるのを何か工夫で1000円にされることができたら1億円の金が余るわけです。

この1億円のお金で、例えば高齢者福祉であるとか、少子化対策であるとか、男女共同参画であるとか、人権問題に対応するとか、あるいは普通月曜から金曜までしっかり働いてはるですねサラリーマンの健康のことを考えよう、その間生涯学習社会教育をやっていこうと、そういうふうにいくらでも別の方向でお金は使えるわけです。ですから、
まちづくりを考えていくときに大事なことは、まず行政の中で市民が目を光らせなければいけないことは、やはりこういうコストをですね、厳格にチェックされてですね、このコストが本当に適当なコストなのかどうかという目線をですね、あのー、市民と市役所が共有していくべきだということでないかと私は思う次第であります。


 同じような例がもう一つあります。例えばですね、日本中の市役所、市町村役場どこでもほとんど0才児保育というものをやってますね、0才の子どもさんをですね、公立の保育園でお預かりしましょうという仕組みです。0歳の子どもを1年間東京都千代田区で預かるとなんぼ金がかかっていると思いますか。0才の子どもを1年間東京都千代田区で預かると、その家庭から1年間いただく受益者負担額はおよそ22万3千円です。1年間0歳の子どもさんをですね、預かったら東京都千代田区がもらうお金は23万円です。

それに対して0歳の子どもさんを1年間面倒みるために東京都千代田区で払うてはるお金はいくらだと思われます。前の方。あのー、失礼ですけども。1年間。おおよそ。どうぞお座り下さい。いや、まっまっ、みんな勉強してません。勉強する講義はしてません。1番勉強しておりませんのは今日のパネリスト。そんなことはないですけども。どうぞ。だいたい。感で結構です。これがパッと当たれば、今日は帰りしなボート。売ってないかもしれませんですけども。ハイ。年間です。年間1人。70万。後ろの方。

これ、これで2秒で答えられへんかったら、北川知事だったらアホと言われるんですよね。これ厳しいですよね、考えたら、三重県。ハイ、後ろの方、いかがでしょうか。え、どっか卸売市場で一部買うてもらっているなー。100万円。はい、横の女性の方。え、100万。100万言うて横の人が100万言うたら、私は実際職員の研修やったら、
「これが公務員の横並びや」と言うんですけれども。横の方どうですか。150万。どうですか。男性の方。ハイ。ハイ。これは500万。
「アホケー」と言うてますよ、周りの人。アホケーて。大きかったいいとちゃうわという目線がありますが、これ0才というのがポイントでして、これはまたウソだと思ったら東京都千代田区今すぐにでも見えますから、ホームページを見ていただきたいんですけども。一番安い年、安い年ですよ。最低の年で、670万円です。

一番かかってる、ここ数年間で一番たくさんかかっている年は730万かかっています。端的に言うたら、730万かけて、23万もろうているんですよ。707万円の赤字。707万円分の税金て、何件の家庭がですね、払う税金ですか。それをやっているんですよ。そのデーターは共有しましょうですよ。共有。その前提でですね、あのー、例えば
公立保育園のあり方をですね。あのー、どう考えるか。民営化していきましょ。これ民営化していってもかなり金かかるんです。民営の保育所でもですね、お金は補助金というものを通常出しています。ですから、700万円という金額に驚かれるかもしれませんが、同じ0才児保育を民営化されたその保育園でやってもですね、それが著しく下がるということはありません。おそらく、かなり低いところで500万円切るぐらいだと思います。でも、200万円節約できるわけですよそれどうするんですか。こういう問題を先ほど申し上げた公務員の方のある意味で保証されている立場とセットで皆さん方がこれから考えていくことが重要になってくる。

あのー、例えばね、このようなシンポジウムをして、これから蒲郡のことをどうします、豊橋のことどうします、あのー、来来週の6月9日にはですね、松原市長が来られて、私同じように基調講演させていただいて、3名くらいでやるパネルディスカッション、これ名古屋市もまるでここと同じようなやつを6月9日の、2時3時からですね、6時までずっとこれやるんですけれども、あのー、こういう取組が非常に増えてきてます。

しかしですね、あの、
気を付けなければいけないことは、あーしたらいい、こうしたらいいとかいうアイデアは非常にたくさん出てくるんですけれども、それを行うのはですね誰だという話し。それから仮にそれを役所がする場合でもやるとしたら金はどっから持ってくるんや、それをですね、非常に高い高所から見るような感性でやはりご発言をしていただける市民の方をできるだけ増やしていかないといけないじゃないかなーというのが正直なところです。

これ、私の一つの経験で申しますとね、蒲郡もこれから少しずつ始めていかれるのではないかと思いますが、今日本中の中小自治体で行政評価というのが流行っています。これはですね、役所がやっておられるさまざまな事業をですね、例えば小学校で皆さん方が手にさられたような通知簿、で、学校の小学校の成績の付け方は、最近は絶対評価で頑張りました、普通です、頑張りましょう。そういう付け方が多いですけれども。私が小学校の頃は当然相対評価です。5段階評価ですね。1と5が10%、2と4が20%、間の3が40%、合わせて100%。これを例えば50人学級で付けていく、そういう成績の付け方がありました。

名古屋市なんかは今それをやっています。それをやっています。名古屋市は厳格にいうと4段階評価です。その4段階評価を名古屋市がやっていますが、それに対して私が委員長をする行政評価委員会では、市のやった評価に対して私たちが外部評価で外部の人間はこう思うというチェックを付けさせていただいているわけですね。

例えば、おもしろいのが出てきます。
名古屋市はですね、松江市と尼崎市とこの3つの市だけですけども、おそらく日本で一番恵まれた行政サービスを提供してます。それは何かというと敬老パス、65歳以上の高齢者には所得制限をかけず、誰にでもですね、市バスと市営地下鉄のただ券、ただ定期を配ってます。これに対して充当されているお金、1年間で130億。130億。これは私からすると無駄です。無駄です。
「何でこんなんすんねん。無駄」と言ったときにですね、みんなは恐い顔をするわけです。あの、高齢者に対する福祉をどう考えているんやと言われるかもしれませんが、一つきっちりと前提として確認しておきたいことはですね、無尽蔵にお金があるのであれば、65歳以上のお年寄りにですね、定期券を渡してどうぞ家でじっとしておらんと、この定期を使って名古屋市内のまあ、その限られたエリアだけですけれども、いろんな所にいかれて、いろんな事をなさって下さいというね、その福祉政策はとっても大事なことでしょ。

