◆市長公約（031020）

　１０月に蒲郡市と豊川市において市長選挙がありました。両市とも現役市長が二期目の当選をされました。蒲郡市は無投票のためか、市長の公約は何だったのか知りません。そこで、新聞で調べてみました。

当選後の東愛知新聞（031006）には

『安心，安全で、自然と共生する元気なまちづくりを進めていく』と延べ金原市政の継続に自身と抱負を述べた。

****　市の人口は年々減少している。
金原　教育、福祉、防災施策を進めて住みたくなるまちを築き、人口減の歯止めにつなげたい。

****　観光と海の町・蒲郡にとって三河湾の汚染は見過しできない。
金原　湾浄化の活動を積極的に推進していくリーダーシップを取る。

****　駅南や中部の両土地区画整理事業の促進も今後の課題だ。
金原　駅南では鉄道高架事業の完成に合わせ、駅前広場や竹島ふ頭に至る五十メートル道路を整備していく。中部の区画整理では、市の北の玄関口として観光客が「さすが観光都市」と思うようなインフラを整備していく。

****　学校二学期制や行革など課題は山積だ。
金原　二学期制については先生や保護者の意見を聞き、来年度実施を目指す。行革は「スリムな行政」を合言葉に推進する。国道２３号や２４７号名豊中央バイパスなど道路網の整備を進めていく。ラグーナでの中高一貫校設置構想は今後の動きを見守っていく。


初登庁の東愛知新聞（031015）には

　「一期目と同様に新しい箱物はつくらず、鉄道高架事業や駅南などの区画整理事業、また国道２３号バイパスなどのプロジェクトを推進していく。今後も市政の旬を逃がさず、アンテナを高く張り、同時に常に現場に出かけるようにして市政を推進していく」と決意を述べた。



　確かにこれらのことは蒲郡市の問題点でありますが、どのように解決していくのか具体的に示されていません。
　今、衆議院選挙が事実上始まっており、マニフェスト（選挙公約）選挙とも呼ばれています。まさに、マニフェストは旬であり、市民に公表すべきです。下記の点を明らかにしていただきたいと思います。


　金原　教育、福祉、防災施策を進めて住みたくなるまちを築き、人口減の歯止めにつなげたい。
　質問　どのような教育、福祉、防災施策を進めるならば住みたくなるまちを築くことができ、人口減の歯止めにつながるのか。

　金原　湾浄化の活動を積極的に推進していくリーダーシップを取る。
　質問　どのような湾浄化の活動があるのか。また、どのように積極的に推進していくリーダーシップを取ろうとするのか。

　金原　駅南では鉄道高架事業の完成に合わせ、駅前広場や竹島ふ頭に至る五十メートル道路を整備していく。中部の区画整理では、市の北の玄関口として観光客が「さすが観光都市」と思うようなインフラを整備していく。
　質問　いつ鉄道高架事業が完成するのか。駅前広場や竹島ふ頭に至る五十メートル道路の計画を市民に説明すべきパース、模型があるのか。また、いつ完成予定なのか。中部区画整理地内において観光客が「さすが観光都市」と思うようなインフラの具体案は何か。

　金原　二学期制については先生や保護者の意見を聞き、来年度実施を目指す。行革は「スリムな行政」を合言葉に推進する。国道２３号や２４７号名豊中央バイパスなど道路網の整備を進めていく。ラグーナでの中高一貫校設置構想は今後の動きを見守っていく。
　質問　行革は「スリムな行政」を合言葉にどのように推進するのか。国道２３号や２４７号名豊中央バイパスなど国道の整備は、国，県への陳情しかありません。それ以外の市の予算でできる市道の道路網の整備計画はどのようなものがあるか。ラグーナでの中高一貫校設置構想は今後の動きは見守る他何もしないのか。


　どうも金原市長自身が市長として何がしたいのかよくわかりません。そのようなことを指摘される議員もいます。
　［金原カラー１］［金原カラー２］［金原カラー３］
　［市長へ１］［市長へ２］
　［歴代市長］［市長の職務］


　選挙にあたって、金原市長は自民、民主、公明の各党の推薦を得ました。この他市議会の市政クラブ（17人）と公明党市議団（3人）、未来の会（３人）からも推薦を得たようです。つまり市会議員26人中23人の推薦を得たことになります。議会において追求の矛先が鈍らないようお願いしたいと思います。

　一方、豊川市長選では、３人が立候補し、現役の市長がマニフェストを公表し当選されました。東愛知新聞（031007）の「豊川市長選を振り返って（記者座談会）」の中で、

****　中野の勝因は
記者　現職の安心感も大きいが、政党色を出さず無党派や市民派を印象付けた。マニフェストを発表し、それが有権者に新鮮さ、好印象を与えた。

とあります。旬を逃がさず、的確に対応したことがよかったようです。下記にそのマニフェストを示します。




現職市長のマニフェスト（次代の幸せを考える会）

豊川市の将来像を「元気の出るまち、住みたくなるまち　豊川」とし、今後の主な計画をマニフェスト手法（時期と予算を明示）で具体的に示します。市民の満足度の高いものから税金を使います。また、一市四町の合併をにらみ、任期の前半を中心に公約します。財政の健全化につとめ「人づくり」を継続します。

蛇足ではありますが、このホームページの主旨に沿ったマニフェスト（？）を作成しました。
［マニフェスト］