★(平成13年12月定例会 足立守弘企画部長)

NPO2』    

 最初に契約の話がございましたが、その前にそのNPOという組織についての基本的な認識についてのお尋ねがありましたので、そちらからお答えさせていただきます。
 議員、市民の社会参加の機会を広げ、市民知識の活用、多彩な変化に富んだ市民ニーズに対応するためにこれからその自治体、市がNPOを活用していくことは、これからどんどんふえていくのではないか、こういうことについての市の認識ということでありますが、基本的には同じような考えを持っておるということで説明させていただきたいと思います。


 NPOは、もともとどこにでもあったわけですが、最近そのNPOという言葉のくくりを新しくつくって、何か違った団体のように感じるわけですが、ボランティアの団体プラスアルファ的なものというふうに理解をいたしておりまして、特に新聞記事なんかでまいりますと、NPOに注目されてきたというのが阪神・淡路の大震災のときに行政組織というのが公平性、あるいは公正さを守るという基本線があったがために、即時的な対応がなかなか難しかったと、そういう中において勝手に集まってきたボランティアの活動に目を見張るものがあったというようなことで、そういう組織が注目され、それが民間非営利組織という余り日本語としてはよくないなという気がしますけれども、海外における、英語でいうノンプロフィット・オーガニゼーションというのの直訳みたいな利益を追求しない民間団体というようなことが出てまいりまして集約されてきたというふうに認識をいたしております。


 NPOの位置づけについては、先ほど申しましたようにこれからふえていくという、関係がふえていくというふうに思っておるわけですが、通常、行政が市民サービスなんかをしますと公に助けるというのか、手を差し伸べるというのか、公助というような言われ方をいたしておりまして、あとはその対極に対するものが自助ということで、自立で自己責任というのがあるわけですが、その中間的な中で、ともに助けるということで共助という部分が今後大きくなっていくのではないかと。そして、この共助という事業を主体的に維持、行っていく団体というのがNPOというようなことであるというふうに受けとめております。
  

 うちの場合には、たまたま政府の緊急雇用という予算があったことから、平成11年度からその予算をもってNPO団体に対して事業を委託してきている。11年度を初年度としてボランティアの市民活動の基礎調査をお願いするとか、ネットワーク設立準備委員会の事務をやっていただくとかいうことであります。12年度になって、11年度の延長の事業をしていただいて、13年度に至っておる。本年に至って、このNPO団体の活動が相当実を結んできたというようなことでありまして、先ほど議員が最初にお触れのいろいろな活動がございましたが、そういうところの実態を持つようになってきたということであります。
                                   

 蒲郡に関係するNPO特定非営利活動法人というのは、2つあります。しかしながら、1つは実態は蒲郡市の外に出て行っておりますので、現実は1つだけということでありまして、市民クラブという団体がことしの3月に県からの認証を受けておるということでございます。ですから、現在で言いますと蒲郡にはこのNPO団体の認証された団体、先ほど議員言われたNPO法によって認証された団体は1つしかないということでございます。


 そういう中において、これからのNPOの活躍というか、存在意義というか、そういうものが広がっていくという認識と蒲郡にはこの団体しかないということがございまして、私どもが13年度の予算の中で事業を委託を申し上げたと、こういうことでございます。何分、そのNPO自体がまだまだ活動について試行錯誤というようなところもございますので、私どもの対応も当然試行錯誤であるわけですが、本年につきましては、企画調整課を所管課といたしまして、150万円という予算でNPOのあり方、あるいはNPOに対する市民の皆さん方の感じ方、あるいは市民参加でこのNPOについての勉強会をしていくというようなことの内容について委託を申し上げました。まだ現在、委託期間中でございますので、年度末にはその成果があらわれてくるのではないか、こういうふうに思っております。  


 今後の話を少し申し上げますと、まだ確定ではありませんが、政府の緊急雇用の話がさらに3カ年ほど続いていくという情報もございますので、県に対して引き続きその緊急雇用での事業実施を求めていくということを市から予算との関係がございますので、確定的には申し上げられませんが、でき得るならば本年度13年度に企画調整課でありました事業の延長についてもしてまいりたいと。その気持ちは先ほどNPOの今後の問題について2点ほど問題点を提起されました。1つは、NPOに対する理解が進んでいないということで、横浜とか箕面の例を出されました。もう1つは活動資金の問題でありまして、やはり事業実施をしていく中でいきますとこのお金の問題がどうしても出てくるということで、こういうお金だけ差し上げるという団体ではありませんので、事業運営をしていただく中でその実態を育てていっていただくというか、力強くしていっていただく、こういう趣旨を持って事業の継続実施を求めてまいりたいと、こういうふうに思っております。

          

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送