しかし、それをするために、今のこんなに財政が厳しくなった時代に、130億円もの一般財源を使うんですかということですね。こう私、こういう提言をしました。名古屋市はそれが大事だと思っておられるかもわからない。これは、正直言いまして、名古屋市役所、名古屋市議会の先生皆さんこれを大事だと思っているとは思いませんよ。

しかしですね、
愚民論を出すと叱られてしまいますけれども、これを言ったとたん、政治家はアウトなんです。政治家はアウト。行革なんてやろうと言うたとたん、アウトですよ。


一つの例を言いましょか。今、私愛知県内で関与している自治体の中で尾西市の話が出ました。尾西市の大島市長。このあいだ4月にありました統一地方選挙で41歳の市会議員さんに大敗です。15000票対11000票。しかしですね、私が例えば長野県で田中康夫さんとね、ガラス張りの知事室で30分しゃべるとか、島根県です。ああいう県の行政評価のアドバイザーをやらせていただくいているとか、おこがましい言い方ですけれども、名古屋市の行政評価委員会、僕はおとつい誕生日ですけれども、やっと43になった兄ちゃんがですね、あんな大名古屋市のそういう行政評価委員会の委員長ですよ。それはですね、そういうポストにですね、私をですね、据えようとしてですね、リスクを背負っている人がいるわけです。具体的に言うと、今瑞穂区の区長になってる村木さん。この方この3月まで名古屋市総務局財政局の理事ですが、この人と、今の名古屋市の職員部長をしてる長谷川さん。この人今年の3月まで行政部長でしたが、この人がですね、あのー、名古屋市を改革するために、新しい手法、新しい知恵新しい発想を入れていこうとしたときに、名古屋といったら名古屋大学経済学部の大先生がいてますやん。自前の名古屋市立大学の大先生いておりますやん。南山大学、愛知大学、愛知学院大学、名古屋工業大学、山ほどあります、有名大学。そんなんある中でですね、なんでですね、そっから選ばんと、関西のしかも私はそのー、役所に普通出入りする政治学、法学、財政公共政策の教員ではなくて、私は会計士であるからわかりますように会計とか商学の教員ですよ。そんなん、ポッと据えてきて、私の話し方、皆さん30分ほど聞いていただくとわかりますが、逆に私の立場からしたら、こんな指図する人間一番恐いんですよ。
「あなた自分の責任で私みたいな人間を委員長にすえれますか」て、公務員はどんなやつでもそうですけれども、自問自答したときに、
「俺を委員長にようすえるわ」ということでしょう。それを例えば最近やりだした自治体が増えてきたんですね。豊橋市の市長は、平成12年から私をすえるのをやってます。

で、同じような感じで、尾西市の行財政改革検討委員会の委員長です。41で委員長ですよ。私を41で委員長にして僕もいろいろな自治体に関与してますけれども、30いくつ公職を持っていますが、その中で、
「市長として例えば去年1年間一番改革やったのはこの人ですね」と言うとしたら、尾西市の元ですけれども大島市長というのは私からゆうと少なくとも金メダル、銀メダル、銅メダルの世界ですよ。しかし、そんだけの改革をやった人でも選挙で落ちるんですよ。市民は市役所でやっている改革のことをきっとよくわかっておらはらへんだと思う。例えばこういうことです。

尾西市で職員が不足してます。私の父はですね公務員です。私の叔父も公務員です。私の祖父も公務員です。私の家というのはですね、尼崎が合併しました、武庫町という、まあ尼崎のの中ではわりと高級住宅街ですが、そこのあの、僕の祖父型は全員町長、村長、その前は近衛家の支配地で代官なんですよ。その家系なんですね。それで、そういう家系でですね、
私の一族は、私と私の子ども以外全員尼崎、私の弟以外全員ですね、市役所職員、尼崎市役所職員です。おかしいと思いません。おかしいんですよ。おかしいんですよ。ジャンケンポンいうて、後出しでも勝ったら入れたんです。言い過ぎだかもわかりませんけれども。昔はそんなんです。はっきり言うて。だから、私の甥がですね、私のいとこの息子がですね、あのー、3年前に尼崎市役所に採用された時に言いますもん。
「おー、内の一族で始めて試験を受けて通ったのう」と言うて。半分冗談ですけど、あのー、期間を例えば制約して昭和30年代、40年代は、そういう世界でしょ。たぶん。それなんです。


役所に勤めている人間がお年寄りになったら、ほとんど農家で長男でて限定されてきませんじゃんか。そのー、かた苦しいことは言いません。
何でもかんでもですね、おおよそイメージされた状態で皆様に申し上げるんですが、そのぐらい役所というのはわりと特定の片寄った人たちの中から、昔ですよー、職員が選ばれてきていますから、相対的に人材難なんですね。新しい時代が来たからというて、ITに対応できる職員少ないんですよ。新しい時代が来たからというて、例えば電気とかボイラーとかさまざまな技術に対応できる、あるいは最近は地方自治体でもですね、余ったお金を運用するために株式投資とか公社債投資をやるわけですけれども、その知識を持った役人がいてないわけですよ、役所の中には。人材難。

そこでですね、尾西市の市長は、それを中途でカバーしようと、中途でですね、職員を採用しました。42才、42才。かたや、仮の話ですよ。尾西市役所に務めて20年の係長がいておられます。尾西市役所に20年勤められた係長と、もっと先に入社した20才、20年社会経験を積んでいる42才の元民間経営者の給料は皆さん方どうつけますか。そういうシチュエーションにあんまり直面された方が少ないかもしれませんが、
私が普通、コンサルティングとかアドバイサーで民間企業のリストラやってきた経験から申しますと、普通の社長だったらですね、20年間ずーと普通の会社ででやってきた人間と、ヘッドハンティングして採用してきた人間がもし同じ年やったら、ヘッドハンティングしてきて取った人間のほうがが、給料はおそらく1割から2割最低でも高いですよ。高いですよ。これが公務員の方には解らないんですよ。20年地道にコツコツと仕事をしてきた人間と、ポッと同じ年からというて入ってきた人間の給料を比べて、昔からおる人間の給料が安いて、
「バカヤロー」となるんですけれど、私からすると
「お前アホか」と言うて、中におれへんから外から呼んできて、何で外からの人の方が中の人間の給料が安ないといかんねんて。わかりますか。今のそのほんとにですね、改革をやっていこう、民間企業レベルで求められているのは、地道にコツコツ汗水流す汗、これがですね、尊かった時代は昔ですよ。いやらしい言い方ですけれども。仕事があってですね、失業率が低くってですね、そういう安定した社会のときであれば、まじめにコツコツ仕事したらよーう来てくれたなという世界ですけれども、こんだけ失業率が高くなってきたらね、7%8%の失業率のなってきたら、人なんていっぱいいてるんですよ。えー、あのー、人をですね、雇う方が立場的に強いんですよ。そん時に、私はまじめに絶対ウソ尽きませんけども、ヘボばっかり、失敗ばかりやってますという人間とですね、私はあくどくて何やるか解りませんけれども、仕事は完璧でっせーというたときに、非常にいやらしい対比ですが、後者の方が高い給料つきますよ。今は、今はですよ。そういう前提。

