『メディア・リテラシー』

★(平成16年12月定例会 喚田孝博議員)

 次に2として、メディア・リテラシーの向上についてお伺いをいたします。
 「メディア・リテラシー」って何ですかと、何人かの方々に質問をされました。この言葉はまだまだ多くの人たちに認識されていないようでありますが、私たちの生活を取り巻く高度に多様化する現代情報化社会にあっては欠かせないものとなってきておりますので、少し言葉の説明とともに、現在学校教育及び生涯学習の中で取り組んでいただいておりますメディア・リテラシーの向上についての現状と課題、そして今後の取り組みについてお伺いをいたします。

 まず、このメディア・リテラシーの言葉の定義でありますが、次の3つの要素が複合的に、有機的に結合したものだというように言われております。1つにはメディア、情報を主体的に読み解く能力であります。今日、情報伝達するメディアは新聞、テレビ、ラジオ、インターネット等とたくさんございますが、それぞれの特質を理解する能力、メディアから発信される情報について社会的文脈で多角的に分析、評価、能動的に選択する能力、そういったメディアを主体的に読み解く能力というのがございます。
 2つ目に、メディアにアクセスし活用する能力です。これは必要な情報を得るために、さまざまなメディアの中から適切なメディアを選んで操作していくという能力であります。
 3つ目といたしましては、メディアを通じてコミュニケーションを創造する能力ということで、
自分の考え等をメディアを通じて相手にわかりやすく表現できる能力であります。つまりメディア・リテラシーというのは、メディアを主体的に読み解く能力、アクセスし活用する能力、コミュニケーションを創造する能力、この3要素が有機的に結合した能力だというように定義ができるものであります。

 現代社会におきましては、私ども新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、インターネット等々さまざまなメディアとのかかわりおきまして、言いかえればメディアを通じて情報を得ることによって社会を知り、生活をし、参画していると言うことができます。情報化時代に生きる私たちには、もはやメディアから隔離された生活というものはなかなか考えられません。しかも私たちにとってメディアというものは、もはや空気のような存在になっておりまして、このメディアが果たす役割が大きいのと同時に、私たちの意識や思考に及ぼす影響も多大であり、そのことを無視できないこの情報化社会にあって、メディアについて意識し、理解することは情報の送り手、受け手双方に求められているというように思います。特にインターネット上ですとか、さまざまな情報があふれておりまして、倫理観などのフィルターを通ることもなく、ほとんど無法状態にあるといってもいいケースがございます。玉石混交の状態であります。

 そこで、この情報化社会を生きていく私たちにとって、メディアの持つ影響力が大きいからこそメディア・リテラシーを身につけることが必要だと考えるわけであります。一昔前で言えば、読み・書き・そろばんといったほどに不可欠な能力であり、ひいては多様な価値観を持つ人々で成り立つこの民主社会を健全に発展させるために必要不可欠なものであると私は考えております。
 本市におきましては学校教育の中で総合的な学習の時間として、コンピューターやインターネットの積極的な活用に取り組んでいただいているようでありますが、その中でメディア・リテラシーの向上を身につけていく上で、どのような取り組みがなされ、また課題があり、今後の取り組みをしていこうとしているのか。同じように生涯学習の場においてはどのような状況にあるのかをお伺いをいたします。


                     

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