★(平成15年12月定例会 荘田博己議員)

学校2学期制1

 さて、次に学校2学期制の導入についてお尋ねをいたします。市教育委員会は、来年度からの学校2学期制の導入を目指して、説明会をこの秋から実施をしておられます。多くの父母はその内容を知りません。アンケートも説明会も、2学期制を前提としたものであり、賛成も反対もありません。相変わらずのトップダウンの手法にうんざりしている人がほとんどであります。しかし、今回は黙って見過ごすことができません。先日この議会で藤田議員が、なぜ導入するのか質問をされました。教育長のお答えの中で、「きめ細かな指導、楽しく独創的な学校を目指していきたい」と、いうようなお答えがありましたが、まさにそれは私ども品川区への視察で指摘された、「それは今の3学期制でも十分できるじゃないか」、「制度を変えれば中身も変えられるという錯覚がある」。こういう考えに基づくものではありませんか。学習内容が大幅に減った新しい指導要領、薄くなった教科書、完全週休2日制、総合的な学習、さらには絶対評価とそれに基づいた高校入試等々、学校を取り巻く環境は激変しております。現場の先生方も大変な思いをされていることと推察できるわけです。

 そんな中、半ば強引にこの2学期制を進めようとしておられます。私も仙台市、沖縄市、金沢市など先進市の取り組みを視察等で勉強してまいりました。少なくとも、2学期制を導入した、または、する予定の市では、何年も前から検討委員会を設けるなど、地域、父母、学識経験者、現場の先生方、広く意見、提案を求めています。さらに、モデル校で実験をしたりもしております。特に、仙台や金沢市などは、県庁所在地の大都市でございます。私どもの蒲郡市とは環境が違うということも考慮する必要があろうかと思います。

 私は、必ずしも2学期制に反対するものではありませんが、なぜそんなに急ぐのか真意が理解できません。今、子供たちの学ぶ意欲が低下をしております。先生方が生徒の皆さんの評価や、あるいは新しく始まった総合学習のテーマづくりに頭を悩ませておられます。教育委員会は、やらなければならない教育環境の整備がたくさんあることを忘れてはいませんか。


                     


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