その常識が全然たぶん通用しない。私いろんな職員から行革の委員長していますのでメールが来ますよ。
「市長が中途でこんなやつ雇やがったけど、俺20年間まじめにやっているのに、何であいつの方が給料が高いねん」という匿名メール来ますけれども、それをみていると、あー、こんなアホがおるからあかんねんわと思いますわ。ねー。あるいはね。ここは役所の職員が多いからこんなことを言います。


例えばですね、大阪府の大東市というところで行政経営推進委員会の委員長をしてますが、例えばこういう事がありました。役所というのは公共工事をしますね。公共工事をするときに役所流のアホなしくみ、最低入札価格というのを決めます。で、一番バカな自治体、僕蒲郡がどこまで出してらっしゃるかわかりませんが、最低入札価格さえ表に出さないアホな自治体がありますが、大東市は最低入札価格は言うてます。例えばこの事業については2億2千万、2億2千万は最低入札価格です。これどういうことかというと2億2千万より安い値段で工事をされたら、手抜き工事にされるに決まっていると、こういう発想から最低入札価格が2億2千万と言い張るんですね。これに対して、今大都市の市長をやってる方が怒ったんです。
「何で2億2千万や。俺も土建屋を経営しているけれども、こんなふうにしてですね、この程度の工事でね、2億2千万、絶対そんなわけない。最低でも、あのー、なんぼ高く見積もっても1億5千万円でこれはできる仕事やと。もう1回見直せ」って職員に言うたら、職員が1週間かかって出てきた積算を見たら、またやっぱり2億2千万なんですよ。
「ほんまに2億2千万やなー」言うて、入札かけて、最低入札価格のしばりはありましたけれども、正式な判断で公開入札やったら結局2億2千万がですね、1億500万円で落ちたんです。大事なことは、
「1億500万円でやります」という業者さんに仕事をやっていただいて、できばえを見たら、完璧なんです。全然手抜きもないしやったわけですよ。こういうのをですね、大東市の行政経営推進委員会で市長がですね、私たち委員に話をするんですよ。
「役所てのはこんなとこですわ。」て言うて。

その時にですね、その時に私と私が委員長ですけどね、私のそこの横にいてる議員の方、これ地元の企業経営者、婦人服のですね卸をやっておられる企業経営者が質問です。
「市長、まー、2億2千万が1億500万。半値以下ですんだんやから非常によかったですねと。しかし、私民間企業の経営者にとって一番関心、私が一番関心があるのは、その2億2千万と言うた職員をですね、市長はどうされたんですか。」
市長はニヤッと笑ってですね、
「どないにもできまへんねんと。それはそれで終わりです。」
そんなら、その委員賀ですね、ボーンと机を叩いて怒りましたよ。
「いいかげんにせーと。そんなぼんくら職員を雇うのに、私ら汗水になって、中小企業のおっちゃん、油まみれになって、年に4回か3回くる市民税の納付をですね、死ぬおもいで1回の納付3万の市民税を納めているのと違うぞと。
そんなもんね、1億500万でできるものを2億2千万でないとできへんアホな公務員雇う市役所は大バカや言うて、すぐにクビにせー」て言うて。
「もし私の会社で、1億500万円でできるもんの最低入札価格が2億2千万円やなんていう職員がおったら、これは退職どころやなくて懲戒免職プラス裁判や」て言うてますよ。
裁判。これが普通のレベルですやん。


民間の。中小企業の厳しさてのはこのレベルですよね。もちろんそうですよ。私が見てきた会社です。そんなレベル、普通のそのレベルですよ。それから比べたら、まだまだ甘い甘い改革ですよ。

尾西市の市長のやった改革まだまだこの程度。でもしかしようやりはるなーて。案の定選挙やったら大差で落選。恐いですね、恐いですねー。一生懸命やってはる市長がですね落ちちゃうんですよ。私が応援する人でたいがい選挙は落ちますよ。さっき言いましたけど三重県の村尾信尚。これは朝日新聞の全国版に出たから言うてもええんですけれども、私はね、あのね、今の日本、何が悪いんですか。今という形容詞ついてます。

これはですね。既得権益でしょ。公務員は公務員の権益を言うし、皆さん方ありますやん。農業地区の改良組合、ぎょうさん利権持っていますやん。土建屋さん持ってますやん。医者持ってるやん。歯医者持ってる。薬剤師持ってる。いっぱい持ってるやん。いっぱい持っててですね。自分の利権はずしたくないくせにですね、
「世の中ようせい」と言うてるんでしょ。ジキルとハイドですよ。二重人格ですやん。ダメダメダメ、そんなんダメ。既得権益をですね、全部ですね取り払って新たなフレッシュスタートしよう思ったらですね、競争ですよ。マーケットテスト。すべてのですね、仕事に競争原理を導入するんです。永遠にこれがいいとはいいませんよ。今みたいに淀んでしまった国をですね、何とかするには、マーケット原理、競争原理で、全ての情報をオープンにして、ここが一番すごいものを一番安く提供するからここでやりますと。今までやってきたからというてそんなもん認めません。こっちの人の方がいいです。だけど来年も又この人に頼もうかいうたら違います。来年も又マーケットテストしますから、一番いい物を一番安く提供できる人がやって下さい。最初これでしょ。


 1979年にサッチャーさん、首相になりましたが、12年間、イギリスがやった改革はまったくこの改革です。だから、経済性一辺倒でサッチャーさんは鉄の女やと言われたかかわからんけど、今の日本とそのーシェアー合わせて考えていただいたら解ります。右肩上がりで経済が成長してみんなが金持ちでみんなが海外旅行できて、みんながローレックスはめて、みんながルイヴィトンで、みなさんがヴェルサーチのスーツを持っているようなそういう社会でね、うるさいことはは言いませんよ。こんだけ厳しくなってきたらですね、競争でやらないとしゃーないでしょう。

