『合併浄化槽』
★(平成17年12月定例会 柴田安彦議員 1回目)
3点目として、下水道事業について伺います。
下水道事業は、多額の予算を必要とする事業ですが、補助制度と起債の許可により、わずかな自己資金で多くの事業を手がけてきました。決算を見てみると、一定の普及が図られた現在においても、歳入として入ってくる下水道利用料で賄えるのは、浄化センターやポンプ場の運転などを含む一般管理費程度であります。建設工事費や借り入れの返済を賄う余裕はありません。結果的に、他会計繰り入れでこれらを賄うことになります。競艇からの繰り入れが多くを期待できない今、計画の見直しが必要になるのではないでしょうか。
私は、今の計画区域すべてを下水道普及で図るかどうかという点を問題にしたいと思います。もちろん、受益者負担金を徴収している地域について見直しをせよというつもりはありません。しかし、このまま事業を進めても、認可区域を完成させるだけでも何十年もの期間を要します。計画区域全体となれば100年を要するのではないかと不安であります。
その間、水洗化を抑えることはできず、それぞれが合併浄化槽で対応していくことになるのではないでしょうか。であるならば、合併浄化槽の普及や管理を図る制度をつくってでも計画区域の見直しをすべきだと考えます。合併浄化槽の性能も順次高まっており、それぞれの排水はそれぞれの土地で処理することが投資効果も高く、進捗率も早くなります。環境上も今後求められる思想ではないでしょうか。特に、現在の計画区域は隣接する市街化調整区域までも含む計画になっています。こうしたところを中心に、思い切った計画の見直しをすべきだと考えます。当局の見解を求めます。
◎天野勝上下水道部長
それでは、柴田議員ご質問の1の来年度予算編成の方針と財源確保についてのうち、(3)の下水道事業について、順次お答えをいたします。
初めに、下水道事業の負担を軽くするため、計画の見直しをしてはどうかでありますが、蒲郡市の下水道事業といたしましては、単独公共下水道、豊川流域関連公共下水道、そして三谷温泉周辺の公共関連特定環境保全公共下水道であります。豊川流域、いわゆる大塚地区につきましては、平成20年度を目標に終わる予定で進んでいます。そして、蒲郡地区の単独公共下水道につきましては、事業認可を平成23年度を施行年度として進めていますが、国の三位一体改革、また市の厳しい財政状況の中、なかなか予定どおり進まない状況でありますが、まずは事業認可区域内の整備促進に努めていきたいと考えています。
その後におきまして、認可区域内の整備にある程度見通しがついた時点で、基本計画の現在2,452haについて、経済状況を踏まえた上で見直しが必要であるか検討してまいりたいと考えていますので、今の時点におきましては、事業の縮小等の見直しをする考えはありません。
また、起債の償還につきましては、平成14年度、約14億円をピークに年々減っています。平成19年度には10億円を切ってまいります。そして平成26年度ごろには約7億円台となり、競艇事業及び一般会計からの繰り入れが少なくなり、下水道事業に係る負担は軽くなってくると考えています。
◎柴田安彦議員 2回目
それから、下水の問題でついでに一言申し上げておきます。
1つは、下水道にどれだけの金をつぎ込まなければならないかということです。確かに環境を守るために下水の普及というのは効果的であると思います。しかし、投入した金額と効果のことを考えると、私はこの際思い切って、膨大な、これから何十年もかかってやるような計画をするよりも、その部分は合併浄化槽なら合併浄化槽でやっていただいても、早く対応できるようにする。そうしておいて、その予算は住民のためのそうした福祉や命を守る話に使っていこうという考えなのです、私は。そうした方がいい。
例えば、今の認可区域を全部やるのにどれぐらいかかりますか、何年くらいかかりますか。その間どっちみち待っていないですよ皆さん、住民の方は。ましてや、市街化調整区域まで含めて全計画をやろうと思ったら膨大です。本当にここに全部管を埋めていこうという計画を延々とこれから続けていくかどうかです。電気でも、発電所で発電して、長距離送ってくるよりも、コージェネで自分のところで発電して、自家消費する。これの方が効率がいいということを盛んに言われます。近い将来そういう社会がくると思います。離れたところから延々と管を引っ張ってくるよりも、そこで独自に処理をしていく。この方が早くできるし、効率がいい。投入する資金としては。私はそういうことも考えるべきだと思います。
◎天野勝上下水道部長 2回目
今の認可区域があと何年ぐらいかかるかというご質問だと思いますけれども、今認可区域、計画が1,396haで進んでおりまして、残りが212haとなっております。これは16年度末でございます。そして、最近の状況ですと10haから15haぐらいしかできておりません。これは先行きどうなるかちょっと非常に難しいわけですけれども、例えば15haできるとすると、計算すると15〜16年はかかるかなと。
下水のかなり進んだときは、1年に30ha、40haは進んでおりますので、先行き動向がちょっと非常に難しいですので、ちょっと簡単に計算しにくいかなと、こんなことがありますけれども、単純計算でいきますとそういう形になろうかと思います。
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