★(平成14年12月定例会 山本和市議員)

競艇事業全般

 蒲郡競艇はことしの5月からナイターレースをスタートさせまして、以来ロングラン、80日間を開催をいたしました。この10月8日をもって終了をいたしました。期間中は7月のGT周年レース、そして8月27日から6日間は日本初のナイターSG第48回モーターボート記念競走を、本当に何とか無事に成功裏におさめていただきました。私は、この場をかりて関係各位にやはりそのご苦労に対して、心から感謝というか、ご苦労の念にたえないところでございます。
                  

 しかしながら、この2つのレースを除いて、ナイターレースを振りかえってみて考えるならば、必ずしも成功したというふうにいえるのでしょうか、どうでございましょう。私は決して成功しているとは思えません。それはこのような理由を持っているからであります。
 一般レースでの自場売り上げの問題であります。前年度と比較した場合、売り上げ成績というものは果たしてどうでございましょう。その辺の状況をまずお聞かせを願いたい。マイナスはあってもプラスになっているとは思えません。頑張っていたのは広域発売であるところの電話投票で、この売り上げ成績によって大分カバーをされているというふうに思います。
         

 今、私は、現在といいますか、蒲郡競艇には、ファンクラブがございます。総会もあります。その中で会員がまず全国競艇場でも珍しいのでありますけれども、年間5,000円の会費を払っていただいて、会員になっていただいております。約、アバウト1,500名の会員でございます。全部の方の出席はございませんけれども、年に1回総会がございます。その総会の席においてファンクラブの会長ということで選出をされました。私はその任にあらずということでお断りをいたしましたけれども、どうしてもやれと、こういうようなことでございまして、今現在、蒲郡競艇ファンクラブの会長を務めております。それゆえに私も会長というか、そういうような形としての職務を思いながら、競艇に行った際には、ファンの皆様の声を聞くために場内をできる限り歩きながら、積極的にファンの交流を図っております。いろいろなことがあります。


 ただ、ここでひとつ申し上げておかなければならないのは、幾ら場内へ行くといっても、2階の特観席へは本当のことを言って行っておりません。ですから、下の場を歩いておりますけれども、いろいろな意見を拝聴いたしました。きょうはこの拝聴した意見を中心に質問点を展開をしてまいりたいと思いますけれども、私はいろいろな意見がありました。「おい、会長、ことしの蒲郡ナイターレースはちょっとおかしいですね。」、なぜかと聞くと、「ことしはいまひとつ元気がない、覇気がない。そして、場内が寂しい。」、それはと尋ねますと、以前は、場内に職員が出て来場するファンに対して活気のある言葉が出ていたようであります。そして、ファンはまだ言いました。「競艇は商売をしているのだから、ファンサービスを基本にしながらも、もうけることを考えなければいけない。ことしのナイターレースのイベント等は、去年までと大分変わっている。むしろ縮小をされているような感じがしている。例えば、夏の風物詩であるところの屋台村は一向に盛り上がっていなかった。何といっても職員が先頭に立って動いてほしい、働いてほしい。」ということでありました。ナイターレースというものは、雰囲気でそのよしあしが決まるものというふうに言われておられました。このファンの温かい忠告には私も全く同感であります。


 特にここ最近の蒲郡競艇には、職員が商売をしている、こういう感覚というものに欠けているようなことが見受けられます。大変競艇開催が多いものですから、職員の方の休暇等々も多くなりますので、やはり人が少なく見えるときもあろうかと思いますけれども、商売をしている以上、やはり商人としての魂を持ってほしい。お客さんではなく、親切な気持ちでお客様と呼べるような環境づくりに励んでいただきたい。


 ご案内のように、設備においても蒲郡競艇は東海地区の中でも、いつも言っておりますけれども、決してよいとはいえません。雨漏りがするところもあるでしょう。むしろ、一番劣っているかもしれません。だからこそ、これからはファンの皆様が蒲郡に来場をしてきて、ああ、来て、見てよかった。そして楽しかったと、こう思われるような蒲郡競艇の競艇場のイメージづくりが本当のファンサービスと考えております。それには、ハートの問題であります。心のサービスを基本理念に競艇事業全体であらゆる方向に転換を図っていくことが最大の課題だというふうに確信をしております。いかがでございましょう。


 次に、ナイターレース明けのレースについても若干触れておきたいと思います。10月18日から開始をいたしまして、既に3カ月を経過しておりますけれども、その中で10月25日、11月13日から15日間の3日間のレースについて、具体的にお尋ねをしてまいりますけれども、まず、10月25日の8,700万円、11月13日からの3日間が9,000万円を上下というか、そこそこの売り上げを記録をしております。11月の方は、若松競艇のGT競走の併売ということもありましたが、それにしても、この1億円割れというものは本当に今までの蒲郡競艇の実績を見ておりますと、余りにもひどい数字ではないでしょうか。私自身こう思っております。確かに開催日程がよくなかったかもしれません。それも10月、11月の時期であります。一番金を使わないときと言いますか、10月、11月の時期であり、しかも東海地区各場は競合したということも事実であります。