だから、私村尾さんの三重県の選挙に出るときに、8人の参謀の中の僕はその一人ですけれども、あの村尾さん、
「しょうもない選挙なんかやめなはれと。落ちてもいいから既得権益を一切無視した、しがらみのない状態で知事になれるような選挙をしたらどうですか」ということで、村尾さんのやった行為は民主党の推薦辞退、自民党の推薦辞退、皆さんですよ、連合自治労の推薦辞退ですよ。
「推薦したろかー」いうてる人にですね、
「結構です」と言われたら、可愛さ余って憎さ100倍ですよねー。出回りましたよ怪文書いっぱい。それを皆さんが真に受けるんでしょ。ほいで選挙ポッと開けてみたらあんなんですやん。そんなんですやん。あかーんと思うんですよ。大事なのはですね、ほんとのことをですね、よく知って下さいということだと思います。少しくどかったかもわかりません。で、
そんな中で私は非常にこだわりたいのがコストという問題、それを是非やっぱりこだわっていただきたいと思うんですね。


 それで次の問題ですけれども、コストに加えて次に大事なのは、もっともっと高所からですけれども皆さん方役所の仕事はですね、何を目的にやっているのかということをですね、ご存じですかという点であります。これは、本日その市民の方もたくさんおいでですので、少し難しい話になりますが、11分の3ページなんですね。11分の3ページにですね、これは今申し上げた三重県の例でございますけれども、三重県ではこういうふうな三重県にしましょうというのをですね、総合計画という、ま、書類の中にまとめてます。

皆さん総合計画というのをご存じないかもわかりませんが、総合計画は市民の皆さんと一緒に作りましょうというう形で、どの市町村でもですね、総合計画を作成するときの審議会には市民委員の方がかなりの数入っておられます。市民と一緒に作った例えば5年後、10年後の蒲郡の姿を描いた書類、これが総合計画です。その総合計画というのは通常、この11分の3にあります三角形のように、まー、ハイアラーキー体型構造を持っていまして一番大きなのを政策の柱、その下に政策、例えば人権とかがくるわけですね。でー、人権のその問題の発生していない住みよい町にしますとかそんな感じです。その政策、人権を実現するために例えば施策があるわけですね。人権に関する施策でいいますと、例えばその外国人の人権、障害者の人権、同和問題、あるいは男女共同参画、そういった少しブレークダウンしたものが施策になりますし、男女共同参画を推進しようとする施策の下には例えば男女共同参画を、例えば蒲郡市内に啓蒙啓発するようなシンポジウムの開催とかね。ポスターを張りましょう。ケーブルテレビでのPRをしましょうと。そんな感じでですね。あの、非常に大きな目標とそれを実現するための手段というような形で、えーまー、専門用語ですが政策の柱、政策施策事業といったこれが役所の中にありまして、これは例えば総合計画というのは5年とか10年サイズで決めてます。ところが役所は予算主義でして、1年間ごとにお金の使い道を決めますから、総合計画は通常5年、10年ですから、これを単年度でのお金の絡みで成立したものがいわゆる予算です。

その予算を作ってみると、600も事業目とか3000ある細事業目ができあがりました。これがひとつ三重県のあるべき状態なんですね。大事なことはですね、例えばこれからの蒲郡を考えようとするときに、特に左側の三角形を意識して発言していただかないと全体最適の議論ができませんよと。部分最適の議論になってしまうということなんですね。


 先ほどの名古屋市の敬老バスの話を致します。名古屋市はですね、今年度、名古屋市がやっておられる全ての事業、これ偶然三重県と同じ3000事業ですが、3000事業全事業について職員がですね、自分の仕事に自己評価、点検点数を付けます。A、B、C、Dという4段階評価。で、まず、名古屋市の財政事情を申しますと、名古屋市は1年間で400億円の一般財源という、まあー、金額ですが、400億円の節約をしないと平成17年、18年頃には破産します。

自治体が倒産するのかと皆さん思われるかもしれませんが、自治体はこれから倒産します。実際の倒産はですね、標準財政規模というのがありまして、それの20%の赤字を累計で出してしまうと自治体は倒産したなという認定を国から受けてしまうわけですね。ですから、蒲郡10数万の人口規模でありますから、おそらく一般会計、これ私の推測ですけれども、400億から500億くらいだと思いますね。そうするとおそらく標準財政規模というのが、300億代仮に400億とすると、400億の20%ですから80億、80億の累積赤字を蒲郡が出した時点で、蒲郡は事業再建団体という認定を国から受けるわけです。これは民間企業で言うとですね、あのー、会社更生法適用です。破産とか清算の一歩手前、会社更生法適用です。会社更生法が適用された企業ではわかりますよね。職員の人件費は著しくカットされます。それから、余分な公有財産全部売却していきますね。企業の財産。同じことが役所でも行われます。職員は今まで給料、去年の人事院勧告から方向変わりましたけれども、公務員の給料はずっと上がってきたわけですね。定期昇給ベースアップあったんですが、そんなもんはあるわけないと。不良債権団体となった時点でおそらく3年間か5年間のの累年経過措置を執りますが、給料はおそらく年収ベースで2割ぐらいはカットになります。たった2割ですよ2割。

りそな銀行ボーナスなしやん。りそな銀行はボーナスなし。ボーナスなしの前にりそな銀行って、3年ぐらい前に公定資金投入されているときに人件費だいたい3割カットされているんでしょ。だから、1000万円もろうていたですね、係長が700万円になっているんですが、700万円の内おそらく200万円はボーナスなんです。その内の1回目の100万円がパーですわ。だから600万円です。今度のボーナスもでるわけないですね。だから500万円ですよ。半額になってますやん。半額。

皆さん、市役所がつぶれても所詮ですね、8掛けですよ。だから非常に甘いと思いますけれども。だけどそうなると。だけどですね。公務員だけが我慢すればいいといえばそういうわけではないですよ。市民に付けが来ます。例えば、蒲郡市と同じようなグループに属する市役所のグループがあるんですね。これ類似団体と言いますが、もし、一端赤字が80億仮の数字ですが、なっちゃって、蒲郡がいわゆる事業再建団体になって、国の管理下に置かれますから、行政サービス水準はその類似団体の中でビリの水準にしようとします。それから、受益者負担額、税額これはほとんど標準税率ですけれども、そういうのは一番高い税率に持って行きます。だから税金が日本で類似団体の中で一番高くなって受益者負担、プールの料金とか保育園の料金とか住民票1通もらう料金とか、何から何まで全部類似団体の中で一番高なって、サービスは類似団体の一番ビリになってそれぐらいのことをしてもらわんと借金返してもらえませんやん。
「あんたらみたいなへぼな役人とへぼな市民で蒲郡市をつぶしてしもうたのでしょ。まず借金返しなはれって。」こういう理屈になるんですよ。そういうふうなことになってはいけない。


