★(平成13年12月定例会 松本昌成議員)

アダプトプログラム(公共施設の里親制度)』  

 アダプトとは養子縁組するという意味で、市民や企業が道路や公園などの公共施設の里親となって、これを養子のように愛情をもって面倒を見る。清掃美化することから命名されました。自治体と市民がお互いの役割分担について協議し、そして合意を交わし、これに基づいて継続的に美化活動を進めるプログラムです。もともとは1985年にハイウェイでの散乱ごみ問題が深刻化するアメリカ・テキサス州が初導入し、始まりました。その後、急速に全米に広がり、2000年には50州が採用し、約130万人規模のボランティア活動として普及しています。さらにカナダ、ニュージーランド、プエルトリコなどの各国でも実施されています。    


 日本でも1998年度から香川県善通寺市で導入が始まり、現在57の自治体が導入しています。愛知県では半田市、一宮市、大口町、安城市で実施されています。半田市では、平成12年4月から全市的に導入され、実施箇所は国道、県道、市道、公園、広場、河川、港湾緑地など計64カ所、登録数は個人39、団体60の計99件、2,346人が活動しています。半田市の要綱では、都市にとっては重要な公共空間である公園、道路、河川等の公共施設の美化及び保全等のため、市民が公園等の里親となって、ボランティアで管理するアダプトプログラム、公共施設の里親制度を実施し、環境美化に対する市民意識の高揚を図るとともに、市民と市が一体となって公園等の環境美化活動を推進することを目的とするとしています。


 公園等の里親になろうとする個人、団体は、みずから管理区域を定め、市長に養子縁組届を提出し、合意書を取り交わします。合意書では里親の役割を、1つ、管理区域の空き缶等、吸殻等の散乱ごみの収集。2つ、管理区域の除草。3つ、公共施設の破損などの情報の提供とし、市の役割を、1つ、環境美化活動に必要な物品や用具等の支給、または貸与。2つ、アダプトサイン、里親名の入った立て看板の設置。3つ、ボランティア保険等の加入と明確にしています。また、活動の頻度は里親の意思を尊重し、自由に設定し、報告書の提出の義務がないところが特徴です。
    

 アダプトプログラムの事業導入の効果として、「散乱ごみが減った」、「町美化に対する市民の意識が高まった」、「ボランティア活動全般への理解、関心が喚起された」、「ボランティア団体間、地域団体間の交流が進んだ」、「地域振興PRに役立った」など自治体の声が寄せられています。
 私は、蒲郡市がアダプトプログラムを導入し、市と市民のパートナーシップのもとに進められる新たな美化活動に取り組むべきとの考えから、以下の質問をいたします。
 ア、環境美化活動としての導入の考えはどうか。
 イ、道路管理の現状と道路里親制度。
 ウ、公園、広場管理の現状と公園里親制度。
 エ、河川、港湾管理の現状と河川里親制度。
 この4点について市の考えをお伺いします。    

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