◆3−8. 福祉

 地方自治の目的は、「住民の福祉の増進」(自治法第2条第13項)です。広辞林によれば「福祉」とは「幸せ」とあります。老若男女全ての人間が幸せにするための諸施策が、自治体に求められています。福祉には、高齢者福祉、児童福祉、障害者福祉、母子福祉等あり様々なサービスが提供されています。
                       

 去年の9月、社会福祉法人プロップ・ステーション理事長竹中ナミ氏の講演会を聴く機会がありました。題は「障害者を納税者へ」という衝撃的なものでした。障害者(チャレンジド)や高齢者が、元気と誇りを持って働ける国にする。つまり、障害者や高齢者は支えられるものだと決めつけるのではなく、彼らに自立、尊厳、自己実現を得られる機会(場)を与える事が重要であり日本のためにもなるとしています。今、彼女の活動を支援する著名人が非常に多くいます。これからの福祉の在り方を障害児を持つ彼女が教えてくれているように思います。


 厚生省の「寝たきりゼロへの十カ条」をみると、人間は一人では生きていけないということです。生活する地域のなかで、人間と人間とのふれあいが大切です。自分で出来る事は自分で行い、地域で助け合ってしなければならない事は協力し、互いに人間としての存在を認め合いましょう。そこに生きがいが生まれることになり、自分自身のためになります。
     

 また、日野原重明先生が読売新聞で胸を打つことを言われています。
 〔新たな高齢者像〕               


データ整理

・昭和48年5月より実施をされた3歳児未満の乳幼児医療助成制度で県下で最初に導入したのは、蒲郡市です。

・厚生省の「寝たきりゼロへの十カ条」 (「家族を幸せにする老い方」 山井和則 講談社)
 ◇独りぼっちにさせず、話相手がいること
 ◇生きがいや出番や役割があること
 ◇自分が周りから必要とされているという実感があること
 ◇適度な心地よい刺激があること
 ◇日中は私服に着替え、活動的に過ごし、夜はぐっすり眠ること
 ◇住み慣れた、くつろげる、家庭的な環境にいること
 ◇急激な環境の変化やストレスを避けること
 ◇自分のやりたいことが自由に出来ること
 ◇適度な運動をし、体力をつけること
 ◇薬は必要最小限にすること

・生活保護世帯が急増しております。4月1日現在231世帯で、昨年比28世帯の増加となっており、15年度に入ってからも4月、5月の2カ月で16世帯保護を開始しております。(H15/6 遠山市民福祉部長)

・蒲郡におきましても、ひとり暮らしの高齢者が約1,400人、高齢者夫婦が約1,000組あり、この中には身寄りが遠隔地であったり、子供がいても十分な見守りがされてない方もみえます。昨年、これらのお年寄りの実態調査を行った結果、精神面、肉体面で見守りが必要と判断した世帯が約120世帯あります。(H15/6 遠山市民福祉部長)

・蒲郡市には現在、18の公立の保育園があります。3つの幼稚園はありますが、私立の保育園は1つもありません。近隣市町ではどうかというと、豊橋市では公立は5園、そして私立は50です。豊川では公立が8、私立は17などとなっており、民間が大変活躍しています。(H15/9 荘田議員)

・学校給食において、食材費、大体年間2億2,000万円ぐらいあるなかで、約9%の2,000万円が廃棄されている。(H15/12 伊藤勝美議員)

・蒲郡市においても少子化が顕著に進んでおります。出生数は平成13年には初めて700人を割り680人、平成14年は649人と減少しています。また、合計特殊出生率は平成13年には1.3を割り1.27、平成14年は1.24と、全国の1.32、愛知県の1.34を下回る状況です。(H15/12 松本昌成議員)

・蒲郡市少子化が進んでいるという中で、平成13年で3人目以上が101名、第4子は11名、第5子は2名ということでありまして、残念ながら第6子以上はゼロということであります。(H15/12 松本昌成議員)

・出産祝金支給制度は、県内では5市9町5村の合計19市町村が実施している。(H15/12 金原久雄市長)

・蒲郡市の特養待機者は300人。今、東三河南部圏域で、19年度までの施設利用見込み者数が1,819人、整備計画は1,860人ということで整備計画の方が多く、計画目標を達している。(H16/6 小林武男議員)

・蒲郡市の高齢化は年々進み、平成15年度は20.4%であります。県内32市の中で3番目に高齢化率が高く、住民の健康の保持・増進が重要な課題となっております。(H16/9 大向正義議員)





           

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