名古屋市もそんなことをしてはいけない。だから1年間で400億の節約をしなければいけない。これが名古屋市の必達の職員にかされている課題です。しかし、ABCDの4段階評価をしてね。名古屋市はD評価は全部廃止です、事業。C評価は50%経費カット。B評価は10%経費カット。A評価ついたもののみそのままやっていきましょうと。

こういうランキングで行政評価しても、市職員が評価すると自分のやっている事業はかわいいですやんね。その結果去年のベースですけれども名古屋市で、市職員がやってカットできた経費額というのは、たった50億円です。自分で自分のやっている事業を評価したら甘甘になるんです。甘甘というのはですね、チェックがはいってですね、なんかその粉飾をやっているという意味では無くって、結局ですね、自分のやっている仕事を自分が評価すると、例えばね、福祉部門に属する人は福祉のことしかみてやへんやん。教育委員会の人間、教育のことしか知りませんやんか。環境美化の人間はごみ収集の環境問題のことしか知りませんやん。あえて言うと。教育委員会でごみのことを考えている人いてますか。環境美化やってるゴミのところで、例えば、人権のこと考えている人いてますか。人権のことを考えてはるところで、例えば、企業振興、地場のベンチャー企業の育成のことを考えている人いてますか。いてないでしょ。

だから、
市役所職員がやる評価というのは、部分最適を目指しているんです。所詮。そやけど、大事なことはですね。この三角形ですね。11分の3のこの三角形に書いてあるような大きな鳥瞰図の中でこの仕事は大事か、大事でないか。部分最適に照らして、全体最適の目線で物が言えるか。これが大事なんですよ。

だから、
私が今務めさせていただいている名古屋市の評価委員会では全体最適の目線で事業の評価をします。その結果昨年度、400億円の経費削減はこういう順番でやったらどうですかという提案を致しました。その時に、例えば一つ申し上げますと130億円かかってた市バスの優待パス。これはですねー、65才の年齢制限を70に上げましょうと。それから、所得の無制限はダメ。ある一定の所得金額の人からは受益者負担をいただききましょうと。そういう前提で案を出し、130億の一般財源を70億節約して60億まで下げる案なんかを、例えば提供したわけですが、これを言うたとたんですね。名古屋市のその職員、それから政治家はみんな脅えておったわけですね。
「これを言うたとたん市民からすごい反発が来るぞっと。名古屋市の福祉行政の典型である敬老パスをやめる、バカかーって。」言うでしょう、皆さん。今までただでもらっておったものもらえへんくなるんですから。

ところがですね、名古屋市民賢いですよ。私はこれを言うたとたんマスコミにも叩かれるぞと思いましたけれども、全然、全然。よう言うたですわ、みんな。この目線が大事なんですよ。皆さんね、自分のことばっかりですやん。例えばですけども、いろんな審議会しますね。いろんな審議会。
市役所は、これ私がアドバイザーとかさせてもらっている自治体ではかならず申し上げますが、なんか審議会作るときにですね。役所の人の集め方はこうです。福祉の専門家。教育の専門家。人権の専門家。産業振興の専門家。役所の内部管理の専門家。税金の専門家。そんなんいっぱい集めてそれぞれ何とか大学の教授でっせって。私から言うとアホかですわ。
 お隣の豊橋市の早川市長賢いですよ。同じことを言おうと思ったら、パッと止めて
「石原さん、わかっていると。わしゃそんなことわかってる。」と。
何を言いはったかというと、
「全員素人で結構。全員素人で結構。素人でかつ福祉のことも教育のことも環境のことも素人かわからんけれども、一生懸命全体のバランスの中で考えようとする人、この人に入ってもらわんとあかんやろっと。」と言いますわ。まさにそうです。

だからね、名古屋市で今年行政予算委員会、実は10名です。その中には、例えば名古屋弁護士会の筆頭副会長する池田ケイコさん、まー、言うたら女性若いやり手弁護士40、お年を言うたら失礼ですけど、40後半の非常に、見た目も、まー、あんまり言いません。怒られますけれども。そういうですね。オーオーオーという人ですわ。そんな人とかですね、県庁の部長とかですね、税理士会の者とかいっぱいいてはるわけですが、そういうね、人たちは全員その全体最適に物を見るんですよ。ところがですね、議員の先生の中から請願といいまして、今年の委員会設置するにあたりまして、障害者問題の専門家を入れてくれという議会の請願が出ました。議員さんが圧力をかけてくるんです。悪い言い方をすると。行政評価委員会というのはわりと力がありますから、障害者福祉の専門家を入れてくれと。どうします皆さん職員の立場で。どうします、市民の立場で。
「こういう外部評価委員会に障害者福祉の専門家入れろ」と言うたら、
「そらそうやろ」と言うでしょ。私は違いますよ。
「入れはるやったら私は辞めます」と言いました。そんなもん、別に名古屋市を辞めても、福岡市、神戸市、他にいっぱいあります。いっぱい。そんなもん、名古屋ぐらい一個ぐらい無くなったってて、正直思ってます。そんなもんいっぱいある。
「辞めます」と言いました。その時、言うた理由はこうです。
障害者福祉の専門家、請願で議員に言わせる既得権を持っている人がいてはるんでしょ。既得権という言い方は悪いけど。障害者問題の専門家を入れて、評価委員会が、障害者問題に対して厳しい評価を出すことを止めようとするイメージでやってはるんでしょ。そんなん、もし障害者福祉だけ認めるやったらアンフェアーですよ。認めるなら全部入れなはれって。それ物理的に無理なんやから、だから誰も入れないようにしないとだめじゃないんですか。私が言うたのはそれだけです。で後、議会の委員会でその請願に対して委員会の先生方で採決がありましたけれども、結局否決されましたから、政情レベルで決着して行政問題にはなりませんでしたけれど、そういうことですよ。

大事なのはですね、
部分最適で何とかのことだけを一生懸命考えて、
「私はこれが好きですからこればっかり言わせて下さい。」て、人情としてわかりますけれども、それを言うんやったら、その前に他のことをよー見て、うーん専門家でこんだけ言いたいけど、まーこんだけ言うていいかなーというぐらいの人に集まっていただかないと、そんなもんですね、まちづくりのことなんか考えられまへんで、そんなもん、そう思いませんか。
それを是非ですね、この三角形の中から、皆さん見ていただきたい。