 しかし、日程が悪ければ、メンバーでカバーをできたはずであります。ここで一言申し上げておきますけれども、最近の蒲郡競艇は先に開催をしたところの愛・地球博協賛レース以外はメンバーが余りよくないように見受けられます。これはファンの人から聞いた言葉でありますけれども、そのようなことが言われております。現在、蒲郡の場合、あっせん課というものとはどのようなコミュニケーションを図っているのか、担当課長または担当者というものは、連合会へ出向いて選手あっせんの調整というか依頼はしているでしょうか。あっせん課と連携を密にしていれば、得はしても損をすることは絶対にあり得ないというふうに私は思っております。
                    

 ことごとにあわせまして、広報宣伝活動についても少しお尋ねをしてまいりたいと思いますけれども、それは11月11日から6日間開催をしたところの愛・地球博協賛レースの問題でありますけれども、このレースは先ほど申し上げたとおりメンバーは出場選手中48名でありましたけれども、その中でA級は36名、こういうような数字であり、GU競走の扱いとなっております。ここで私が言いたいのは、GU競走にかかわらず、報道関係というか新聞紙の対応が一般競走の扱いであったのではないかと。もっと報道関係が取り上げてくれなればいけないのが、一般の扱いになっていたのではないかというふうに思われてなりません。本競艇は日程もよかったのです。日程がよいということは市民があいているということであります。加えて売上権の3%を拠出するところのそういう大義名分があります。一言スポーツ紙各社へお願いをするならば、各社こぞって紙面の拡大に努めてくれたというふうに思うものでありますが、その分売り上げが増加につながったのではないでしょうか。大変宣伝というものはそういうことで新聞に書いてもらうかどうかということで大きな影響がございます。増加につながったのではないかというふうに思いますので、この点についてもご答弁を願いたいと思います。


 いつも言っておりますけれども、競艇は1に日程、2にメンバー、3に宣伝でございます。これこそが競艇を運営するところの3要素だというふうに私は先輩から聞いております。しかし、必ずしもこの3つがそろえばそれにこしたことはないのでありますけれども、これは非常に難しいことでもあります。
 したがって日程が要でありますけれども、1の日程がだめならメンバーで、メンバーがだめなら広報宣伝活動というふうに、だめなときはそのときどきを見合せながらうまく運用、活用をする。そういうようなことをお願い申し上げ質問を終わりたいと思いますけれども、最後に一言申し上げておきます。


 現在、蒲郡競艇といいますか、競艇は厳しい過渡期に立たされております。それだけに今こそ原点に振りかえって見直すべきものがたくさんあると思います。見直すといってもそれは予算を縮小せよというものではありません。特に、企画宣伝課の業務は去年と同じことを予算どおりにやっている、先例踏襲をやっておっては何の進歩もありません。企画宣伝という業務は常にそのときどきに対応できるような柔軟性を持った体制が必要であります。競艇選手でもそうでございましょう。逃げる選手もあります。まくる選手もある。そして相手を見ながら差す選手もいる。お互いに相手に手の内を見せない、それに妥協を許さないバラエティにとんだところの魅力あるレースこそが提供できるというものであります。はっきりいえば、浜名湖、常滑の競艇と一緒のことをやっていては、浜名湖、常滑と一緒になるだけで、これから先の蒲郡競艇の前途というものを妨げるだけではないでしょうか。


 それでは、どうすればよいか、私は若手職員とベテランの職員が一丸となって企画宣伝の強化に努めるべきであります。いつも市長もおっしゃっておりますけれども、まず知恵を絞り、職員の秘めたパワーが十二分に発揮できるような活気ある職場の雰囲気づくりを努めていただきたい。こういうふうに思うところであります。             
   

 最後に、ひとつお尋ねというか、申し上げておきますけれども、それはご案内のとおり昭和36年5月1日付で蒲郡市長の逸見彦太郎市長と岡崎市長の太田光二市長との間、両市長との間によるところの蒲郡競艇事業運営に関するところの契約書、覚書の問題であります。これは以前にも申し上げましたから、今さらくどくどと言うこともございませんけれども、蒲郡では岡崎市に対しまして競走施行による実収入金としてその月の勝舟券投票券の売上高、両市が主催をした合計額の100分の1に相当する金額をその月の競走終了後7日以内に配分をするというふうに明記をされております。すなわち言うところの100分の1の問題であります。


 岡崎交付金の支出状況というものは、少し調べてまいりましたけれども、昭和36年から平成13年までの交付金実績というものは場間場外発売売上を途中ではありますけれども、含めまして118億9,000万円余になっております。それでは近時、平成元年から平成13年までが幾らであろうかということで、これまた積算をいたしてまいりましたら、やはり93億7,600万円余であります。その後の岡崎市とのこの問題に対する交渉というものはどのような形で進んでいるのか、くどいようですけれどもお尋ねをしておきます。岡崎には確かに開催権もございます。都合によったら岡崎は岡崎でやりなさい。蒲郡競艇は施設借上料をいただきます。人件費、宣伝費等についても相当の案分の費用の負担を願います。こういうようなこともどうしても言いたくなるのが現状であります。

          

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送