◆トイレ掃除に生きがい(030707)

 人のために役に立っているんだと思えるとき、人は生きがいを得られます。お金をもらえば嬉しいけれども、無くても得られる心の充実感。皆さんにも経験がある事でしょう。

 
人間が人間らしく生きて行くには、ふれあいをしながら互いに助け合う事(互助)が必要です。助ける人は、明日は我が身と思って一生懸命世話をする。助けられる人は心の籠もった『ありがとう』を言って感謝の気持ちを表す。助ける人はその一言を聞くと、人のためにした事が自身の心の満足を得、自分のためである事が分かります。

 ボランティアは人のためにするものだと考えがちですが、実は自分のためなんです。

 
私たちは、善良な行いをしている人には、たとえ見知らぬ人であっても『ありがとう』と言いましょう。『ありがとう』はまちづくりのキーワードです。




中日新聞(030706)に、トイレ掃除で生きがいを得る事が出来たとあります。

都市公園トイレ清掃に生きがい

 安城市シルバー人材センターが、約十年前から請け負っている都市公園のトイレ清掃が定着しつつある。「わざわざトイレ掃除なんて」と当初は敬遠されていたが「これぞ生きがい」と会員らの笑顔も輝きを増してきた。 (村瀬 悟)

 センターの会員は現在六百三十七人。このうち女性四十九人が清掃班として、市内七十八の都市公園のうち、六十五カ所のトイレ掃除をしている。それぞれの会員は自宅近くのトイレを担当し、日曜を除く毎日一時間、床や便器を磨くなどしている。

 センターによると、約十年前に市の委託を受け、女性約十人でスタート。当初は「時間を有効に使うために会員になったのに、トイレ掃除なんて」「治安が悪く心配」などの声が上がったという。いたずら書きがあったり、ごみが詰まっていたりと、確かに問題は多かった。

 しかし、毎日の掃除を繰り返すことで愛着は増し、地域住民もきれいに使うようになってきたという。「子どもや地域の人に『ありがとう』って声を掛けられ、本当にうれしかった」と語る会員も。賃金だけでない生きがいも見いだした。

 六月二十五日には、清掃班全員で掃除の手順などの研修会もあった。会員らは「地味な仕事かもしれないけれど、地域のトイレを守っている自負がある」と取り組みに自信を深めている。

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