 それから、次の問題。コストとからみますが、全体の絵の中でこれをやりましょう。こっちを辞めましょう。決めていただくのは結構なんですね。次に、じゃー、これをやりましょうと言ったときにパートナーシップですからね。
これをやりましょうっていうのは市民です。その金どこから持ってくるんねんと考えるのが役所です。これは卑怯ですよ。市民だってですね、これこれこういうふうな事業をしたいと言うんだったら、その金は例えばこういうとこから持ってきたらどおですかというやっぱり全体最適の発想でですね、物事をいえるようなやはりトレーニングを積んでいくべきだと思うんです。だけどそう言うたって、市民はですね、役人ほどずっといてるやけでもないし、役所のことなんか全然解らない。もし言いはったら、言いはったら、地方分権とか、地方自治なんていう世の中は実現できないでしょ。そんなもん、中央集権で官僚が全部わかっとって、市民黙っとけて、お前ら何かやらんでも俺が上手にやっとくからもー黙っとけという世界を市民が是認してるんでしょ。

ダメですよ。市民も市役所と同じような職員と同じようなレベルで肝心な情報がわかるように努力しなければいけない。そのための武器がですね、情報公開なんでしょ。そのための武器が説明責任なんでしょ。


非常にそのきつい言い方をしますが、そのわけのわかったようなことで非常にきついことを言いはるこれオンブズマンと言っちゃうと決め付けで、後でオンブズマンの先生にお叱りをいただきますので、そういうのはひかえないとダメですが、
そういう方達が例えば情報公開制度を悪用してですね、1人で、特定の市役所に1年間で100件も200件も300件も情報公開の請求をするような市民がいてますわな。どこにいっても。どこいっても。いてるもん。見てるもん。僕は知ってるもん。それに対して役人は何もできないんですよ。市民がなんか言うたらどうですか。なんぼ市民は知る権利があると情報公開請求の法律条例ができていると。それにのっとってやるというたって、例えば10何万の、ああー、蒲郡の話をしてませんが、例えばですね、10何万の都市でたった1人の市民がね、市役所職員相手に、1年200件でもですね、1年間に200件も情報公開請求してるから2人の職員がですね、その市民に対応するために1年間はりつきで、書類のコピーとかですね、いろんな庁内調整してますやん。市役所職員1年間雇うのに平の人で800万円かかるんですよ。2人で1600万円ですよ。そのおっさん200件の情報公開を請求して何ができますねんて。そういうところにもやっぱりきびしくチェックすべきじゃないですか。

市民の役割というのはですね、市役所とのパートナーシップです。情報を同じレベルでもって、一緒に歩んでいく、これはもちろん大前提ですが、もうひとつこれを言うたら非常にきついかもしれません。例えば、ある特定のですね国のようなその恐怖警察みたいなイメージになるのかもしれませんが、
市民だって、他の市民の行動を監視していくという、やはりすね、この点にこれから何か新しい目線を持って行くべきじゃないかなーとものすごく思います。


 
パートナーシップというところから非常にたくさんのことを申し上げましたが、パートナーシップというのはお互いですね、隠しごとがないということです。そのお互いというのは市民と市役所のみならず、市民の中どうしの隠しごと、市役所の中の隠しごと、この両者を含めてですね、無くなるようなその情報を持った前提で、例えば私はこうしましょう、市役所はこうしましょうということを考えていくべきではないか。市役所とね、役所の決定的な違いを申し上げます。今日は市民の方も非常に多いと思いますが、市役所にできないことは、まーいくつあるかどうかわかりませんが、市役所が絶対できないことは、市役所が絶対できないことは、金儲けです。金儲け。市役所は金儲けできません。

だから蒲郡、愛知県、日本の国を豊かにしようと思えば、企業が儲からんと無理です。これを私非常に片寄った言い方かもしれませんが、財政学とか行政学をやっている人はこうは言わないと思います。がしかし、私は経営の教員ですから申し上げますが、役人はなんぼ頑張っても役所にいてる限り、金は稼げません。金を稼ぐ人がいてない社会は貧乏になります。
金を稼ぐのは民間です。だから、蒲郡を豊かにしたいんだったら、蒲郡市で金儲けするようなことを、蒲郡市民は、役人ではできないことであれば一生懸命考えていかなければいけないと思いますよ。

皆さん、ちょっと出たら海あるんだし、それから、私例えばこのお近くのですね今日来られますけれども幸田町のね、職員研修、あるいは額田郡の職員研修で幸田町にお伺いしたときに、幸田町の行革担当の係長さんから、
「今日ここに泊まって下さい」て案内されたのは、どっかの電力会社。どっかの電力会社ていうたって蒲郡にある電力会社ちゃ、どこの電力会社かわかりますが、そこの電力会社の保養寮につれっていただいて大きな座敷で一晩ゆっくり休ませていただきましたけど。朝パッと開けたときに、ラグーナというんですか、あっちの方の海の景色が見えてますよね。やー、これはすごいなと。僕も神戸に住んでいますから、神戸に住んでいる魅力はですね、海があって山があって川があるんですね。子どもを育てていく上で、海があって山があって川がある以上の環境はない。これは私の勝手な定義なんですが、それで神戸に住んでいますが、神戸の海っていうのは非常に美しいという印象を実は持っていますけれども、わー、このやっぱり自然的な美しさはやはり遙かに蒲郡の方が綺麗だなとかね。あるいはこれからパネルに出てこられますけれども、その温泉だってあるんでしょ。そういうのうまいこと活用して、どういうふうに金儲けする、これはとっても大事な役割だと思います。

だから、そういうのをやっていくのは民間だし、その民間のやっておられる声をですね、1つ1つ実現する方向で検討してみるのが役人の仕事だと思います。

皆さん、
市民の方公務員というのはノーから入りますからね。市役所職員みんなそうですよ。私はあのー絶対肯定から入りますという職員は少ないですよ。皆さん方必ずノーから入るんですよ。僕もいろんな自治体でですね、職員研修とかいろんな自治体でいろんな話をしますが、ほとんどの人はノーから入りますね。
「やー、それはできまへんねー」と言うて。
だけど、よーく聞いてみたらやると言うているんですよ。そんな前向きで、僕なんか全然およびもしないようなアイデア持ってんのに何で言い方そんな暗い言い方すんねんて。前向きなこと言うてんに何でそんな陰気やねん。これ公務員ですよ。公務員。何でそんなに陰気なん公務員。できまへんとか暗いとか。伊沢さんに怒られますけれど、伊沢さん、今日司会された方に2日前からメールがきまして、私に対して
「台風が来ましたから、大変なことです」と言いはるです。私からみたら
「980ミリバールの小っちゃな台風やんけ」と言うて。僕ね、1年間に100回ほど飛行機に乗るんですね。この間、3月イラクで戦争しているときも海外に行きましたし、サーズで大きな騒ぎがあるときに来月から観光ごめん観光と言うてしましましたが、イギリスに留学に行くんですけれども、イギリスに留学に行くときにですね、
「一緒に行きまひょー」言うたときに、サーズがありますからて、けーへん人がいてるんですよ。
「アホちゃうけー。そんなもんかかるときはかかるんやー。」と言うぐらいの気持ちなんですよ。

