★(平成14年3月定例会 富田忠男総務部長)  

入札状況と電子入札制度

 平成13年度の工事にかかわる入札状況は、2月現在で指名競争入札が199件、制限付一般競争入札が10件の合計209件となっております。
 また、制限付一般競争入札は、蒲郡市制限付一般競争入札施行要領に規定されていますが、主に、土木一式工事、建築一式工事及び水道施設工事で、比較的高度の技術を必要としない工事で、設計金額がおおむね1,500万円以上の工事のうち資格審査会で決定した工事が対象となっております。


 一般競争入札のメリットとしては、広く参加機会を得られる、業者選定の過程が透明で公正である、競争性が高まり経済的な価格で発注できる、入札談合の防止に一定の効果が期待できるなど挙げられます。デメリットとしては、不良・不適格な業者の排除が難しい、過当競争等による工事の質の低下を招くおそれがある、入札審査等の事務量が膨大となるなどがあると言われております。


 一方、指名競争入札のメリットとしては、誠実な業者が選定できる、小中企業の受注機会が確保できるなどがあります。デメリットとしては、業者指名の過程が不透明になるおそれがある、談合を誘発する可能性があるとされています。したがいまして、一般競争入札に適した案件につきましては制限付一般競争入札を積極的に取り入れてまいりますが、指名競争入札の特性を生かせるものについては指名競争入札を実施することにより適正な入札執行に努力してまいります。        


 また、指名競争入札における指名については、蒲郡市公共工事請負者格付要領及び同選定要領の規定に基づき、各業者の格付、手持ちの工事数、技術者数や受注実績等を勘案し公正な指名を心がけておりますが、議員ご指摘のとおり、競争性を高めるためにも入札参加者数をふやすことは有効な方法であると考えておりますので、選定要領の規定の範囲内で可能な方法を実施してまいります。  


 次に、「格付A・B・C」とあるのを減らして、それぞれの格付に入る業者数を多くすることで指名に幅を持たせてはどうかというご趣旨のお尋ねですが、1つの格付に多くの業者が入ることは、一方ではそのことによって業者間の施工能力等の開きが大きくなり、工事の良好な品質の確保に支障を来すことになるおそれもありますので、いましばらくは現行の格付のままでいきたいと考えております。
    

 次に、落札率についてであります。平成13年度2月末までの工事にかかわる落札率は209件の平均で95.9%となっております。制限付一般競争入札、先ほど言いましたが、10件でありますが、その落札率の平均は98.2%であります。なお、最近の入札制度の傾向として、議員もご承知のとおり、電子入札が国において導入されたことに伴い、県等でも検討されるようになってまいりました。国土交通省の想定しているスケジュールによれば、2010年までに地方公共団体を含めた全公共工事を電子入札化するとしていますが、実際に電子入札を実施できるようになるまでには、発注者も入札者もハード及びソフトの両面に関する機器等の購入経費や電子入札にかかわる知識及び技術の習得等、解決しなければならない問題も多いと考えております。したがいまして当面は、先ほどご説明いたしました内容を中心に現行制度の中で実施できる改革を実行しながら、準備を整え次第、順次電子入札に移行できるよう努力してまいりたいと考えております。

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