私は例えばですね、大分空港から伊丹空港に帰るときにですね、大分空港でANAの飛行機523便ぐらいでしたけれどもそれまっとたら、上からパッパッパと条件便。条件便てわかりますか。
「この飛行機は1回離陸しますが大阪伊丹空港の天候悪化により着陸できない場合は、大分空港に引き返すか、博多、あのーね、福岡空港に着陸しますと。」
その時、友達と2人で
「この台風では伊丹は無理やでー」だって今台風上陸してるわけですねー。大阪に台風が上陸しているときに降りるわけないわなー。福岡か、いーなー。7時40分程飛行機ですよ。これちょっと回って福岡に行ったら9時ぐらいですよ。天神と中州でうまーいイワシの酒を飲んでやろかーと話ししてたらですね、飛行機ブーといって、飛行機の中どうせ揺れてるだけですから、気持ち悪いから、乗る前にいっぱい酒飲んでうとうとしていたらですね、ピポパポかなんかでで、
「今から着陸します」
「よっしゃ、福岡に着いたぞ」と思ってピューと降りたらですね、なんかネオンが福岡と違ってですね、なんか鮮やかなんですよ。
「エー、ここどこや」と思ったら伊丹空港。すごいでしょ、全日空のパイロット。ちょうどですね、台風の目が伊丹空港の上を通るときにランディングするんですよ。そんなんやってますと、僕はだいたいそういう楽観主義ですけれども、それがいいか、それがノーテンキなのかいろいろありますけども、やはりそういうふうな感じで仕事をやっていくのも大事なのではないか。

例えば、
福岡市というところではDNA運動(最終ページ参照)というのをやってます。公務員はなかなか仕事を上手にしていないと。否定からはいる。やめなはれと。できる納得遊び心こころがけて仕事をして下さい。そういう運動だってやっているところがあるんですね。できる納得遊び心をこころがけて仕事をしている福岡市の、それがいいと言う人だって多いんです。日本で一番若い女性市長がいてるのは何市ですか。尼崎市。白井文さん私と誕生日5日違い。お姉ちゃんと言っているんですけれども、白井文さん5月23、私5月28、5日しか違わないてことは年は一緒なんです。私43になりましたけれども。言い過ぎですか。この白井文さんがですね。役所で市長になったときですね。中堅とか、50代後半の職員を見てこの意識ではダメだと。何とか市役所の中に若い人ののりですよ。若い人ののり。とにかく、楽しく仕事をしましょ。どうしたらいいか。その時福岡市役所の職員、私も評価施策委員会の委員長をしていますけれども、いろいろ相談を受けて、福岡がやってるDNA運動をやろうと。白井市長43才、若い女性市長だけに意志決定早いでしょう。やりましょう。で外に説明するときは、尼崎市は福岡市をコピーしましたと。それでいいじゃないかと。いいことはいいことだと。

行政の人はですね、例えば蒲郡でね、仮の話ですけれども、豊川とか豊橋とか新城でいいことやったとしても、蒲郡でやるときは、
「ちょっとちゃうもんちゃうもんをやってますねん」て言うて、普通に言うのが普通の役所だと思いますが、尼崎はですね、全部ですね、コピーしました。なんていうのを、ポーンと言うような改革をですね、やり始めたりしてはるんです。それもDNA運動に対してヤールゾカップとかね。夢アシスト尼崎。これが今年の3月の尼崎市の市長さんが予算案を出すときの施政方針演説のキーワード「夢アシスト尼崎」YAA。これヤーと読めるでしょ。何かを改革するときに大事なのは、否定から入るのではなくてやるぞなんですよ。ヤーからやるぞ。やーるぞ。やーるぞは、Yをとるとあるぞでしょ。改革することはあるぞ。私たちはそれをやるぞ。それをかけてですね、ヤールゾカップ。ワールドカップとかけて。長い説明がいるんですね。
「やっぱり2番目のコピーやからあかんな。DNAはぽっと入るけれども、ヤールゾカップは説明するだけで大変やん」と言うてましたけども。あのー、先週そのキックオフをしまして尼崎市もそういうのにチャレンジし出しました。

だから、いろんなことを申し上げましたけれども、そのパートナーシップを持ってお互いがお互いのことをよく知り合いながら、しかし、ある程度、そのね、どっかのその国のそういうあれになったら恐いけれども、そんなんで無くってやっぱり、
互いが互いにモニタリングするような関係を形成しつつ明確な役割分担をしていきましょと。役所の民間には民間でないとできないこと、役所がやるべきことを整理していきましょ。その時に大事なことはですね、例えば公務員にこういう質問をするんです。例えばですね、役所と民間の役割を決めましょうと。

 私例えば関西学院大学の教授ですね。私が大学でやっている授業は公共サービス、大学教育サービス。私の授業は公共サービスですよ。私がやっている授業と、例えば、神戸大学の先生がやっている授業との差はないですよ。一緒ですよ。だけど、私は神戸大学の先生とは違って民間の学校法人関西学院から給料をいただいている教員ですね。私の給料は保護者ご父兄の方から払って下さった授業料とか入学金とかでまかなっているわけです。神戸大学の先生は税金でやっているわけですよ。同じことやっているんやったら税金を費やさず、私学でやった方がいいと違いますの。これから国立大学独立行政法人化して、いっぱい独立行政法人になりますけれども、僕にも何とか国立大学にけーへんかという誘いがありますけど、アホかと思いますよ。なんで、今頃そんなもん国立大学。仮に阪大とか名古屋大学には絶対行きませんよ。私名古屋大学落ちましたけれどね。名古屋大学落ちましたけれど、今頃教授に声かけられても行くケーそんなもん、行くけー。阪大行くかー。京大行くかー。あんなぎょうさん教員がおって、あんなちょっとしか学生がいてないところで経営が持つと思います。つぶれるのわかってますやん。なんであんなとこいくんですか。東大といわれたら、んー、ちょっとさすがに3年でつぶれても東大教授といわれればかっこいいなという気はありますし、東大教授だったら、元東大教授で食っていけるわなーという気はしますけど。京大だったらあかんなとか、そんなん思いますよ。それぐらい民間でできることは民間でやったらいいじゃないですかとまあ。小泉首相も言うてますね。

 それを頭におきながら私も実際すぐに質問するんです。役所と民間はどういうふうにして線引きしますか。その時に公務員が言う答え。おおよそ方の答えはこうです。
「役所のできんことを民間にしていただきます。」
これどう思いますか、皆さん、最後の質問。役所と民間が一緒になって、蒲郡を作っていいきなはるわけでしょ。そん時に、じゃー役所がやることと民間がやることとどう決めるんですか。そのルールを教えてちょうだいと言っているんですよ。どういうふうに考えて、市民の方と市役所とやっていくのですか。

これを市役所に聞くとですね、市役所にできんことを民間でやってもらうと。公務員が直営でやったら高いんやろと。そしたら、図書館なんかですね、ボランティアでやって、例えば埼玉県の志木市とかでやっているように、有償ボランティアで、受給600円か700円で来てもらおうと。1年間務めてもろうても100万円。800万円の職員と比べてもらうとはるかに安いわな。こういうのりで、役所では高すぎて、役所ではできんようなことを民間にやってもらいましょ。そういう発想で役人の中には役所と民間の役割分担という質問に対して、お答えは、
「役所ができんことを民間にやっていただく」と言う人がいでますが、これはとんでもない考え違いですよ。
「役所にできないことを市民にやってもらうことに賛成する市民がいてたら、あんたらには蒲郡のまちづくりはできないと思いますよ」と私は申し上げたいと思います。私の答えはですね
『市民ができないことを役所がする』です。


 補完性の原則というのがありまして、EUという国ができましたが、あのEUに加盟する各国間でね、国の役割とEU連合の役割を線引きしているわけです。あれヨーロッパが一国になろうとしているわけですが、法形態として国があるわけですね。国の役割と、EUの役割をどうするか。これこういう考え方です。国防とか外交のように今ある既存の一つの国の対応でできる問題は、その国がする。しかし、フランスもドイツもイタリアも通貨フランが、マルクが、リラが全部ユーロになりましたね。こういう通貨統合は一国ではできませんね。一つの国でできないことをユーロでやろうと。こういう発想で役割分担をする補完性の原則といいます。これをEUではヨーロッパ各国全部がですね、行政サービス、公共サービスの担い手はまず民間市民ですと。民間市民ができないものはボランティア、NPOができないものはですね、例えば行政がやります。でも行政がやるにしても一番市民に近い日本流にいうと市役所がやります。ができなければ都道府県。ができなければ国がやります。こういう考え方で役割分担を決めているわけです。

ですから
蒲郡のまちづくりを一番に押し進めていくのは、市民なんです。その市民ができないことを市役所が補完していく。あたりまえでしょ。例えば、生活保護という事業。これは絶対やらなければならない事業ですけれども生活保護事業の中に参入してくる民間企業てありますか。ないですよ。そういうところは役所がやらなければいけないんです。

だからけしてですね、あのー、
パートナーシップで市民と役所がハンドinハンドで何かやっていこうとするときに、弱者切り捨てとか、はい、先にしてとかそんなこと言うてないですよ。むしろですね、勝ってる人、頑張っている人がどんどんどんどんもっと頑張って金儲けしてちょうだいよと。税金払うてちょうだいよと。それでですね、基本的人権とかさまざまな憲法に定めてあるものをですね、あの行政が所得再分配の中で補填していこうと、そういう発想をこれからやっていかなければならないと思う。

大事なことはですね、
蒲郡の町をつくっていく主役は市民と市役所ですが、とりわけ市民の役割が大事でその市民の果たし得ない役割についてのみに市役所は限られた財源の中で補完的に対応すると。

そういうイメージでですね。ま、この後のパネルディスカッションができるといいなーとなんて言うと、こっちにいてはる4人はイヤーな顔をするんですよ。
「私が言おうと思うてることと全然違うやん。私はこれやろ、これやろこれやろと言うてんのにあんたはそれを言うときに市民との関わりとか財源の話もせいと言うてますね」という目がバシバシきているんですけれども、パネルディスカッションは別物です。パネルディスカッションはパネルディスカッションでまた楽しくやればいいと思うんで。

ま、一応ですね学者のあるべき学者のかたぐるしい言葉としてね、教科書的に整理すればその程度のことだけれども実際にやるとなったらこの後のパネルディスカッションの皆さん方がご発言されるようなですね、熱い思いとか独特な工夫とかいろんな考えなければならない点があると、まーそうゆー組み合わせで、私は非常にかたいお話でありましたが、これはこの後のパネルディスカッションで5名のパネリストの皆さんがお話される内容のですね、露払いだと。

これ露払いだというのを私一瞬間違って言うときがあります。露払いというのは、私が前座でこっちが本番やと言おうとしているときにですね、私何か勘違いして、私はこういった人たちの弓取り式の前で、弓取り式の前やったら俺は横綱のすもうやんけと思ったことがあるんですけども。言葉は非常に難しいですが、あの、これ皆さんわかります。

私、いろんなところでしゃべるのが商売ですが、終わり方というのは難しいですね。今日終わり方失敗しました。終わろうとしているときに私ダラダラダラダラとしゃべっているでしょ。皆さんからは紙をしまう音が聞こえ終わりましたね。これプロとしてはですね。皆さんが紙をしまい終わるパラパラのする音が終わる前に
「エッ終わるの」という終わり方をしなければいけないんですが、今日はもうパラパラも終わってしまっていますので今日はその点で非常に失格ではありますが、一応これで私の担当の時間を終わらせていただきたいと思います。
ご静聴有り難うございました。


                     

DNA運動(福岡市市役所HPより)

市役所も変わらなきゃ、変えなくちゃ。

福岡市では、よりよい市民サービスをより効果的に提供し、もっと市民から信頼される市役所となるための方策を検討してもらうため、1999年8月、市長の諮問機関として「福岡市経営管理委員会」を発足しました。地元企業の経営者をはじめ、大学教授、経営コンサルタントなど各分野の専門家からなる委員会のメンバーは、2000年4月、市役所の遺伝子=DNAを変えるほどの根本的な改善が必要だ、という提言を行いました。


DNAとは・・・
D「できる」からはじめよう
できない、しない理由から探さない

N「納得のできる仕事をしよう」
市民の納得を自分の納得に

A「遊心を忘れずに」
ガチガチな考え方や対応でなく、ゆとり、人間らしさ、明るさをもって取り組もう

 

                     

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送